どうも鳥井(@hirofumi21)です。
先日行われた「今注目の ”オンラインサロン”に学ぶ 熱量あるコミュニティの作り方 – 東京コミュニティマネージャーMeetup」というイベントの中で、「オンラインサロン内で刺さるコンテンツとは何か?」というトークテーマの時に、とてもおもしろい話を聞くことができました。
今日はこの部分だけ、少しご紹介してみようと思います。
「人間味のあるコンテンツが、刺さるコンテンツである。」
この点、僕と田中さんは「主宰者の弱みが見える人間味のあるコンテンツに、多くコメントがつくことがある。」というお話をさせてもらいました。
実際、編集女子が”私らしく生きるため”のライティング作戦会議のオンラインサロンでも、佐野が深夜にポロッと弱みを見せた時の投稿に驚くほどコメントが連なることがあり、「こんなポエムに、どうしてこんなに沢山の反応があるの…!?」と男性の僕は驚いてしまうこともしばしばです…。
でも、そのコメントの反応はものすごくポジティブなものばかり。佐野に共感してくれている様子も見て取れるので、とても刺さっているのは間違いないと思います。
お話を聞く限り、田中さんのサロンも同じような状況でした。だから僕らは「人間味のあるコンテンツが、刺さるコンテンツである。」とお話させてもらったのです。
「完成度の高いコンテンツも、同時に投稿されている必要がある。」
一方、そんな僕らのお話を聞いて、Synapseの稲着さんがとてもおもしろいことを教えてくれました。
それは、「完成度の高いコンテンツもしっかりと投稿されているからこそ、その弱みを見せたときのコンテンツが活きてくるのだ」ということです。
そして、完成度の高いコンテンツには、あまりコメントは付かないけれど、「いいね!」がつきやすくなると。
言われてみれば確かにそうだ!と思いました。
つまり、いくら沢山コメントがつくからという理由で、人間味のあるコンテンツばかり投稿していてはダメなわけです。完成度の高いコンテンツも同時にしっかりと投稿されているからこそ、それが活きてくる。
ウェブコンテンツ制作に携わっている身として、いつも両方の事象を見てきたはずなのに、この視点は完全に目からウロコでした。
コメントをもらえると、どうしてもそのコメント数が多いコンテンツが刺さるコンテンツだと思いがち。
しかし、読者目線で言えば「うん、そのとおりだよね!」とか「おー、すごい!」って思った完成度の高いコンテンツって、それ以上にコメントのつけようがないのです。
だから、「いいね!」という形でその想いを表現して、早々に立ち去ってしまうのです。
マスメディアはコンテンツのクオリティが高くても、人間味がない。
これらのどちらか一方だけでは、今の時代の人々の心は動かせないということなのでしょう。
それこそ、テレビや新聞、雑誌などのマスメディアは、ウェブコンテンツなどに比べれば圧倒的にコンテンツのクオリティは高い。しかし、どうしても人間味が足りなくて距離感が遠い感じがしてしまうので、親近感を持ちにくいのだと思います。
いま、マスメディアから人がドンドン離れていってしまっている現象は、これで説明がつくようにも思います。
オンラインサロンに限らず、他のSNSやメディア運用でも同じこと。
更にこれは、オンラインサロン(Facebookページ)に限らず、ウェブ上のメディアやSNSであれば、大抵の場合そう。
もちろん、TwitterやInstagramなどの運用でも同じことだと思いますよ。
一つのアカウント(メディア)からコンテンツを投稿していく時に、このバランスを常に心掛けていくと、より良い運用ができるようになるんだと思います。
「2:1:7の法則」に当てはめてみる。「毎日投稿される何気ないコンテンツ」の重要性。
さて、ここまで話が進んでくると、最近の僕の悪い癖で、どうしても2:1:7で語られる「腸内フローラの法則」に当てはめて考えてみたくなります。
参照:「なんでユニクロじゃダメなの?」その答えと、2:1:7の法則。 | 隠居系男子
今回の場合で言えば、人間味のあるコンテンツは1、完成度の高いコンテンツが2であることは間違いありません。
そうなると、やっぱり考えるべきは「7の部分は何なのか?」ということです。
色々と考えてみたのですが、やっぱりそれは「毎日投稿される何気ないコンテンツ」なのではないでしょうか。
ルーティンとなっているような、言ってしまえば抑揚のないコンテンツ(記事)です。
淡々と更新されていて、コメントもいいね!もほとんどつかないもの、なのかもしれません。
しかし、そんなコンテンツも受け手にはしっかりと届いていて、ちゃんと見てくれている。
そして、そんなコンテンツが積もり積もって、受け手側の信頼感や安心感に繋がっていっているのではないのかなと。
最後に
バッキバキの完成度が高いものを作ることに一心不乱になりながらも、時にはその背景にある人間味だって見せたって構わない。
そしてなによりも、毎日の何気ない挨拶のように更新され続けるコンテンツが、受け手との関係性を作り上げる上で、大切になってくる。
それが、今の時代における「ウェブコンテンツのつくり方」なのではないでしょうか。
作り手や編集者目線というより、プロデューサー目線の話になってしまいましたが、これを最後まで読んでくださった皆さんの何かしらの参考になれば幸いです。
参照:編集者からプロデューサーの時代へ。単発コンテンツから、メディアづくりに。 | 隠居系男子
それでは今日はこの辺で。
ではではー!