これからのリレーションシップ・バンキングの可能性。

昨日は、IKEUCHI ORGANICさん主催のイベントに参加してきました。

イベントの詳しい内容は、Wasei Salonのメンバーでもある河野さんがめちゃくちゃ素敵なレポート記事を書いているので、ぜひそちらをご覧ください。

僕がこのブログで触れておきたいと思ったのは、昨日のイベント内で語られていた「リレーションシップ・バンキング」の可能性について。

リレーションシップ・バンキングとは?

一般的には、金融機関が顧客との間で親密な関係を長く維持することにより、顧客に関する情報を蓄積し、この情報をもとに、貸出等の金融サービスの提供を行うことで展開するビジネスモデルを指す。必ずしも統一的な定義が存在するわけではない。

引用元:野村證券 | リレーションシップバンキング(証券用語解説集)

銀行には主にふたつの機能があって、ひとつは「トランザクション・バンキング」であり、もう一つはこの「リレーションシップ・バンキング」だそうです。

これからは「トランザクション・バンキング」の業務は全てAIなどによって自動化されていき、これから金融機関が生き残るためには、いかに優れた「リレーションシップバンキング」を行うか、であると。

この話を聞いた時に「じゃあ、それって銀行だけじゃなくてもいいよなあ」って純粋に思ったんです。

それはまるで、出版社だけが「本(情報)」をつくり、本屋だけが「本(情報)」を売るわけではなくなったように。

今では、個人のブログやSNS、センスの良い雑貨屋さんやカフェの方が本(情報)を作ったり売ったりしています。

本(情報)で、そのような民主化が起きたことと同じように、お金(融資)の世界でも似たような民主化は絶対に起こるのだろうなあと。

若くて優秀なソーシャルベンチャーが求めるもの。

鎌倉投信の新井さん曰く、今の若くて優秀なソーシャルベンチャーは、投資家の方々に「お金以外に何を出してくれるんですか?」と問うのだそうです。

具体的には「お金」以外に、「信頼」や「人脈」や「影響力」などの事業には必ず必要な部分を求めているということなのでしょう。

そう考えると、メディアが広義の「投資」や「融資」を行うようになっていくような未来は十分にあり得るなあと思いました。

狭義の「投資」や「融資」をするためには、法律うんぬんなど解決しなくてはいけない問題が多々ありそうですが、現にそういう現象だって起きている。

たとえば、メディア(インフルエンサー)が起案者と一緒になって共同のクラウドファンディングを行う場合だってそうだと言えるかもしれません。これだって立派な“お金を集める行為”です。

もちろん、その共同のクラウドファンディングを通して、起案者の信頼が担保されたり、PR効果(影響力)が生まれたり、共犯者とのつながり(人脈)も創出してくれるのだから、その役割は既に十分満たせているわけです。

最後に

だからこそ、銀行だけでなく、ありとあらゆる業種の人たちがこれからの「リレーションシップ・バンキング」の可能性を考えるのは、とてもおもしろいのかもしれないなあと思いました。

今の時代では考えられないような「えっ?そんなところが…!?」というところが、将来的には「リレーションシップ・バンキング」の役割を担っているのかもしれません。

漠然としたことを書いてしまいましたが、そんなことを考える今日このごろです。

いつもこのブログを読んでくださっている方々の何かしらの参考になれば幸いです。

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