BRUTUSに掲載されているキム・ジョーンズのInstagram特集に思うこと。

BRUTUS (ブルータス) 2014年 10/1号 [雑誌]

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

現在発売中のBRUTUS「欲しいが見つかるブルータス百貨店 2014-15 A/W FASHION ISSUE

毎年この時期になると必ず出版されるファッション特集なのですが、この中で一つ気になる特集がありました。それが「キム・ジョーンズのInstagram」特集

今日はこの特集をご紹介しつつ、自分の思うところを少し書いてみようかなと思います。

「キム・ジョーンズのInstagram特集」とは?

誌面を引用することができないので、なかなか伝わりにくいとは思うのですが、この特集はルイ・ヴィトンのメンズ・スタイル・ディレクターであるキム・ジョーンズ氏のInstagram投稿を淡々と並べているだけの特集です。

つまりキャプチャー画像をひたすら並べて載せているだけ

ただ、それが後半のインタビュー記事やルイ・ヴィトンの特集ともとても相性がよくて、下手にテキストや従来のやり方で見せられるよりもよっぽど伝えたいことが伝わってくる特集となっていました。

手を抜いているようで、非常に考えぬかれている特集だなと。本誌には企画趣旨について以下のように書かれています。

上空から見下ろした南米大陸の魅力をデジタルな視点で表現したルイ・ヴィトンの2014−15秋冬メンズ・コレクション。

チリに存在するアタカマ砂漠をベースに、空撮したようなランウェイが印象的だった今季は、メンズ・スタイル・ディレクターであるキム・ジョーンズが日常的に行っているネットサーフィンなどのモニタリングがアイデアソースに。彼自身も旅の計画を立てるときにはWEBサイトでのリサーチは欠かさない。

デジタルマップを広げ、脳を刺激し、興味の湧いた見知らぬ地へ旅に出る。一方、実際の旅の思い出はインスタグラムにアップを続けている。その内容が実に面白い。彼の記憶を辿れば、リアルタイムで旅をしている気分にさえなる。キムのインスタグラムには、ライフワークである記録と、デザインソースが詰まっているのだ。

ここでは主にアフリカでの旅行記と仕事風景をちょっと覗き見。ブランドが掲げる永遠のテーマ「旅」は、キム・ジョーンズ自身のテーマであることがよくわかるはずだ。

キム・ジョーンズ本人が「旅」をアイデアソースにしていること、そしてWEBでインプットとアウトプットを繰り返してそのアイデアをブラッシュアップさせていることが今回の特集からは明確に伝わってくるわけです。

紙とウェブの垣根を超えて、面白い特集を企画したもん勝ち!

最近では、紙の雑誌でもウェブの流れを汲み取りつつ、こうやってうまく広告記事に結びつけている事例がドンドン増えてきました。

何が言いたいのかといえば、結局「紙とウェブ」という垣根はドンドンなくなりつつあり、面白い企画をやったもん勝ち!という状態になってきているんだろうなということです。

純粋に読者にとって、そして企画する側にとって何が面白いのかで判断していく事が求められていて、紙だウェブだと論争している暇はありません。今回のBRUTUSのように新しいチャレンジをしていく方がよっぽど建設的です。

今回のこのInstagram特集は、そんなことを感じずにはいられない企画だったので、このブログでもご紹介してみました。

気になる方はぜひ本書を手にとってみてください。

それでは今日はこのへんで!

ではではー!

スポンサードリンク