月別アーカイブ: 2014年6月

『かぐや姫の物語』が若者に評価されないことに対する危機感。

仕事道楽 新版――スタジオジブリの現場 (岩波新書)

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

最近、ジブリに飢えています。時にやってくる、この感じ。ジブリもしくは井上雄彦作品を猛烈に欲する時が不意に訪れるんです。最近は完全に諦めています。むしろ自分の感情に正直になろうと…。

さて、そんな中ご紹介するのは、先日発売されたばかりの鈴木敏夫著『仕事道楽 新版――スタジオジブリの現場 (岩波新書)』。

2008年に発売された『仕事道楽』に、新たな1章が追加されて、『崖の上のポニョ』から、『思い出のマーニー』までの出来事が書かれています。

今回はこの中で語られていた、「若者に評価されなかったかぐや姫」という部分を取り上げます。、個人的にもかなりショッキングな内容だったので、備忘録の意味も込めて書き残しておきたいと思います。 続きを読む

サクっとハマってサクっと抜け出す重要性。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

先日、「いま改めて、テレビを見たいと思う理由。」という記事を書いた時、結構批判的な意見も頂きました。

この記事に込めた想いは「テレビを以前のように見続けろ!」という意味ではありません。

生まれてこの方ずーっとテレビを見続けている人は、今すぐテレビを観る習慣はやめた方がいい。それは間違いありません。

しかし、一度辞めた人は「今改めてテレビを見直してみる」ということに意味があるんじゃないか、ということです。

何事においても、一度依存したものから離れてみる。そしてしばらく経ってから見直してみる。そうすると、その本質がみえてくるのではないかと。今日はそんなことについて少し書いてみようと思います。 続きを読む

『風立ちぬ』原画展を観にいって、鈴木敏夫さんの言葉の意味を理解できました。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

2014年夏、絶対に行きたいジブリの展示イベント3選」という記事内で紹介した東京ソラマチで開催中の『風立ちぬ』原画展に、昨日行ってきました。

行って本当に良かったです。6月30日までの開催なので残り2日しかないですが、ぜひ多くの方に観に行って欲しいので、今日はこの原画展の紹介をしてみようと思います。 続きを読む

「ブログ末尾の決まり文句」が、意外な指標となる。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

このブログでは、記事の末尾に「それでは今日はこのへんで!ではではー!」という一文を必ず入れています。

最近では、リアルの場で「隠居系男子」を読んでくれているという方にお会いすると、必ずこの部分がいじられ茶化されます。

それが、すごーく恥ずかしいんです。笑

でも、よくよく考えてみると、この部分を覚えてもらっているということは実はすごいことなんですよね。とってもありがたいことなんです。

それに最近気がついたので、今日は「ブログ末尾の決まり文句」について少し書いてみようかなと思います。 続きを読む

平成生まれの高学歴に読んで欲しい。田坂広志著『知性を磨く~「スーパージェネラリスト」の時代』

知性を磨く~「スーパージェネラリスト」の時代~ (光文社新書)

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

今日は、田坂広志著『知性を磨く~「スーパージェネラリスト」の時代』をご紹介しようと思います。

「なぜ、高学歴の人物が、深い知性を感じさせないのか?」という疑問文が帯に掲げられているこの本は、平成生まれ高学歴の人にこそ読んで欲しい本です。

「これは、自分のことじゃない!」と全面否定しながら読んで欲しい。しかし、9割の人はこのタイプなはずです。 続きを読む

日本においての新たな「コーヒーハウス」は何になるんだろう。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

昔の「コーヒーハウス」のような場所として、いま「サードウェイブ」という流れが世界的に注目を集めています。

「人が集まる場所」としての、コーヒーが飲めるお店です。

今日は、コーヒーの役割を改めて再認識しつつ、日本における”ソレ”とは何なのか、そんなことについて少し書いてみようと思います。 続きを読む

上司が若手社員のSNSに、企業PRをシェアさせるのはパワハラだ。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

さて、以前書いた「「男子の女子化」という気色悪さと、88年世代の定め。」という記事に従い、今日も世代間ギャップについてひとつ書いてみようかなと。

今、日本中の至るところで起きているだろうと予想される、自社のPRを社員のSNS上でシェアさせようとする行為。

「オウンドメディア運営、SNS露出が重要だ!」と叫ばれている昨今、どこの会社も他社に遅れをとるな!と躍起になっているところだと思います。

しかしそんな中、上司から部下に対して「Twitterやってる?facebookやってる?この内容でシェアしておいてー!」という言動は、完全なるパワハラだと個人的には思っています。

昭和世代の方たちとデジタルネイティブ世代の間で、ここに完全なる世代間ギャップがあるだろうなーと思うので、傍から眺めていて思うことを今日は書いてみようかなと。 続きを読む

BRUTUS喫茶店特集「大坊珈琲店」に学ぶ、誰かの印象に残る方法。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

昨日の「WIRED VOL.12『キルラキル』を生み出したアニメ制作会社トリガーの3つの弾痕。 | 隠居系男子」に続けて今日もインタビュー記事の抜粋です。

今回は、BRUTUSの喫茶店特集の中から、昨年惜しまれつつ閉店した伝説の喫茶店「大坊珈琲店」の店主だった大坊勝次さんのインタビュー。

僕はこのお店に行ったことはないのですが、インタビューの内容がとても興味深かったので、今回ご紹介しておきたいと思います。

誰かの印象に残る秘訣、それはきっと「リズムを変えること」なのだと思います。 続きを読む

WIRED VOL.12『キルラキル』を生み出したアニメ制作会社トリガーの3つの弾痕。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

先日、以下の記事でもご紹介したWIREDの最新刊。

参照:WIRED編集長のインタビューから考える、今の時代に受け入れられるメディアとは? | 隠居系男子

本特集とは別に掲載されていた、アニメ制作会社トリガーのインタビュー記事で『キルラキル』を生み出すことができた経緯など、非常に示唆に富んでいたので今回取り上げてみようと思います。 続きを読む

日本全国”縦スクロール”現象。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

最近、雑誌が更にウェブ化してきたなーと感じます。

ウェブと同じように、縦スクロールで読ませれているような感覚になりやすいです。

ウェブの場合は無限大に広がっていく空間なため、四方にとっ散らかってしまうと非常に読みづらくなってしまう。だからこそ進む方向は下だけにして、縦スクロールの世界で読ませたほうが圧倒的に読まれやすいです。それは間違いありません。

「今ここだけを読めばいい!」という閉鎖的空間に読者を連れて行くことが何よりも重要です。 続きを読む

体制とは全く別の文脈で生きる人々。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

ワールドカップ真っ只中ですね。

今回のワールドカップ中に集団的自衛権など政治的なトピックがドサクサに紛れて進んでしまうのではないかと、心配される声をよく聞きます。

しかし、「政治的なトピックから目を逸らされている」とかそんなこと以前に、そもそもどちらに対しても興味関心を抱いていない人々が増えてきているように感じます。

体制側に対して興味もなければ、ワールドカップに対しても興味がないというような人々。

そんなことを漠然と感じたので、自分もこのワールドカップのドサクサに紛れて書いてみようと思います。 続きを読む

平成生まれにオススメしたい!『ITビジネスの原理』という良書。

ITビジネスの原理

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

今日は久しぶりにビジネス書の書評です。

ITビジネスの原理』を手にとった経緯は、このブログでも何度も取り上げている「荻上チキ Session-22」に著者の尾原さんがご出演なさっていたから。

参照:2014年05月07日(水)尾原和啓1「NEC WISDOM Square」 – 荻上チキ・Session-22

これからITを使ったビジネスを立ち上げようと考えている若い世代や、「MATCHA – 訪日外国人観光客向けWebマガジン」の若いメンバーにぜひ読んで欲しいので、今回この本をご紹介してみようと思います。 続きを読む

毎日ブログを書くことで「これが好き!」がわかるようになってきた。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

最近、このブログを毎日書き続けてきたことで、多数あるモノの中から、自分はこれが好き!っていうのを見分けられるようになってきたなと思います。

もちろん、今までも「何がよくて、何が悪いのか」っていうことは、自分の感性で判断してこれたと思っています。

しかし、「好きなものを一つに絞る」ということと、物事の良し悪しというのは全く別の話です…。今日はそんな話について書いてみようと思います。 続きを読む

ウェブ上の物書きには、“打ちひしがれる経験”が絶対に必要だ。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

「MATCHA – 訪日外国人観光客向けWebマガジン」やこのブログを運営しながら最近よく思うのですが、ウェブ上で文章を書いている全ての人(ブロガー・ライター・編集者など)は、一回打ちひしがれる経験が必要だと思っています。

「これは絶対に読まれる!」っていう根拠のない自信に満ち溢れたところから、全く反応が無くて絶望感に苛まれる・・・やっとそこから全てが始まるのだろうなと。

WEB上というのは、どこまでいっても個人の集合体でしかないんです。そこで何かの力学が働いて、読まれなかったのは「◯◯のせいだ!」って責任転換出来てしまう要素が少しでも入ったら、一生読まれる記事なんて書けるわけがない。

今日はそんな話について、書いてみようと思います。 続きを読む

10歩先を捉えている人は大勢いる。本当に凄いのはバランス感覚がある人たち。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

さて、意外だと思う方もいるかもしれませんが、時代の10歩先を捉えている人っていうのは、実は結構たくさんいます。

もちろん、時代をジャストで捉えているという人も多い。

そんな中本当にすごいのは、その両方を同時に捉え、尚且つバランス感覚を持ちながら発信できる人だと思います。 続きを読む

モノを持たない時代に大切な事は「あれば着る」を増やさないこと。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

久しぶりに断捨離ネタを書こうかなと。

年々夏のセールが年々前倒しになってきて、そろそろ巷では夏のセールがはじまる時期です。今週末も、昨年の商品を50%から90%オフで投げ売りするようなセールが都内各地の特設会場で行われていました。

そんなセール時期の店員さんの常套句と言えば「あれば絶対に着ますよね〜!」っていうやつ。

モノを持たない時代、この「あれば着る」を増やさないこと。これが服を減らしていく上で一番重要なことだと思うので、今回書き残しておこうと思います。 続きを読む

「文化誌が街の意識を変える展」で見つけた『津和野時間』に惚れました。

文化誌が街の意識を買える展

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

渋谷ヒカリエで行われている「文化誌が街の意識を変える展」を覗いてきました。

47都道府県全ての地方雑誌やフリーペーパーが置かれており、ほぼ全てに目を通してきました。

今日はこのイベントの概要を紹介しつつ、個人的にとても気になってしまった文化誌を1冊ご紹介してみようと思います。

続きを読む

WIRED編集長のインタビューから考える、今の時代に受け入れられるメディアとは?

wwd

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

先日、WWDの「人気雑誌を勝手に表彰!雑誌アカデミー賞2014」特集を読みました。

各雑誌の編集長インタビューが掲載されており、どれも参考になって面白かったのですが特にWIRED編集長・若林恵さんの話が興味深かったです。

ウェブメディアを運営する上でも非常に参考になりそうな部分が多かったので、今回ご紹介してみようと思います。 続きを読む

2014年夏、絶対に行きたいジブリの展示イベント3選

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

最近、ジブリネタを全然書けていなかったなーと。『思い出のマーニー』 の公開が今夏に迫る中、やはり「ジブリの夏」が近づいていることを感じずにはいられません。

今回は、今年の夏に絶対に行きたいジブリの展示イベントをまとめておこうと思います。 続きを読む

ブログ「隠居系男子」は、転載・マルチポスト大歓迎です!

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

昨日から、Fashionsnap.comさんで転載して頂くことになりました。

「男子の女子化」と「88年生世代の定め」 | Fashionsnap.com

このブログは既にBLOGOSにも転載しており、基本的にマルチポスト大歓迎のスタンスで運営しています。

今後も更に転載媒体は増やしていこうと考えており、今日はなぜマルチポスト戦略でいくのか、改めて自分の考えを書き残しておこうと思います。 続きを読む

「許可より謝罪」で十分なのに、それを複雑化させてしまっているもの。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

昨日更新されていたnanapi代表・けんすうさんの以下の記事。

参照:許可より謝罪 – nanapi社長日記 @kensuu

これがとてもしっくりしたので、今日はこの記事を紹介しつつ自分の思うところを少し書いてみようと思います。 続きを読む

「ノンクレド」という考え方が、重要になる時代。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

いつかの高城剛メルマガで、マクロビオティックの概念の一つである「ノンクレド」という言葉が紹介されていました。

最近、この「ノンクレド」という言葉が非常に重要になってきているなーと実感するので、今日はこの言葉の意味するところについて考えてみたいとと思います。 続きを読む

人が人のファンになる瞬間。日常を大切にするということ。

静かな革命

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

昨日の記事でもご紹介した「衣食住から始まる『静かな革命』――ネットが変えた都市生活の現在」というシンポジウム。

参照:マイルドヤンキー論は、このままずっと欠席裁判のままでいいのか? | 隠居系男子

今日はこのシンポジウムの中で一番興味深かった「人が人のファンになるファンになる瞬間」について書いてみたいと思います。 続きを読む

マイルドヤンキー論は、このままずっと欠席裁判のままでいいのか?

静かな革命

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

昨日、「衣食住から始まる『静かな革命』――ネットが変えた都市生活の現在」というシンポジウムに参加してきました。

参加者は…
粟飯原理咲(アイランド代表)
小澤隆生(ヤフー株式会社、執行役員)
佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト)
古川健介(nanapi代表、けんすう)
宇野常寛(評論家、PLANETS編集長)
【司会】堀潤(ジャーナリスト、NPO法人8bitNews代表)

非常に興味深い内容が多く、書き残しておきたいことがたくさんあるのですが、その前にもっと大前提として書いておきたいことがあります。

それが、マイルドヤンキーの欠席裁判という現状についてです。 続きを読む

『地球の歩き方』に電子書籍版がでた!Kindleでも買えるよ!

電子書籍地球の歩き方

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

なんと、あの『地球の歩き方』が電子書籍になったようです。

最近、海外旅行ネタはあまり書いてきませんでしたが、これはバックパッカー的には大ニュースなので書かないわけにはいきません。

もう、あの重たい『地球の歩き方』を何冊も持ち歩く必要はなくなりました。1枚のiPad miniだけでOKになりそうです! 続きを読む

絶対にAppleじゃなきゃダメ。でも、一瞬でAppleから乗り換えられるようになった。

OSX

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

昨夜、WWDCが行われました。詳しい内容は専門ライターさんや専門ブロガーさんたちにお任せして、今回の発表内容を読んでみて個人的に思ったことについて少しだけ書いておきたいと思います。

発表内容は、以下のブログにとてもわかりやすくまとまっているので、ぜひこちらを御覧ください。
iPhone・Macの情報発信ブログ “NUMBER333”
おまえは今までスキャンした本の冊数をおぼえているのか?
GGSOKU – ガジェット速報 続きを読む

蔵前の複合商業施設「Mirror」に行って改めて蔵前は中目黒みたいになると実感した。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

昨日、シェアハウスメンバーで蔵前にある「MIRROR」に行って来ました。東京の右側とは思えない空間演出が施されており、やはり蔵前周辺の盛り上がりは面白いなと。

…ただやはり「総合的な街づくり、多数が集まらないとムーブメントは起こらない。」ということも強く実感したので、その辺の話も合わせて書いてみようと思います。 続きを読む

「考える時間」と「デフラグの時間」から本当の個性は生まれる。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

昨晩、ちきりんさんが非常に興味深いツイートをしていました。

最近自分が考えていたことと重なる部分がとても多かったので、今日はちきりんさんのつぶやきを紹介しつつ「個性が溢れる面白いクリエイティブとは、どこからうまれるのか?」ということについて考えてみようと思います。 続きを読む