どうも鳥井(@hirofumi21)です。
昨日ご紹介したデジタルハリウッド大学で行われた「東京の文化とメディア、クリエイティブ産業の未来像」というフォーラム。
参照:タイムアウト東京にみる、ローカルなメディアがグローバルのメディアになる形。 | 隠居系男子
このフォーラムにはGoogleプロダクトマーケティングマネージャーの山本裕介さんもパネリストとして参加していました。
山本さんが仰っていた「日本に住んでいるだけで、アドバンテージがある!」というお言葉がすごく印象的だったので、今回はその文脈をご紹介しつつ、自分の考えをまとめておこうと思います。
COOL JAPAN on Google+で、200万人のフォロワーがいるカメラマン。
山本さんがパネルディスカッション時にご紹介していたのは、Takahiro Yamamotoさんというカメラマンの方。Google+上で日本の風景写真を投稿している方で、なんと200万人のフォロワーさんがいます。
彼がやっていることは至極単純で、“海外のコンテクストにあった”日本の風景写真を毎回投稿しているということらしいです。
つまり、外国人の方にウケそうな日本の中にある風景を切り取り、それを投稿しているということ。それで、なんと200万人ものフォロワーさんを集めたというのです。
これを受けて山本さんは、以下のようなことを語っていました。
日本のモノを発信している人、全員にチャンスがあるんです。
決して著名人に限りません。日本に住んでいるだけで、世界的にみたらその分野で言えば、ぶっちぎりのアドバンテージがあるということを忘れちゃいけません。
日本の生活文化を知っているというだけで、チャンスがあります。その中で、海外のコンテクストにあったものを発信していけばそれだけで、グローバルで戦えます。
日本人にしかできないグローバルな仕事
当たり前のような話ですが、これはものすごく的確なアドバイスだと思います。
このブログでも何度も書いてきましたが、韓国や中国の優秀な学生たちに会ってみると、学力分野で絶対に彼らにはかなわないと思ってしまいます。
それは以下の記事などでも書いてきた通り。
瀧本哲史著『僕は君たちに武器を配りたい』オーディオブック版のススメ! | 隠居系男子
そこにあるのは、圧倒的な努力の差。世界中で教育水準が同じようになってきている中で、幼少期から必死で勉強している彼らと同じ土俵で戦っても、まず勝てるはずがないでしょう。
そもそもの前提条件の違いで、全く違う角度からアプローチをして勝負していくしかない。
その点、どれだけ学力的に優秀なアジア人でも、「日本人」という前提条件を持ち合わせることはできません。本物(に見えるものも含む)を発信できるのは、その国の国民だけ。それは、きっとどこまで行っても変わらないでしょう。
だからこそ、これからの時代を生きていく日本の若者は、「グローバルに見られる・使われる可能性があり、尚且つ日本人にしか作れないもの」というもの作って行った方がいい。
LINEなんかも、正にその好例だと思います。
参照:腰抜け愛国談義から考える「これからの日本は脇役を目指すべきだ」というお話。 | 隠居系男子
最後に
そうゆう意味では、インバウンド観光WEBメディアというのは、グローバルなメディアなのに、日本人の僕らにしか発信できない情報だと思っています。
特にその国の「日常」を切り取っていくためには、外国人ライターさんではまず不可能。日本の文化を知り尽くした、日本に住んでいる人間だからこそ書けるもの。
だからこそ、「MATCHA – 訪日外国人観光客向けWebマガジン」は、すごくやりがいのあるメディアだと思っています。
「自分たちの強みとは何なのか?」それを一つずつ認識して、あとは活かすも殺すもあなた次第。それを一切使わないで戦うのも、また個性。
どちらにしろ、世界の中で客観的に「自分のアドバンテージとは何なのか?」それを理解できる俯瞰の目は、常に持ち合わせないと行けない時代に入ったんだと思います。
みなさんの何かしらの参考になれば幸いです。
それでは今日はこのへんで!
ではではー!