以前、こんなツイートをしたことがあります。
2020年以降急速にイケてる若手の間で、イケてる地方の取り合いが起きると思っていて、その時の基準はきっと「気候風土・土着の文化・衣食住・暮らしている人々の気質・アクセス」この五角形のポテンシャルの高さで判断されるんだろうなと。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2018年2月7日
この中の要素のひとつである「アクセス」ついて、今日は少し書いてみようかなと。
アクセスが良いことだけがメリットであれば、福岡が最強。
このツイートをした後、かなり多く意見が寄せられました。
その中でも特に多かったのが「◯◯という地域はアクセスが良い」という意見。
たとえば、新幹線が止まるとか、空港に近いとか、LCCが飛んでいるとか。
もちろん、それもアクセスの強みといえるでしょう。
でも、そうするとたぶん、福岡や山梨、長野あたりが最強ということになるんですよね。
北海道下川町は不便な場所にある。でもその距離感がちょうどいい。
この点、僕が今週訪れていた北海道下川町はかなり不便な場所にあるんです。
具体的には、以下の伊佐のツイートにあるような感じで東京から何度も乗り換えて、やっと辿りつく距離にあります。
6:40 羽田→旭川✈️
9:30 旭川空港→旭川駅🚌
11:30 旭川駅→名寄駅🚃
13:00 名寄駅→下川町🚗着いて気づいたんだけど
鳥井 @hirofumi21
立花 @misakichie19
いさ の3人チーム取材はもとくら初だ…!笑小松崎は現在ドイツ在住!車内はしもくいラジオ!笑
2泊3日の北海道取材旅行はじまりー!🙌 pic.twitter.com/K9zEcrXkwM
— 伊佐 知美 (@tomomi_isa) 2018年12月12日
一見すると、すごく遠いなあと思うかもしれないんですが、これぐらい時間がかかるからこそ僕はちょうどいい距離感だなといつも思います。
いや、ただ時間がかかれば良いというわけではなく、いくつもの乗り物を乗り継いで、乗り継いで、やっと辿り着く感覚が大好きなんです。
一つずつ改札を通るたびに、神社の鳥居をくぐっているような感覚。
なんというか、ひとつずつ憑きものを落としていくような感じがするんですよね。
もっとわかりやすく言うと、それぞれの乗り物の改札を通るたびに、神社の鳥居をくぐっているような感覚になるんです。
下川町に近づくにつれて乗り物自体も簡素になっていって、ドンドン心を整えていく感じ。
きっと、神社も最初からすぐに本殿だったらありがたみが少ないじゃないですか。
表参道を歩いて、鳥居をいくつかくぐり抜け、長い長い階段を登った先に本殿があるから、ありがたいと思えるわけで。
きっとお伊勢参りも、ちょうどいい距離感だった。
古くはお伊勢参りなんかも、きっとちょうどいい距離感だったんじゃないのかなあと思います。
あと、伊勢神宮に絡めて言うと、僕にとって名寄駅から下川町へと続く最後の一本道の道路は、なんだか内宮にある「宇治橋」に近いイメージなんですよね。
あの世とこの世をつないでいるというような、少し神秘的な印象を毎回受けます。
最後に
そんな話を、昨日のライブ配信内でワイワイガヤガヤと議論していました。
気になる方はぜひ観てみてください。
今日のお話が、いつもこのブログを読んでくださっている方々にとって、いつか下川町に訪れるきっかけとなったら幸いです。
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