コミュニティをつくりたい人は必読。『スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営』

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

「モノや情報を入り口にして、オンラインコミュニティで繋がり、リアルの場で交流。そこからまたモノへ戻っていく。」この一連の流れがこれから重要になってくるというのは、このブログで何度も書いてきました。

今日は、その良いロールモデルをご紹介してみようと思います。

それが日本のアウトドアブランド「snowpeak」という会社です。代表・山井太さんの書籍『スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営』を引用しつつ、これからの企業の在り方について少し考えてみようと思います。

snow peakってどんな会社?

snow peakは、知る人ぞ知る日本のイケてるアウトドアブランドです。

自分は比較的インドア派なのでアウトドアブランドはあまり詳しくないのですが、渋谷のLOFT&で商品が展示されているところを見掛けて以来、その見せ方に惹かれ最近ずっと気になっていたアウトドアブランドでした。

上場のニュースも話題になっていたので、それでsnow peakを知ったという方も多いかもしれません。まさに今飛ぶ鳥を落とす勢いのブランドです。

参照:トピックス | スノーピークが東証マザーズ上場へ | Fashionsnap.com

snow peakは、バレバレな会社!?

snow peakは、自分たちが「バレバレな会社」であると言います。

ファンづくりの面から見たとき、スノーピークの特徴は顧客と経営者である私や社員、スノーピークという会社そのものとの距離が近い点にある。私はヘビーユーザーの顔や名前をたいてい覚えているし、ユーザーも私や社員のことをよく知っている。

そういう意味ではお互いが「バレバレな会社」だといえるかもしれない。会社と顧客との間にファイアウォールをつくらないことは、他のアウトドアメーカーにない特徴だと思う。

ファンと交流するための2つの取り組み

具体的には、2つの取り組みがポイントになっているそうです。

一つは 「スノーピークウェイ」というリアルイベントの取り組み。顧客とスノーピークの社員さんが一緒にキャンプを楽しむためのイベントで、スノーピークの魅力、目指す方向を直接伝えるため、フェイス・ツー・フェイスで話し合いながら、顧客にスノーピークにどんどん参加してもらうというイベントのようです。

そしてもう一つは、「スノーピーククラブ」というオンラインコミュニティです。本書から少し引用してみましょう。

顧客との距離を近くするもう1つの工夫が、インターネットの活用だ。

キャンプイベントは直接、ユーザーと話すことができる一方、物理的な制約があるし、毎日開催できるわけではない。日常的に顧客とコミュニケーションを深める方法はないだろうか──。そう考えて立ち上げたのが、SNS(交流サイト)の「スノーピーククラブ」だ。

(中略)

登録しているメンバーは、2014年3月時点で7万人ほどいる。この数はキャンプイベントのスノーピークウェイに参加したお客様の延べ人数約7万5000人と比較的近い。このため、私は「顧客の多くがリアルなイベントにもSNSにも参加している」と捉えている。

このような熱狂的なファンの多さから、snow peakは社外のマーケッターの人たちから「会社の周囲にしっかりしたコミュニティーができている。コミュニティーブランドだ」と言われることも多いそうです。

snow peakは、これからの会社のモデルの一つ。

このように、snow peakは商品を入り口にして、オンラインコミュニティで繋がり、リアルの場で交流し、それがまた商品の開発や改良に繋がっていくという一連の流れを見事に体現しているブランドです。

まさに、螺旋階段のようにドンドン高みへ登っていくということ実践しているわけですね。

このやり方は、今後の企業の在り方の一つの形になっていくはずです。Waseiも同様のやり方で「メディア(入り口)→オンラインコミュニティ→リアルの場での交流」という一連の流れを作っていきたいと考えています。

参照
株式会社Wasei設立のお知らせ。 | 隠居系男子

「note」で有料オンラインコミュニティ始めます。 | 隠居系男子

「アウトドア商品」と「メディア」という全く趣向が異なるものですが、“コミュニティーを通して良いモノを作り上げていく”という根幹は同じです。そうゆう意味でも非常に学ぶところが多いお話でした。

最後に

何かモノづくりをしている企業だけにとどまらず、フリーで働く人達にとっても、ファンとの繋がりをつくりだすことがこれからの時代においては、非常に大切になってくるはずです。

「上場できるような立派な会社なったら、マスメディアに取材されるような立派な個人になったら、ファンの皆さんと交流していこう!」と考えている方も多いかもしれません。

しかし、設立当初のまだ小さな段階から、しっかりとファンと繋がりを作り出しながら「バレバレの会社、バレバレの個人」でやっていくことがこれからは大切になっていくのではないでしょうか。

とても参考になる書籍だと思います。気になる方はぜひ手にとってみてください。Kindle版もあります!

それでは今日はこのへんで!

ではではー。

スポンサードリンク