答えが書いてありそうな本を、あえて読まない。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

「本を読め!今のおまえの悩みは、過去の人も絶対にたどってきた道なんだから、答えはそこに書いてある!」ビジネス書などのお決まりすぎる文句ですし、ごもっともな意見だと思います。

自分が今抱えている悩みが、人類史上初めて自分が体験しているなんてことは絶対にあり得ません。間違いなく過去に誰かが通ってきた道。

でも僕は、答えが書いてありそうな本はあえてすぐ読まないっていうルールもつくっています。今日はそんな話について少し書いてみようかなと。

最近になって初めて読んだ「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」という良書。

例えば、最近やっと読んだ「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」という本。2011年に発売されて、当時から良書であるという声はよく聞きました。

灯台もと暮らし」というウェブメディアを運営する上でも絶対に読んでおくべき内容の本です。でも、ずーっと読むことなく、最近になって初めて読みました。

実際に読んでみると、本当に自分の悩みの答えが書いてあってビックリする。自分が必死でもがき苦しんで辿り着いた答えが、いとも簡単にサラッと書いてある。

そうすると「あー、もっと早く読んでおけば良かった!」って思うわけですよ。でも、しばらくして冷静になってみると「やっぱり、先に読まないでいてよかったなぁ」とも思うわけです。

なぜ、「先に読まないでよかった」と思うのか?

では、なぜ、先に読まないでよかったなと思うのでしょうか?

それは、本に書かれている答えの定着率が、自分で実践してみる前と後では全く異なってくるからです。

解答を観た瞬間、「あー、そういうことだったのか!」っていう膝を打つような衝撃は、自分で考えて実践してみたからこそ生まれてくる感覚です。

もしも自分で実践する前に読んでしまっていたら、「そんなもんなのかな…」ってサラッと流し読みしていたところ。つまり、印象の残り方が全然違う。

振り返ってみれば、受験勉強とかでも、一回自分で答えを考えてみてから、解答を見ることで解き方の定着率は全然変わっていましたし、数学での補助線の引き方とかでも、色々と自分で試行錯誤した後に、解答をみると「あー!そこだったのか!」ってなりましたよね。

最初から解答を見てしまっていたら、そんな衝撃は受けなかったですし、いつまでたっても類似の問題は自力で解けないまま…。

だから、本も同じで、すぐに過去の偉人達の答えを求めない。まずは今の自分の持っている知識と知恵で、自分なりに答えを考えてみて、その仮定を実践してみる時間がとても大事

多少遠回りのように感じてしまっても、長期的に見たらそっちの方が近道のような気がします。そして、なによりもその方が楽しかったりするんですよね。攻略本を読まないで、RPGのTVゲームに挑戦するようなワクワク感にも近いのかもしれません。

最後に

じゃあ、どのタイミングで答えが書かれた本を読むのか、これにはきっと答えはないと思います。強いて言うなら「今かな?」って思った時。

こればっかりは直感でしかないけれど、なんとなくこの直感に従ってると、いい感じで学習効果が高まってくるような気がしています。

実はこれと同じような理由から、僕は高城剛さんの有料メルマガも半年遅れで読んでいたりします。あのメルマガを購読している人からすれば、「それは宝の持ち腐れ、愚の骨頂だ!」と思われるでしょう。

しかし、高城剛さんはとても言葉が強い人。今の自分だと、どうしてもそっちに引っ張られてしまいそうになる。そうすると“執着”にも変わりやすい。常に真ん中で読むためには、今の自分だと半年遅れぐらいが丁度いいんです。

少し前の彼の言葉を、実際に世界がそうなっているのかどうか、答え合わせをしながら読むぐらいの感覚が丁度いい。

いま何かに悩んでいて、藁をもつかむ思いの人は、答えが書いてありそうな本に飛びついてしまうのではなく、まずは今ある自分の知識と知恵で考えて行動してみるっていうことをぜひ試してみて欲しいです。

それでは今日はこのへんで!

ではではー!

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