最近、ふと思い立ってこんなツイートをしました。
「一蓮托生」という言葉は、このご時世とても嫌われやすい言葉だと思う。でも先日、尊敬している友人が「ぼくと妻は一連托生ですからね」と言っていて、その姿がとてもカッコよかった。国家とか親族とか、周囲の人間が勝手に強要するから窮屈なだけで、いつの時代でも本人同士の決断は尊いし、美しい。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2018年10月11日
まったく別の文脈で、こんなツイートもしてみました。
昨日のSUSONOのイベントで「伝え方が9割」の著者である佐々木圭一さんが「僕、Win-Winって言葉が苦手なんですよね。相手がこのセリフを言ってくる時って大抵、相手が有利で、自分にとっては不利なときが多いから。」と仰っていて、めちゃくちゃ分かる…って思った。 #susonolife
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2018年9月16日
主張している内容は大きく異なりますが、話の構造は全く同じだと思っていて。
結局「誰が、どの立場で言うのか?」っていうことが何よりも重要なんだろうなあと。
内容が正論であっても、なんだかモヤモヤしてしまう状況ってあるじゃないですか。
それって、結局のところは「おまえが言うな」って感じているからだと思うんです。
「思想や価値観に共感して購入する」は本当か?
先日、岡山県で開催されたイベントでも似たようなお話をしてきました。
その時の対談相手は、EVERYDENIMの島田さん。
僕は、EVERYDENIMの商品を買うときの理由は、「彼らの思想や価値観にめちゃくちゃ共感するから」というのが一番の理由なんです。
商品のクオリティうんぬんよりも、純粋に「応援したい!」という気持ちで買っています。
でも、僕がそう思っているからと言って、彼らが「俺らの思想や価値観に共感して、応援する気持ちで買え!」ってお客さんに強要していたら、やっぱりそれはおかしな話で…。
彼らは彼らの立場から、徹頭徹尾お客さんのために、自分たちの“商品”のクオリティを高めて、お客さんの満足度を高めることに注力するべきなのだと思います。
お互いのボジショントーク全開のほうがいい。
そうやって、お互いのポジショントーク全開で行動したほうが、より良い社会につながっていくんじゃないのかなあと。
にもかかわらず、今の世の中ってどの立場のひとが主張しても「正論」になるように、言葉狩りをしてしまいがちですよね…。
でも、そもそもそんなことは不可能なんだと思うんです。
全員が全員、自分の役回りの中で、相手への思いやりの気持ちを持ちながら、全力で取り組むしかない。
参照:「生産する消費」そんな時代に成功する人の特徴とは? | 隠居系男子
どの立場から主張しても納得するような共通言語にしようとするから、それを主張するひとの立場によって、モヤモヤした感情が生まれてしまうわけです。
最後に
だからこそ、立場を頻繁にスイッチすることも今の時代においては重要だとも思っていて。
その話をここで書いてしまうと、また長くなってしまうので、過去記事のご紹介にとどめておきます。
最良の消費者になることが、最良の生産者になる秘訣。 | 隠居系男子
お客さんの時ほど作り手を喜ばせたい。ローカルにある、東京の未来。 | 隠居系男子
どれだけ正しく思えるようなことであっても、「どの立場で言うのか?」それを強く意識していきたいと思う今日このごろです。
いつもこのブログを読んでくれている方々にも何かしらの参考になったら幸いです。