どうも鳥井です。
昨日と今日の二日間、北海道の下川町という町へ行ってきました。
率直に言って、大好きな町でした。
今日はこの町の感想を少しだけ書き残しておきたいと思います。
既にあるもの利用するという発想ではなく、これからの自分たちに必要なものを新たにつくるという発想。
下川町は、エネルギー関連の取り組みに力を入れており、具体的には木質バイオマスを利用した取り組みで、いま注目を集めている過疎地域です。
僕らは、その木質バイオマスを利用したエネルギー関連の取り組みを中心に、町内にあるいろいろな施設を見せてまわらせてもらいました。
第一印象として思ったことは、西側の地方のソレとはまた全然異なるなということ。
どういう意味かと言いますと、西側の地方創生の文脈で注目を集める先進的な地域は、古民家改修など、その土地にすでにあるものを使って、それらをいかに利活用していくのか、という発想のもと注目を浴びる地域が多いです。
でも、北海道の場合は、今の自分たちに本当に必要なものをゼロから作り出すという発想で動いているのです。
なぜなら、北海道にはそもそも文化的な建物や町並みが既に存在しているわけでもありませんし、広大な広さゆえに、民家も広く点在してしまっているからです。
過疎化が進み、人口減少が進む中で、今あるものを活かしてどうにかするというのは無理がある。
だからこそ、これからの暮らしの中で本当に自分たちにとって必要なものを、新たにつくり出していかなければいけないのだと思います。
具体的には、下川町の中に「一の橋バイオビレッジ」というひとつの小さな村ができていました。
興味がある方はリンク先を見てみてください。
参照:一の橋バイオビレッジ構想~エネルギー自立の地域づくり~|下川町
自分たちだけで、持続可能な町づくりを。
もちろん、これらの取り組みを実行するにあたっては、国の補助金などに頼らずとも、自分たちだけで運営していけるだけの持続可能な方法も考えなければいけません。
この点、下川町の場合は、この課題にも真正面から向き合い、林業の町であるという自分たちの土地の強みを意識しながら、エネルギーだけでなく、木材を起点にした新しい産業やものづくりも着実に生み出していました。
そんな官民一体となって、今まさに動き出している姿勢もとても好感が持てたのです。
最後に
同じような地方創生の文脈で語られることが多い日本の地域ですが、北と南ではこんなにもその方法論が違うのだなと。
また、これはかなり偏った個人的な感想ですが、今回改めて自分の地元である北海道を訪れてみて感じたことは、北海道の人たちの性格やコミュニケーションの取り方が大好きだなと。
そして、広大な大地に広がる風景にも、かなり心惹かれるものがありました。
針葉樹が鬱蒼と生い茂る中、一面に広がる銀世界。生まれ育った土地の、見慣れた景色であるはずなのに、こんなにも自分の心が突き動かされる日がくるとは夢にも思いませんでした。
仕事の一環で、いま北海道に帰ることができて本当に良かったなと思います。
それでは今日はこのへんで。
ではではー!