昨日こんなツイートをしてみました。
どうしても人は、何か好きなモノができた時に、その“モノ自体”をPRしたがるんですよ。でも本当に自分が好きだと感じているモノを他者と共有したいのであれば、本来PRするべきは自分が好きになった“きっかけ”であり、その原因なんですよ。モノ自体を好きになるまで過程を共有するほうが、圧倒的に大事。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2018年2月8日
もう少しだけこのブログで補足しておきたいと思います。
モノそれ自体を宣伝しても、誰も見向きもしてくれない。
自分が心惹かれるモノに出会った時、僕たちはどうしても“モノそれ自体”の魅力を伝えようとしてしまいます。
例えば、(またかよ!と思われるかもしれませんが)僕が「EVERY DENIMのデニムを広くみんなに知ってもらいたい!」と考えたとしましょう。
その時に、デニムそれ自体を何度も僕が宣伝したところで、きっと誰も見向きもしてくれないんですよ。
いま僕は、彼らのデニムが大好きですが、最初に好きになったきっかけはデニムそれ自体ではないからです。
それよりも先に、彼らの想いや人柄に惚れ込んだ。
だからこそ、僕が他者にその「好き」を共有したかったら、彼らの人柄を中心に「なぜ僕は彼らの人柄に惚れ込んでしまったのか?」を懇切丁寧に説明する必要があるんです。
参照:【EVERY DENIM×灯台もと暮らし】僕らの理想のデニム 「Brilliant」ができました。インターネット時代のものづくりとは? | 灯台もと暮らし
「この魅力が分からない人たちはどうかしてる…!」と言って諦める。
しかし、多くの人は、最初からデニムそれ自体を宣伝しようとしてしまうんですよね。
なぜなら、いま自分が熱狂しているのは、デニム(モノ自体)だから。
そして、なかなか興味を持ってくれない人たちを眺めながら「なんでみんなはこの魅力に気がついてくれないんだろう?」って段々イライラし始めるのです。
そして最後には、「この魅力が分からない人たちはどうかしてる…!」って言いながら、社会を悪者にして「好き」を共有すること自体を諦めてしまう…。
そんな人たちを僕は実際に何人も見てきました。
「自分がどうして好きになったのか?」徹底的に考えてみる。
でもね、好きになるって、過程なんです。
恋愛だってそうでしょう?
友人の彼氏(彼女)を見た時に、どうしてその人を選んだのか、パッと見では全く理解できなかったとしても、ゆっくりとふたりの馴れ初めを聞いているうちに、だんだんと相手のパートナーの魅力が理解できるようになる。それと似ていて。
だから「自分がどうして好きになったのか?」徹底的に考えてみる。その感情を改めて棚卸しして、因数分解してみるんです。
これも恋愛と一緒で、分かっているつもりでいても、実際は自分自身でも気づいていないことって多いから。
「なんで自分はこれが好きになったんだろう?」って、完全に惚れ込んだ上で、改めて考えてみることってものすごく大事なことだと思います。
最後に
自分がこれまでに辿ってきた道をもう一度丁寧に振り返ってみる。
そして、その道を歩いてきた中で揺さぶれた自分の感情にもしっかりと目を向けて、つぶさに観察してみるんです。
それを真心込めて他者に伝えること。
誰かと「好き」を共有するときに、とっても大切なことだと思います。
今日のブログの内容が、少しでも皆さんの何かしらの参考になれば幸いです。
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