「僕らのメディアはどこにある?」イベントで聞いた、メディアコラボのメリットとデメリット。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

このブログでも何度かご紹介している「ぼくらのメディアはどこにある?」。

サイボウズ式さんと現代ビジネスさんが立ち上げたコラボメディアです。具体的にはサイボウズ式編集長の藤村さんと、現代ビジネス編集者の佐藤さん、徳さんの3名が立ち上げたメディアです。

今回は、僕がお三方にお伺いしたかったウェブメディアコラボのメリット・デメリットについて。実際に下記のイベントに参加して直接お話を伺ってきました。

ぼくらのメディアはどこにある?【現代ビジネス×サイボウズ式】 #ぼくらのメディア | Peatix

メリット:「一企業ではできないことができる。」

まずは、メリットから。特に僕が印象に残ったのは「一企業ではできないことができる」という話です。

普段自分たちがメディアを運営している中で感じるインサイトや、やってみたいと思っていた企画が、実際に記事化できるのがメリットだとおっしゃっていました。

確かに日々メディアを運営していると、色々な発見があります。こんな記事を出せば読者にはもっと喜ばれるのではなかろうか?この取材対象者にはこの違う切り口で話を聞いてみたらもっとおもしろいのではなかろうか?などなど…。

しかし、ウェブメディアの場合はブログとは異なり、編集方針やコンセプトが明確にありますから、自己の興味関心を優先して記事を作ってしまうと、メディアの秩序が失われてしまいます。

ウケる記事や、新しい視点がみつかったとしても、自社メディアの編集方針に反すれば、記事にするのはなかなか難しかったりするわけです。

かといって、新しいメディアをゼロから立ち上げるというのはかなりの労力と、相当な覚悟が必要。新しいメディアをひとつ立ち上げたら、最低でも2年は運営していかなければいけませんからね。(認知的な意味で)

そんな時こそ、メディアコラボがよいのかもしれません。きっとメディアコラボというのは、互いの良い点を活かし合いながら、全く新しいものを作れてしまう手法なのでしょう。

0を1にするのが新規メディアの立ち上げだとすれば、メディアコラボというのは、既に存在する1と1とを足して3にするようなイメージなのでしょう。

デメリット:「かなりの工数がかかる。」

一方で、かなりの工数がかかることも覚悟しなければいけないともおっしゃっていました。特に「手間暇をかけないと良いものはできない」と藤村さんがしみじみと語っていたのは印象的でしたね。

普段一緒にやっている仲間ではないので、編集フローなど細かなところで小さな齟齬が生じて、いつもよりも工数がかかってしまうということは十分考えられます。

更に、今回の「僕らのメディアはどこにある?」みたいな形で両メディアとは全く異なるメディア名を付けて、デザインやコンセプト、編集方針も刷新し、今までにはない形のメディアコラボを行ったわけですから、その労力は計り知れないでしょう。

サラッとやってのけたように見えますが、通常業務と平行してこのプロジェクトをやり遂げたお三方は、やっぱりさすがだなぁと思いました。

最後に

僕らも、今年はメディアコラボには積極的にチャレンジしていきたいと考えているので、この質疑応答の内容は非常に参考になりました。

そして、昨年のタイミングで先頭を切ってチャレンジしてくれたサイボウズ式さんと現代ビジネスさんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

来年、再来年あたりには『僕らのメディアはどこにある?』がメディアコラボの走りだったよね、と伝説的に語られる日が来るのでしょう。それぐらい先進的な取り組みだったと思います。

興味がある方はぜひ読んでみてください。

ぼくらのメディアはどこにある? | 現代ビジネス x サイボウズ式

それでは今日はこの辺で。

ではではー。

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