「人」が前に立てば立つほど、宣言だけでフルボッコにされる時代。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

まだ宣言しかしておらず、リングに上がっていない人たちに対して、最初から全力で中指立てる姿を最近よく見かけるようになりましたね。しかも、それだけでは飽きたらず、全力でマウントポジションを取りにいく姿も…。

少し前だと、海外からの黒船来襲とか、有名雑誌元編集長が立ち上げるウェブマガジンのティザーサイトとか、若手ブロガーの肩書宣言とか、noteの有料マガジンとか。

何か新しいことを始めようとする人たちに対して、初めから全力で否定したい感じは何なんだろうなぁといつも疑問に思います。

「威勢がいいなぁ。まずはお手並み拝見」程度でよいのでは?

各人、新しい宣言に対して色々と思うところはあるとは思いますが、「威勢がいいなぁ。まずはお手並み拝見」程度で良いのではないでしょうか。

昨今の技術の進歩でどの業界も参入障壁が低くなり、業界のトップを走っている企業や団体でも、明日はどうなるかわからないという状況の中で、新規参入者に対して風当たりが強くなっていくというのは必然なのかもしれません。

そして、インターネットの発展により、新規参入者と古参がすぐに出会えるようになってしまったことも、大きな要因のひとつでしょう。

参照:【インタビュー書き起こし】休日のなまものと、進撃の巨人とインターネット。 | 隠居系男子

ただ、そんなことをしていると、ドンドン挑戦しづらくなる環境ができあがってきてしまうだけだと思うのです。結果的に、社会全体に閉塞感が漂ってしまい、自分たちの首を自分たちで締めてしまうだけではないでしょうか。

相手がリングに上った後は、好きなように自分の意見を主張すればいい。

一方で、宣言した人たちが、満を持してリングの上にあがってきたのであれば、その後は全力で自分の意見を主張すれば良いと思います。

ちゃんと目を通した上で、その戦い方が気に入らないのであれば、自分たちに与えられた正当な手段(権利)を用いて、気が済むまで意見を述べればいいでしょう。

今回の「クウネル」のリニューアルがそうであったように。(本当は、3ヶ月〜半年ぐらいは見守って欲しいとは思いますが…)

参照:「クウネル」大幅リニューアルにファンが困惑 クウネル君はリストラ?が話題に | Fashionsnap.com

「人」を全面に出したメディアづくりの難しさはここにある。

昨年、某大手メディアを運営する方に言われたことがあります。

「人」を全面に出したメディアづくりの難しさはここにある、と。

「これが面倒だから、うちは一次情報だけを出し続け、人が主役になるようなメディアはやらない」と、その方はおっしゃっていました。

本当にそのとおりだろうなぁと思います。情報は個別に判断し否定しなければいけませんが、人が前に立っていれば、気に喰わない場合、その人自身を否定してしまえばいいわけですからね。

「人」や「コミュニティ」が主役になってきて、人が情報よりも前に立てば立つほど、こういった弊害は必ず生まれてくるのだと思います。

でもだからこそ、宣言のタイミングでは「まずはお手並み拝見」となるような、寛容な世の中であって欲しいなと思うわけです。

これからはドンドン「人」が中心になってきて、コミュニティが大切になってくる時代となるでしょう。そうしないと多くの人たちが(企業も)生き残れなくなってしまう時代ですから。

そんな中で、閉塞感だけが生まれてしまうような環境をつくり出してしまうというのは、本当に良くない傾向だと僕は思います。

最後に

ただし、一方でこの流れは止める事ができないというのも、残酷な現実なのかもしれません…。

そんな中でも「矢面に立つ勇気」を持つことができる人たちだけが、こんな世の中でも事を成していくのかもしれませんね。

参照:矢面に立つ勇気。 | 隠居系男子

そんなことを考える今日このごろ。

それでは今日はこの辺で。

ではではー。

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