豊洲のウェブメディア「とよすと」のコインロッカーの記事が人気の理由。

先日発売された「TURNS(ターンズ) VOL.23 2017年6月号」の連載のこぼれ話を少し。

参照:雑誌「TURNS」連載 第13回 「とよすと」瀬長明日香さんに「地域ブログを続けるコツ」について聞いてみた。 | 隠居系男子

豊洲で遊ぶ・働く・暮らすすべて人へ役立つ情報をお届けするウェブメディア「とよすと」には、コインロッカーの記事がなぜかたくさんあります。

その理由が個人的にとても気になったので、明日香さんに直接聞いてみました。

なぜ「とよすと」にはコインロッカーの記事がたくさんあるの?

── 取材の下調べをしている際に気になったんですが、なぜ「とよすと」にはコインロッカーの記事がたくさんあるんですか?

明日香 2年くらい前に豊洲PITっていう、Zepp東京より大きいライブハウスができたんですよ。それができたせいで、しょっちゅう何かしらのアーティストのライブがやってるんですよ。そして、みんなライブに来る時に何を調べるかっていうと、コインロッカーがあるかどうかなんです。

── あー、なるほど!おもしろい。

明日香 その需要があるって気付いていたから、豊洲駅のコインロッカー、新豊洲駅のコインロッカー、豊洲ピットのコインロッカー、もう3つも記事を書いて、どれも「とよすと」の人気記事ですよ。

参照:豊洲駅のコインロッカーの設置場所・サイズ | とよすと

あと、コインロッカーの有無だけじゃなくて、どのサイズのコインロッカーが、どれくらい設置されているのかがみんな知りたいらしくて。

正方形の扉の300円のやつは絶対あるってわかってるんですけど、スーツケースで来た人がそれを預けられるかどうかっていうのはわからないから、事前にそれを知りたいらしくて。

だから、料金・サイズ・場所っていうのは必ず細かく明記するようにしていていますね。

どうしてその需要に気がついたのか?

── それはいつ頃どうやって気付いたんですか、その需要があるんだっていうこと。

明日香 それは、実は「め~んずスタジオ」(明日香さんの個人ブログ)の方なんですよ。横浜の桜木町に、パシフィコ横浜ってあるじゃないですか。あそこのコインロッカーの記事を「め~んずスタジオ」で書いたのがきっかけなんです。

3〜4年前だったと思うんですけど、パシフィコ横浜で行われたイベントに、自分が行ったんですよ。行った日は暑かったから、コインロッカーに上着を入れておきたくて、自分で探して入れたんです。

その時にふと、こうやって探す人多いだろうなと思って、駅前とパシフィコ横浜とクイーンズスクエアのコインロッカーを何箇所か写真を撮ってきて、帰ってきてから「ここにあったよ!」っていう記事を書いたら、それが何年も経って、今でも読まれてる記事になっているんです。だから「とよすと」でも、絶対に豊洲のコインロッカーの記事は需要があるだろうなと思って。

お仕事の本質。他者を幸せにするということ。

今回は紙面の関係上、このコインロッカーのお話は掲載できなかったのですが、僕はこのお話が本当に大好きで。

なぜかって、これがお仕事の本質であり、他人を幸せにするということだと思うからです。

最初は、明日香さんご自身が困ったことでした。

「自分が困ったんだから、他に困っている人もいるかも…?」と思い立って、個人のブログに書いてみたら、予想以上にアクセスがあった。

その経験が原体験となり、豊洲のローカルメディアを立ち上げたときにも、すぐに複数本のコインロッカーの記事を準備し、読者の需要を先に捉えたわけです。

文字にしてみると、至極当然のことのように思いますが、実際にこの通りできている人はかなり少ないのではないでしょうか。

しかし、これさえできれば、誰だってお仕事を成功させることはできると思うんです。

最後に

世の中には、そんな小さな“困ったの原石”がゴロゴロと転がっているはずです。

特に日本の地方には、そんな困ったの原石がゴロゴロと転がりすぎていて、完全に手付かずの状態。

「そんなちっぽけなことで、何かが大きく変わるのか?」と思う人もいるかもしれません。

しかしお仕事の成功なんて、こんな風に小さな成功体験の積み重ねにほかならないと思いますよ。

まずは、自分と同じように困っている隣の人を助けることです。

このブログを読んでくださっている参考になれば幸いです。

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