クラウドファンディングは個人の興奮を、みんなの「熱狂」に変える仕組み。

先週の木曜日、「クラウドファンディングを通じて考えた新しい小売のカタチ」というイベントに登壇させてもらいました。

「クラウドファンディングに挑戦してみてわかったことは何ですか?」という質問に対して、今回の経験を通して僕なりに気がついたことを、このブログにも少しだけ書き残しておきたいと思います。

参照:キャラバンで「移動型販売」をしたい!デニム兄弟が新しい小売りにチャレンジします! – CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

達成額の大半は、対面販売の中で売れたデニムの売上。

今回のクラウドファンディングの達成額の大半は、EVERY DENIMの商品(デニム)が返礼品となっているコースに寄せられた支援です。

毎週末、EVERY DENIMのおふたりが日本全国を飛び回って、試着展示会を開催し、お客様に実際に履いてみてもらった結果です。

どれだけネットで詳細な情報を届けられるとしても、結局1対1の対面販売が一番お客様に納得して購入してもらえる方法なんだなということを学びました。

参照:1対1の丁寧なコミュニケーションを繰り返すほうがカッコいい。 | 隠居系男子

クラウドファンディングを使う必要はないのか?

「だったら、クラウドファンディングなんて使う必要がないじゃないか?」と思う人もいるかもしれません。

従来の売り方で十分なら、クラウドファンディングなんて煩わしい方法は選ばずに、淡々と試着展示会だけを繰り返して売っていった方がいいと。

でも、対面販売だけじゃやっぱりダメなんです。

それはなぜか?

対面販売だけだと、その1対1の中で生まれた感動がそのお客様の中だけで完結してしまうから。

その興奮をシェアすることができないんです。

クラウドファンディングという仕組みがそこにうまく加わると、価値観を共にする人同士がシェアし合うことで、個人の興奮がみんなの「熱狂」に変わっていく。

その熱狂を可視化することが、クラウドファンディングの強みであり、ネットの強みだと思うのです。

対面販売とクラウドファンディングのどちらも上手に活用する。

もちろん、クラウドファンディングだけでもダメ。

ついつい他者にシェアしたくなる興奮のタネをうまく作り出すことができないからです。

対面販売とクラウドファンディングのどちらも上手に活用することが重要になってくる。

どちらか一方だけで完結させようとするから、無理が生じてしまうんだと思います。

最後に

小倉ヒラクさんの『発酵文化人類学』がドンドン販売部数を伸ばしているのも、これと全く同じ構造だと思っています。

参照:【発酵文化人類学】一週間で重版出来!の舞台裏。マーケットではなくコミュニティに届ける。 | hirakuogura.com

ツールや仕組みそれ自体に善悪はない。その使い方次第です。

「対面販売」が時代遅れというわけでもないですし、ネットだって使い方を間違えれば個人の興奮が「ネットリンチ」のような間違った熱狂へと繋がってしまう可能性もあるわけです。

参照:ネットリンチ、参加しない モバプリの知っ得![21] – 琉球新報Style – 沖縄の毎日をちょっと楽しく新しくするウェブマガジン。

いつだって本質に立ち返ることは重要で、目指すべき目的のもと正しくツールを使いこなしたいものですね。

いつもこのブログを呼んでくださっている皆さんの参考になれば幸いです。

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。