どうも鳥井(@hirofumi21)です。
昨日書いた「今年の5大テーマと共に振り返る、2014年ホントに読んでよかった雑誌10選。」という記事。
題名に「ホントに読んでよかった雑誌」と当たり前のように書いていますが、「雑誌を読む」とは一体どんな行為を指すのでしょうか?
「本を読む」という行為であれば比較的わかりやすいですよね。飛ばし読みをしている人もいるとは思いますが、一般的な「本を読む」という行為は1度通読したことを指します。
しかし、雑誌を読むという行為はどうでしょう?コンビニで立ち読みしただけでも、雑誌を読んだということになるのか?
特集ページに強い衝撃を受けて、衝動買いしたはいいものの結局最初の6ページをしか読んでいなかったら?それは読んでいるといえるのか。
今日はそんなことについて、ウェブメディア目線も絡めながら少し書いてみようと思います。
ウェブメディアは、読者が媒体の名前を知らなくても「読まれている」ことになる
今回こんな記事を書こうと思ったのも、最近以下の記事を読んだから。
参照:EDIT THE WORLD: 若者がある日突然、雑誌を読み始めることなんて、ない。
確かに「若者がある日突然、雑誌を読み始めることなんて、ない。」もうこれは完全に同意です。ただ、この記事を読みながら、そもそも雑誌を読むっていう行為の定義とはなんだろうなと疑問が浮かびました。
この点、ウェブメディアですと「◯◯というウェブメディアを読む」という定義は案外明確な気がします。
たまたまFacebookやTwitterで友人がシェアして流れてきた1記事を、ザックリ流し読みしただけでもたぶん読んだということになります。
読者がそのウェブメディアの名前すら知らなくても、そうやって読んでくれていれば、運営者は「うちのメディアは読まれている!」って豪語するはずです。(というか実情そう。)
雑誌は、通読されないと「読まれた」とは言えない?
しかし、雑誌の場合はそうでもなさそうですよね。ザックリとでもいいから全ページをめくられない限りは“読まれた”って言わないのかなぁという印象です。
でも、その基準でウェブメディア界隈を眺めてみると、ほぼ全てのウェブメディアは誰にも読まれていないことなってしまいます。
もしかしたら、雑誌業界の中では明確な定義があるのかもしれません。しかし、少なくとも僕ら読者の中では明確な定義はない。
友人に「あの雑誌読んでる?」ってきいて「うん!」と答えられても、じゃあその友人が一体どんな読み方をしていて、何を基準に「読んだ」といっているのかは全くわからないわけです。
雑誌は、どうしても紙という閉鎖的なフォーマットのため、通読しないと読んだとはいえないという雰囲気があります。
しかし、実際は巻頭特集だけでもいいのかもしれません。ウェブメディアが正にそうですし、今は“ノンリニア”のコンテンツしか消費されなくなってきている時代なのですから。
参照:バイラルメディアに対する違和感の理由と、”親近感”というハイコンテクストの可能性。 | 隠居系男子
最後に
「読者が興味のありそうな1コンテンツがしっかりと刺されれば、それは読まれたということにする。」
このように考えてくると、紙の雑誌はもう若い世代には絶対に読まれないと言い切れなくなってくるよなぁと思います。
「読む」という行為の基準を今の時代に合わせて捉え直し、その時に一番適したフォーマットで提供することさえできれば、雑誌はまた“読まれる”のではないでしょうか。
その時の形式が紙なのか、ウェブなのか、はたまた全く別の形式なのか、それはまだわかりません。しかし、このように考えてくると雑誌の未来はまだまだ明るいだろうなぁと思ってしまいます。
やっぱり、雑誌のコンテンツのクオリティはまだまだウェブに比べて高いですからね。
参照:今年の5大テーマと共に振り返る、2014年ホントに読んでよかった雑誌10選。 | 隠居系男子
それでは今日はこのへんで。
ではではー!