音のある記事と、音のない記事。

昨日、とある打ち合わせで少し話が煮詰まってきたタイミングに、ふと「カテゴリーやジャンルではなく、『音がある記事』と『音がない記事』という視点から考えてみませんか?」という話をしてみました。

具体的に言えば、個人の内省的な記事ってどちらかといえば音のない記事。

一方、内容や写真に人気(ひとけ)が溢れている記事は、賑やかな音が聞こえてくる感じ。

本来の編集目線から言えば、正しくない記事。

例えば、先日「灯台もと暮らし」で公開して、多くの方々に読んでもらっている以下の記事。

参照:【北海道下川町】がノマド仕事に最適な理由5つ〜「場所にとらわれない働き方」を7日間実践してきた〜 | 灯台もと暮らし

この記事って、本来の編集視点で言えば全く正しくないんです。

「下川町がノマド仕事に最適な理由5つ」が書かれているんですが、編集長・伊佐の主観と客観が入り乱れていていて、見事なまでにバラバラですから。

でも、彼女の書く記事にはいつだって彼女らしい音が流れてる。(もちろん写真も含めて)

だから、彼女と“関係性のある人”にとっては最後まで自然と読めてしまう。

参照:人は関係性がない人の話を聞かない。作り手と受け手の関係性づくり、その重要性。 | 隠居系男子

「出だしの5行を読めば、誰が書いたかわかる。」

以前、IKEUCHI ORAGNIC・広報の牟田口さんが「出だしの5行を読めば、灯台もと暮らし編集部の誰が書いたか当てる自信がある」とブログに書いてくださったことがありました。

では灯台もと暮らしの魅力は何だろうと考えると、

ズバリ、書く人の顔が見えるメディアなので、どんな人達が書いているか安心感がある。書く人によって、文章の雰囲気も変わるので、この辺もまた魅力的。

(ちなみに僕は出だしの5行を読めば、少なくとも弊社を取材してくれた伊佐さん、くいしんさん、タクロコマさんの誰か当てる自信があります。)

引用元:「共感と購買をどうつなぐ?」イベントレポート 後編│今治タオルのIKEUCHI ORAGNIC公式ブログ

これはうちのメンバーそれぞれが特有の音を持っているからだと思っています。

人柄があらわれている記事って、明確に音が定まっている記事を指すのでしょう。

静かな音や、賑やかな音など使い分けはあれど、その人のアルバムとしてしっかりと収まっている感じ。

読者と関係性をつくる≒音や匂いを覚えてもらうこと。

メディア(ブログ)や記事の方向性を定める段階で、どうしても僕らはカテゴリーやジャンルなどの表面的な内容で区別してしまいがち。あとは「雰囲気」などの見た目。

そうではなく、たとえどんなジャンルやカテゴリーの記事であっても、流れている「音(聴覚)」にその人らしさがあらわれていること。

あとは、もしかしたら漂ってくる「匂い(嗅覚)」も大切なのかもしれません。

つまり、「読者と関係性をつくる≒自分の音や匂いを覚えてもらう」ということなのでしょう。

いつにも増してフワッとした内容になってしまいましたが、このブログを読んでくれている方々の何かしらの参考になれば幸いです。

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