どうも鳥井です。
先日のスチーヴの勉強会で、松浦弥太郎さんが「人は何に時間とお金を使うのか?」ということについて教えてくれました。
今日は、その答えと、自分なりに考えた「人は何に時間とお金を使うのか?」について書いてみようと思います。
「今の自分を助けてくれるもの。」
松浦さんは「暮しの手帖」の編集長時代を経て、この問いに対する一つの答えに辿り着いたそうです。
それが、「今の自分を助けてくれるもの」。
「人は、今の自分を助けてくれるものに、時間とお金を使う。」これを初めて聞いたとき、僕は膝を打ちました。本当にその通りだなと。
自分がこれまで何に対して時間とお金を使ってきたか改めて振り返ってみても、周りの人々が何に時間とお金を使っているのかを改めて眺めてみても、まさにこの言葉通り。
たぶん、今このブログを読んでくれている方々の中でも、この答えに異論反論があるという方はまずいないと思います。
「今の自分の気分を体現してくれているもの。」
で、コレ以上ない答えだなとは思いつつ、改めて自分の中でも考えてみたんです。
そうしたら、自分なりの答えがひとつ浮かび上がってきました。
それが上記の見出しにもあるように、「今の自分の気分を体現してくれているもの」。
「今の自分を助けてくれるもの」という表現も素晴らしいとは思うのですが、“助けて”という表現が、どうしても自分が弱っているときを想像してしまう…。
もし自分が絶好調のときに、「いま何に時間とお金を使いたいですか?」と問われたら、「今の自分を助けてくれるものです!」と堂々と答えないだろうなと思ったんです。
そんなことをタラタラと考えていたら、ふと思いついたのがこの言葉。
「そうそう!これこれ〜!」って思えるもの。
それは、自分が既に気づいている気分でもいいですし、まだ自分でも気づいていない潜在的な気分でもいい。
「そうそう!これこれ〜!」って思えるもの。「今の自分の気分はまさにコレだった!」と思えるものです。
僕らの場合、それをテキストや写真などを用いてコンテンツとして体現し、読者の方々に提供することが生業ですが、身にまとう洋服のデザインや、身の回りに揃えておきたいと思える製品(プロダクト)でもそう。
僕は、最近だと「post amenities」や「Ithe」「EVERY DENIM」なんかに、まさに今の自分の気分をうまく体現してもらえたなと思いました。
だからこそ、デザインやプロダクトの領域でも、今の自分の気分を体現してくれる人に僕は憧れるし、尊敬する。
それはテキスト中心のコンテンツで、言語化できる範疇を超えていくものだからです。
もちろん、「今の気分を体現してくれるもの」というのは、映画やアート、ホテルやレストラン、アーティストのライブ、作家のエッセイ本なんかもそうだと思います。
何事もうまくいかずテンションだだ下がりのときでも、全てがうまくいって絶好調のときでも、いつも時間とお金を使いたいと思うものは「今の自分の気分を体現してくれているもの」なんだと、僕は思います。
最後に
そして最後に、「今の自分の気分を一番うまく体現する方法は、自分自身でソレを体現してしまうことなのではないか?」とも、思うようになりました。
いつも他人に料理を作ってもらうよりも、自分で自炊することができるようになれば、本当に心底満足のいく料理をつくり、味わえるようになりますよね。まさにそんなイメージです。
いつまでも、すべてを他人任せにしない。自分でクリエイションしてみる。
そうすることで、より今の自分の気分がなんなのか、鮮明にしていくことができると思いますし、自分がクリエイションできない分野においても迷うことなくなります。結果的に、時間とお金を無駄にしないで済むようになるのだろうなと。
まだまだ漠然としていますが、何か大事な片鱗を掴むことができたような気がしています。
皆さんもご興味があれば、人が何に時間とお金を使いたいと思っているのか、一度ゆっくりと考えてみるとおもしろいと思いますよ。
それでは今日はこのへんで!
ではではー。