どうも鳥井(@hirofumi21)です。
さて突然ですが、全身流行ブランドで着飾っている人と、全身ユニクロの人、どちらが高くつくと思いますか?
こんな質問をしているだけあって、答えは簡単で、全身ユニクロの方が実は高くつくんです。
昨日書いた記事「2001年出版の糸井重里著『インターネット的』が驚くほどの預言書だった。」で「価値観のプライオリティ(優先順位)の多様性」に変化が起き始めているという話を紹介しましたが、今回はこの部分に関してもう少し広げてみようかなと。
今の時代、多種多様な趣味があって、その趣味に我を忘れて没頭している人も多いです。
そんな人たちを横目にみて「あーぁ、搾取されてて可哀想…。」と思っているそこのあなた、本当に搾取されているのは、あなたの方なのかもしれません…。
なぜ全身ユニクロの方が高くつくのか?
さて、なぜ全身流行ブランドの人のより、全身ユニクロの方が高くつくのでしょうか。(オシャレかどうかは別として。)
「ファッション」というのはお金がかかる趣味の代名詞だと思うので、この例で少し説明してみようと思います。
例えば、6万円あるとして、これでアウターを買うことにしましょう。
流行ブランドが好きな人は・・・
- まず10月に「今年絶対に流行る・すぐ売り切れる」というモノを選んで6万円で即購入。
- 10月〜12月まで着る。
- 12月中に、状態が良いうちにオークションなどで売却。この時、定価割れしない。
- 12月末頃に、都内では既に完売しているアウターを、地方セレクトショップのセール品やオークションで見つけて、6万円相当のコートを次は半額程度で購入。
- 12月〜3月まで着る。
- 来シーズンの初め頃にオークションで売却。ここでも半額以下にはならない。
こんなことを繰り返していると、最初の6万円は一切目減りしないんです。
一方、全身ユニクロの人は、10分の1以下の価格、6000円でコートを買えるかもしれません。しかしこれを売却しても、はした金程度にしかならないのは、皆さんも御存知の通り。
つまり、ユニクロで節約して我慢しているように思えて、全身流行ブランドの人よりも、実はマイナス6000円ということになります。
かける時間さえ気にならなければ、趣味に没頭できる時代。
さて、これを読んで「そんなこと言ったって、ホントにそんな上手くいくのか!流行を毎回調べたり、オークションに出品している時間を考えたら、一体どれほどの時間がかかるのか!そんな余裕は私にはない!」と思うかもしれません。でも、そうなんです。
これって、ものすごーく時間のかかる作業なんです。
しかし、時間の問題さえ受け入れてしまえば、お金はほとんどかかりません。
そして、こういったことをやっている彼らは、自分が大好きなことやっているので、時間を惜しまずにいつまでも没頭し続けられるんです。
別にこの全身流行ブランドの例に限らず、趣味に没頭している人たちは、大概皆そうです。
好きなものに没頭している時の人間の“感度”って尋常じゃないですからね!そこで自然と学びも得てしまっている。「ここをこうしたら、もっと良くなるんじゃないか、面白くなるんじゃないか」ってことに気が付きだして、更に詳しくなっていくし、新しいことにもドンドンとチャレンジしていくわけです。
中途半端にハマっているヤツが搾取される構造とは?
こうやって没頭していくと、同じ人間同士で横のつながりも当然出来てきます。
そこにコミュニティが形成され、情報の交換も頻繁に行われるようになるでしょう。「アレに手を出してはいけない」とか、「それは高すぎる」とか、それこそ色々な情報が入ってくるようになる。
今までは自分だけの趣味として一人で完結していたものだったものが、同じような人間が集まってくるので、「人と交流したい」という欲求も満たされ、更にどんどん楽しくなっていくでしょう。
以下の記事で「今、日本で最もリア充な趣味はアイドルファン」と語られていますが、まさにこういった状態ですよね。
参照:なぜ人はアイドルのCDを100枚も買ってしまうのか|認められたい私、認めてくれない社会~「承認不安時代」の生き方~|ダイヤモンド・オンライン
逆に、いつまでもどっちつかずで、中途半端にハマっている人が一番搾取されてしまうんです。
平日は朝から晩まで働いて、そのやりたくもない仕事の鬱憤を晴らすために、土日だけ適当にハマっているというような人が、オークションとかで高いチケットを掴まされてしまうと…。
しかも、普段なら高くて手なんか出さないはずなのに、そんな時に限って「今週頑張ったから、ちょっとくらい高くてもいいだろう!頑張った私にご褒美!」とか訳の分からない理由を並び立てて、なぜかそれを買ってしまうという…。
ちょっとだけカジッてみるが、命取り…。
今ってこうゆう世の中です。
ハマっている人ほど、適正価格で購入しているし、助けあって楽しんでいる。それだけやっていられれば幸せと感じているので、ほとんどお金もかからない。
一方、ものすごく社交的に働いているようにみえる人たちが、実は孤独を感じていて、その寂しさを紛らわそうと、いろいろな流行りものに全部首を突っ込んでいく。
だから、お金があってもドンドン足りなくなるし、無駄な出費を永遠と繰り返している。マス広告に振り回されているだけなので、本当の満足感も得られない。
興味があるのでちょっとだけカジッてみるのですが、時間をかけられないから「つまらない」と感じてしまい、本気でハマっている人たちの楽しさを理解できないまま、彼らをディスってまた次のところへ…。
最後に
以上で述べてきたことが、以下の記事で書いた「価値のプライオリティの多様性」という話です。
参照:2001年出版の糸井重里著『インターネット的』が驚くほどの預言書だった。 | 隠居系男子
2000年代に入って世間的に「価値観の多様性」は認められても、そのプライオリティ(優先順位)は依然として同じでした。だから嫌々でも社会が定めるプライオリティ通りにこなさなければいけなかったんです。
平日は会社に勤めて働いて、休日は本を読み教養を身につけ、流行の音楽・ドラマ・映画・レジャースポット全てを知る必要がありました。そしてその残った時間で、自分の本当の趣味に没頭するというカタチだったんです。
しかし、今はそんな必要は全くありません。
「価値のプライオリティの多様性」まで認められるような世の中へとシフトしてきていてるので、自分が本当に好きなことだけに没頭していくということも十分可能となってきているんです。
そして、現にそういったコミュニティはドンドンと色々なところで発生してきている。
つまり「中途半端にハマって搾取される=自分でプライオリティを決定することが出来ず、全て世間に流されている。」ということ。
本当はどういった生き方をしたいのか、自分の人生において優先順位を一番にしたいものは何なのか、それを考えるタイミングが今という時代なのかもしれません。
もしそれで答えが見つかったら、以下の方法もぜひ一緒に試してみてください。
参照:次世代を生きる若者が、好きなモノに囲まれた人生を送るための唯一の方法。 | 隠居系男子
それでは今日はこのへんで!
ではではー!
鳥井弘文(@hirofumi21)
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