ファーさんの新刊「でも恋」は、25歳以上の恋愛に悩む全ての男女に全力でオススメしたい本。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

昨年、「退屈と消費と、恋愛と。」というイベントや、「ブロガーズフェスティバル」でもご一緒に登壇させてもらったファーさんの新刊「仕事ができて、小金もある。でも、恋愛だけは土俵にすら上がれてないんだ、私は。」を一足先に読ませてもらいました。(通称「でも恋」)

これがビックリするぐらいの良書だったので、今日はそのご紹介です。

僕の好きなファーさんが全部ここに詰まってる!

この本を読み終わって最初の感想は「僕の好きなファーさんが全部ここに詰まってる!」でした。

ファーさんという人は、本当に色々な顔を持ち合わせていて、そのギャップすごいんです。そしてそこが魅力的な人です。

チャラチャラしたファーさんから、セックスって連呼するファーさんも、かと思えば、ものすごく真剣な眼差しで良い話を連発してくるファーさんまで、全部この本の中に詰まっている。

ファーさんは年下の僕にこんなこと言われたくないかもしれませんが、実はファーさんって不器用なところもある人なんです。

そのくせ完璧主義者というか、ものすごく用意周到なところがある人で…。常に全身全霊なんですよ。そして絶対に勝てるタイプの戦しかしない人です。

だからこそ、そのために徹底的にこだわるし準備も怠らないし、横目で見てて「ちょっとやりすぎじゃない…?」って思うこともあるほど努力する人なんです。(そんなところが一番尊敬できる部分だったりもするのですが…)

今回の書籍もその本気度が凄まじいのです。書籍を執筆している最中も何度かお会いして、その途中経過を聞かせてもらう機会があり、「そこまで根詰めてやらなくても…本当にガチな人だなぁ…」と感じていたのですが、確かにこの本を書き上げるためにはあれほどの努力が必要だっただろうなと思います。

発想が「隠居系男子」と一緒だった。

さて、僕とファーさんは去年だけで2回も一緒にイベントに登壇させてもらっていて、くいしんさんを交えて3人で配信するツイキャスは、もう既に3回行っています。

参照:【告知】12月26日(土)20時〜 ファーレンハイト×くいしん×鳥井 第2回ツイキャス対談やります! | 隠居系男子

つまり、合計5回も一緒に人前に出ているのですが、僕にとってそんな人って会社のメンバー以外にはいないんですよ。

幾度となく「なんでファーさんなんですか?」と聞かれてきたのですが、その時々でテキトーな理由をつけてごまかしてきました。正直、本当の理由が自分でもわからなかったからです。

むしろ「この人、こんなに頭良いのに、なんで恋愛にこだわるんだろう…?」と疑問に思っていたくらいです。

特に「最近はメンヘラのことばかりずっと考えている…」って真剣な顔で語っていた時は「ファーさん、正気ですか…!」って本気で心配しました。

でも、この本を読んで、初めてその理由がわかった気がしました。ファーさんは、過去の自分、そして過去に出会った女性たちのために書いているんです。

つまり出発点が、この「隠居系男子」というブログと一緒なんです。今世界のどこかにいるかもしれない過去の自分と似ている境遇に立たされている人に読んで欲しい、その人たちのヒントになりそうなことを全身全霊で伝えたいと思っている。

というかそれ以外に、当事者性を持ち合わせた熱のある文章って書けないんだってわかっているのだと思います。

僕は自分が変わるキッカケとなった「ブログ」や「ウェブメディア」、それをもとにして「暮らし」というテーマを選んだわけですが、ファーさんはそれが「恋愛」だったということなのでしょう。

そして、更におもしろいなぁと思ったのは、伝えたいこと、そのメッセージとして行き着く先もビックリするぐらい一緒なんです。

なので、このブログで僕が主張してきたことを「恋愛」というテーマに置き換えたら、内容はこの本ときっとほぼ同じになるのだと思います。

まさに昨日の記事の話と一緒。アプローチの仕方が違うだけで、知恵の部分だったり考え方の部分だったりが一緒の人と仲良くなる、と書きましたが、ファーさんは僕にとってそんな存在だからいつも何かを一緒にやりたくなるのだと思います。

参照:全くジャンルの違う大人同士で仲が良いのは、隣の芝生が青く見えているわけではなく、その戦術やセンスに共感するから。 | 隠居系男子

「でも恋」は行間を読める男性こそ、読むべき本。

ということで、上述した理由から25歳以上の「隠居系男子」を読んでいる、全ての女性に読んでみて欲しいと思える書籍です。更にこの本、男性にこそ読んでみて欲しいと思います。

僕は恋愛本を過去に読んだことはなく、この本が初めてに近いのですが、女性が女性に向けて書いた本とか、男性が男性に向けて書いた本よりも、百戦錬磨の男性が女性向けて書いた本を読むのが、一番手っ取り早いんだろうなと思いました。

なぜかというと、男性が男性向けに書いていると、ターゲットが完全に今まで恋愛をしてこなかった一部のオタク層に向けて書かれているので「まずは、UNIQLOでサイズの合った服を買え!」というところから始まります。しかし、それはもう求めていないんだという人も多いでしょう。

一方で、女性が女性向けに書いている内容だと、男性の本音が完全に置き去りになっていて、読みながら時折イライラしてくることもある…。

その点この本は、男性の気持ちもファーさんがしっかりと代弁してくれているので、読んでいてとても気持ちがいいんです。(特に「男性は記念日を重要視しないから、優しくリマインドしてあげてね」というくだりは、鬼同意でした笑)

敢えて細かくは書きませんが、どストレートにアドバイスしてくる本よりも、行間を読むほうが好きだっていう男子は絶対にこっちの方をオススメします。色々な意味で、一番リアルな内情を知れるかと思います。

最後に

繰り返しますが、この本は僕が大好きなファーさんが全部詰まっている本です。

「最後に」を読んで、少しウルッと来てしまうほどでした。あとは謝辞のページが愛に溢れている…。

これでやっと「桐谷ヨウさん」という名前も受け入れられる気がします。僕の中で「ファーさん」がちゃんと供養された瞬間でした。(今日からはちゃんとヨウさんって呼びます。)

本当にオススメの書籍です。ぜひ手にとって読んでみてください。明日発売です!

それでは今日はこの辺で。

ではではー!

[追伸]
3月5日(土曜日)にツイキャス第4回を行う予定です。本書の内容にもっと踏み込んだ感想を語らせてもらおうと思います。

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