ブログやウェブメディアで適切な引用をするために。ブロガーズリスク分散勉強会に参加してきた。 #blogbunsan

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

昨日、このブログでも以前ご紹介した「第3回ブロガーズリスク分散勉強会~漫画やキャプチャー画像の適切な引用を学ぶ~」というイベントに参加してきました。

参照:マンガやテレビのキャプチャー画像の適切な引用方法を学びたい人に参加して欲しい!ブロガーズリスク分散勉強会 | 隠居系男子

今日は僕が前々から気になっていた引用に関する疑問について、橘弁護士に直接聞いてきたので、その答えをここにも書き残しておこうと思います。

引用の4つの要件を知っておこう!

僕の疑問に入る前に、まず適切に引用する際の4つの要件について、まとめておきます。

【重要】引用の4つの要件

・必然性があること
・引用の区別が明確であること
・引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
・出所の明示がなされていること

この4つの要件を全て満たして初めて、適切な引用と認められます。

もし、この4つの要件の一つでも満たしていない場合は、その時点で引用とはみなされず無断転載になってしまうのでご注意を!

出所の明示の仕方にルールはあるの?

さて、それでは引用の基本ルールを確認した上で、僕が気になった疑問1つ目です。

「サイト上に引用している画像の出所の明示をする場合、その表示の仕方にルールはあるのか?」という疑問。

たとえば、iemo[イエモ]というウェブメディアは、画像にマウスオーバーしないとその画像の引用元がわかりません。

また、乱立するバイラルメディアの中には、ものすごく小さな文字で、見えるか見えないかギリギリのサイズで表示されていることもしばしばです。この点法律上はなにか明確なルールがあるのかなと思い伺ってみました。

これに対して、橘弁護士の答えは、4つの要件を満たしていて、引用元を知りたい読者に対して理解できるようになっているのであれば、引用の条件は満たす、とのことです。

上述したiemoの件もバイラルメディアの件も全く問題ないようです。

また、引用画像の直下に引用元が表示されていなくても、同一ページ内であれば脚注に落としてしまっても全く問題ないようです。あとは、ユーザーに対して親切かどうかの違いだけであると仰っていました。

今後はiemoのように引用元をマウスオーバーしないと引用元を見れないようにするというのは、流行っていく手法なのかもしれません。

外部サービスに引用した画像が引用されるのは問題ないの?

さて、もう1つ僕が気になった疑問は、「画像を引用した場合、本記事内で引用の要件をすべて満たしている上で、それをTwitterやFacebook、はてなブックマークなどに流される時は問題ないのか?」ということです。

アイキャッチ画像などに設定していたりすると、外部サービスでシェアするときも自動的に表示されたりしてしまうので、ここが問題になる可能性もあるのかなと思っていたので聞いてみました。

この点、橘弁護士の見解は、業界内で論点になってはいるけれども、問題はない仰っていました。

まだ判例があるわけでもないですし、記事がSNSで拡散されていくことは仕方のないことであるから、本記事内でしっかりと引用の要件が満たされていれば、SNSなどその他外部サービスでその画像が使われることは構わないということのようです。

最後に

いかがでしたでしょうか。同じような疑問を抱いていた方の参考になれば幸いです。

今回のイベントの主催の奥野さんには、大変感謝しています。また今回のようなウェブ上で情報発信していく上で知識として知っておくべきことの勉強会などがあったら、積極的に参加していこうと思いました。

昨日使われたスライドも、後ほどスライドシェアにアップされるということだったので、気になる方はスライドも合わせて読んでみてください。(※アップされ次第このブログにも掲載しておきます)

追記:公開されました。

「ブログ×法務」弁護士 橘 大地 ブロガーズリスク分散勉強会資料 from 橘 大地

とても重要な事が学べるスライドになっていたので、スライドをひと通り読んでおくだけでも十分価値があると思いますよ!

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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