どうも鳥井(@hirofumi21)です。
最近驚くほど海外欲がなくなってきています。できることなら、日本の行ったことがない場所へ行ってみたい。
そして、今は行くべき理由が揃ってる。ひとつは円安です。そしてもうひとつは、今の日本の観光地を観光できるのは今が最後しかないかもしれないからです。
今日はそんなお話を少し書いてみようかなと。
浅草の薬局にいる専門知識を持ち合わせた中国人の店員さん。
何度もこのブログで書いてきていますが、今僕が住んでいる浅草、蔵前、上野エリアの訪日外国人の数は本当に凄まじい勢いで増えています。
参照:上野・浅草周辺に訪日外国人を受け入れる日本の未来がある。 | 隠居系男子
最近特に驚いたのは、あまり大きくない街の薬局ですら、店員さんが中国人の方に変わっていたこと。そして、薬や化粧品の説明を中国人観光客相手に対して流暢に行っているのです。
今までは、浅草寺の仲見世通りに面しているマツモトキヨシとかだけだったはずなのに、最近では仲見世通りから少し離れたところにある一般的な薬局でもこの状態です。
でも、考えてみれば当然なんですよね。
今まで中国人の方が働く場所は、コンビニとか松屋とか単純労働先ばかりだったけれど、訪日外国人が増えて、中国人のお客さんが増えれば彼らの母国語が武器になる。
特に医薬品のように説明が必要なところには、その専門知識を持ち合わせた外国人の店員さんが必要になるの必然です。
観光地をガイドする人が、外国人に置き換わる可能性。
そう考えてくると、このまま訪日外国人数が順調に増えてくれば、専門知識を必要とする場所には、もれなく外国人の店員さんやガイドさんが立つようになるでしょう。
有名観光地のガイドをしてくれる人たちも、中国人の方が担う可能性が十分にあるということです。そして彼らは日本語も流暢に話すことができるので、日本人の応対もそつなくこなすでしょう。
現に上野からほど近いUNIQLOの御徒町店(グローバル旗艦店で半分観光地化してる店舗)も、既に接客してくれる方は日本人じゃありません。各言語を話すことができる外国人の店員さんです。このような状況が至るところで増えてくるのは間違いないと思います。
観光地のおみやげや、食事も外国人好みに変化する?
実際にお金を落とすのが日本人ではなく外国人となってくれば、外国人にウケるものが増えてくるはずです。
今はまだ刀のおもちゃや、漢字Tシャツだけですが、有名店のおみやげも外国人向けに変わってくる可能性があるわけです。
観光スポットだけではなく宿に戻った時も、宿泊先で出される料理は、外国人に合わせたものになるかもしれません。
既に外国人が多い日本食のお店では、日本酒とかも白ワインに近いモノを選ぶお店が増えてきていますよね。(日本人の流行がこのタイプだからという理由もあるとおもうけど)
もちろん、高級旅館や高級料亭などであればそんなことはないかもしれませんが、空室が目立つ中小規模の旅館であれば、外国人優先になっていっても全然おかしくはありません。
僕らのような若い世代が気軽に泊まれるような宿は、尚更そうなっていってしまうかもしれないといういことです。
日本の有名観光地が、完全に似て非なる場所になる。
昨年末に合宿で伊東温泉へ行った時、外国人がほとんどいないことに驚きました。英語表記や中国語表記もまったく存在しないのです。
浅草周辺に慣れてしまったため、外国人がいないところには、ちょっとした安心感すら覚えてしまいました。しかしそれも束の間のことなのでしょう。昨今のインバウンド観光の盛り上がりをみる限り、2015年で一気に様変わりしてしまう可能性は十分にありえます。
京都の有名観光地も既にそんな状態のように、少なくとも2020年までには、関東周辺の観光地はドンドン訪日外国人向けに変わっていくことになるでしょう。
最後に
東南アジアや中国の内陸部など、現在進行形の発展途上国が「今しか見られない風景だからすぐに見に行ったほうが良い!」と言われますが、もしかしたら日本国内こそ、あと2〜3年で完全に似て非なるものになってしまうのかもしれません。
いつでも行けると思っていたあの有名観光地も、日本人の手によって日本人のために作られた空間であるのは、もう残り少ない時間なのかもしれません。
日本がグローバル競争の中で生き残っていくためには、受け入れるべき変化だとは思うので、「気になる方はお早めに!」ということなのでしょう。
それでは今日はこのへんで。
ではではー!