観光雑誌もやっぱり捨てたもんじゃない。

まっぷる東京へでかけよう (マップルマガジン)

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

このブログでは今まで雑誌についての書評を色々と書いてきました。
書評 | 隠居系男子

雑誌と絡めてこんな考察もしたことがあります。
これからの時代は“雑誌的な働き方”が主流になる。 | 隠居系男子

いま訪日メディアを作る上で、観光雑誌も色々と読みあさっています。「まっぷる」や「るるぶ」などいわゆる老舗の定番的な観光雑誌です。

このような雑誌というのは、今までこのブログで紹介してきた雑誌とは違って、一昔前のものと捉えられているはずです。

しかし、このような一昔前の雑誌にも、いや一昔前から続いている雑誌だからこそ、学ぶべきところが色々とあったので、今回はそれについて幾つか書いてみようと思います。

紙の一覧性、特集の読みやすさ。

雑誌全般的にそうなのですが、やはり観光情報となると、紙面の一覧性というのは非常に重宝します。

カテゴリーも観光地・ショッピング・グルメなど明確なため、自身の欲しい情報も比較的早く見つけだすことができますし、特集で区切られているのもわかりやすいです。

「雑誌一冊で完結する」というこの閉鎖的な感じが、さくっと全貌を把握したいという人には便利だなと。

あと、新聞やその他紙媒体でもそうなんですが、スペースや文字の大きさで、その注目度の度合いがわかるというのもやっぱり見やすい。

Twitterやウェブメディアではシェアされている数が注目度合いの1つの指標となり、記事それ自体の大きさは変化しません。

それがネットの良さでもあるとは思いますが、雑誌のように予め編集側で強弱をつけておいてもらえると、すぐに重要箇所が目に飛び込んでくるので、受け身で情報収集する際にはやはりかなり便利です。

人気(ひとけ)の出し方がうまい!

皆さんご存知の通り、「まっぷる」や「るるぶ」のような観光雑誌はとてもカラフルで、情報も「これでもか!」ッて言うほど詰め込まれています。

表紙を見るだけでもそれが伝わってきますよね。

この「人気(ひとけ)」や「にぎわい」を作り出すのがやはり上手だなと。「なんだかわからないけど、ワイワイガヤガヤしてて楽しそうだな!」って思わせる印象付けは流石の一言です。

まるで楽天市場を見ているようで、実店舗でいうとドンキホーテに近い印象でしょうか。

この体裁は好き嫌いハッキリと分かれるとは思いますが、「これが好きだ!」という人たちも一定層は存在するでしょう。

そういった方たちからすると、「この雑誌を買わないと旅行が始まらない!」という感覚なのだろうなというのも容易に想像できますし、そういったファンがこの雑誌を支え続けているのだろうなと。

雑誌と連携したスマホアプリがある。

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こういった観光雑誌はアナログ至上主義なのかとおもいきや、実は「まっぷる」では雑誌と連携したスマホアプリも提供しています。(Android・iOS対応)

iTunesでみてみると評価が低くて、確かに操作性がイマイチだったりお粗末な部分も多いのですが、必要最低限の機能が揃っていて、観光雑誌を基点に観光している人達にはこれが適当なのかもしれません。

登録方法は、アプリをダウンロードして、雑誌の袋とじ部分をひらき、QRコードでサクッと認証するだけ。ユーザー登録など煩雑な作業は一切必要ありません。

使える機能としては、雑誌の中で紹介されている観光スポットをお気に入りに登録して、紙面と同様の地図上で見ることができたり、今いる周辺にある観光スポットを表示させることができるというものです。

Google Mapsでにお気に入り機能を使えば、同様のことを再現できますが、「雑誌で見たあのお店!」という風に観光していくのであれば、こちらのほうが圧倒的に使いやすそうです。

まだまだ改善点も多いアプリだとは思いますが、紙媒体は紙媒体で自分たちの読者層に合わせて、スマホ時代に対応しており、住み分けがしっかりと出来ている印象を受けました。

最後に

こうやって、観光雑誌を読み漁ってブログに書き出してみると、一昔前のメディアを見ることも大切だなと思わされます。

長く続いているからこそ、最適解がそこにあるわけですし、全く進化していないとおもいきや、今回のようにアプリとの連携も始まっていたりします。

浮世絵の話もそうですが、ウェブ界隈の話ばかり読んでいると、今の流行ばかりにとらわれてしまって、結局皆同じ結論にたどり着いてしまいます。

そして、そういった場合は往々にして、遅れを取らないことばかりに意識が集中してしまい、本質や真理のようなものを見落としてしまいがちです。

たまには、周りの人間が誰も見ていないだろうなと思われるような古くから続くこういった媒体なども眺めてみて、そのメリット・デメリットをしっかりと分析することも大切だなと改めて実感させられました。

ぜひ皆さんも、ご自身の専門分野において、今の流行を追うだけではなく、過去に流行ったものなども一緒に参考にしてみてください。

それでは今日はこのへんで!

ではではー!

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