どうも鳥井です。
最近、テディベアメソッドをよく意識しています。
昨日の夜、実験的に投げてみたこのツイートもそのひとつ。
スマホ持ち込み禁止飲み会したい。わかんないことはわかんないままでいいし、SNSで実況しなくてもいいし、写真とか動画とかを撮られる心配もない飲み会。10年前は当たり前だったやつ。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2017年1月11日
今日はこのテディベアメソッドのご紹介と、テディベアメソッドを実践することで得られる効果について少しだけ書いてみようかなと思います。
川村元気さんが語っていた「ポストの上のクマのぬいぐるみ」の話。
「テディベアメソッドってなんのこっちゃ?」と思われている方も多いと思いますが、なんてことはない、多くの方が読んだであろう川村元気さんのこの記事の中で語られていた話です。
「勝算のない所から始めます」 川村元気のヒットの見つけ方 – Yahoo!ニュース
ポストの上にクマのぬいぐるみが置かれているという話なのですが、「ポストの上のくまのぬいぐるみメソッド」だと長くて言いづらいので、テディベアメソッドと僕が勝手に名付けました。
該当部分を少し引用してみましょう。
よく「どうやってヒットを作っているんですか?」と聞かれます。ただ世間の気分なんて、正直わからないんです。頼りになるのは、大衆のひとりとしての自分が、何を感じているかということだけです。
最近よく使う例えがあります。僕がいつも使う駅の駅前に赤いポストがあるんですが、ある日、ポストの上にクマのぬいぐるみが置かれていたんです。
その駅を使う何千人、何万人も、その存在に気付いているんです。でも何もしない。そこで僕はポストからそのクマのぬいぐるみを持ち上げて「これ、誰のですか!?」と叫ぶ。それが僕のやっていることだと気付いたんです。
つまり、みんなが日常の中で気付いているけど言葉にしていないことを表現するのが僕の仕事です。僕がクマのぬいぐるみを持ち上げて「誰のですか!?」と言ったら、まわりの人たちが「実は俺もずっと気になってたんだよ」とか「私も誰か何か言ってくれないかなって思ってた」と次々と言い出す。それがヒットするということなのかなと思っています。
日常の中の違和感で、まわりの誰も言及していないこと。
で、上記のツイートも、このテディベアメソッドを意識して実験的につくってみました。
みんなが日常の中で何気なく参加している飲み会。
そこで誰もが違和感を持っているはずなのに、誰も言及しないこと。そして、過去には当たり前だったこと。
川村元気さんが言うように、言語化した瞬間に「私もそう思っていた!」と思ってもらえるようなことって何かあるかなあ?と考えている時に、ふと思いつきました。
「テディベアメソッド」は、共感を得るための術。
川村元気さんは、このテディベアメソッドを「ヒットの法則」のように語っていますが、僕は他人とコミュニケーションを取るための、いわば共感を得るための術だと思っています。
僕らが「灯台もと暮らし」というウェブメディアを始めたきっかけも、まさにこのテディベアメソッドを駆使した結果でした。(もちろん当時はこのメソッドを知りませんでしたが。)
「灯台下暗し」なこと、それは日々の「暮らし」だよね。そんなことを世の中に提示したくてつくったメディアです。
最初に始めた4人のメンバーの中でも、この違和感は共通認識として存在していて、きっと世の中の人達も同じような違和感を抱えているだろうなと。
それをウェブメディアという形で具現化して、世の中に向かって叫んでみたらどうなるのだろう?読者の方々(世間の人々)とコミュニーケーションすることができるかな?そんな欲求から生まれたメディアです。
最後に
結果的に、このテディベアメソッドのおかげで、僕はとてもやりがいのある楽しい仕事を見つけることができました。
このブログを読んでくれている皆さんも、街中に落ちているテディベアを拾って「これ誰のですかー!?」と叫んでみてください。
ネット上であれば、必ず1人や2人は共感してくれる人がいるはずなので、自分だけじゃなかったって安心感を得られるはずです。
そしてこれは、自分の中の違和感と向き合うことにも繋がるため、もしかしたらその延長線上に本当に自分が取り組んでみたかったことが見つけられるかもしれません。
それでは今日はこのへんで。
ではではー!