いま日本国内を巡っている若者が面白い!「実体験」と「自己の内面との対話」から生まれる気付き。

徳島県神山町写真

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

昨日、「日本の観光地が外国人向けに様変わりする前に!今だからこそ日本全国旅したい。」という記事を書きました。

内容がブレてしまうので昨日の記事内には書かなかったのですが、日本を巡りたいって理由は実はまだ他にもあります。

その理由が「いま日本国内を巡っている若者達と会ってみて話をすると面白いから」。日本の地方に入って実際に巡っている彼らと話をすると、とても色々な発見を得られるのです。

今日はそんなお話を書いてみようと思います。

日本のことが知りたくて、地方を旅している堤進太郎さん

今とても面白い方だなぁと思っているのが今回の「徳島県神山町特集」でもご協力頂いた堤進太郎さん(@shintarooooo)。

参照:暮らしている人の顔が見たいから【徳島県神山町】特集、始めます。 | 灯台もと暮らし

彼が最近書いていたブログの中で、以下の言葉が特に印象的でした。

知らない土地に出会えば出会うほど、自分のルーツが大切になってきて、
知らないことに出会えば出会うほど、今までの自分の暮らしの中にあったものの意味を知りたくなる。
あたりまえと思って気にも留めていなかったものがあたりまえでないことに気がついて、そのありがたみに気づく。もっと学びたくなる。自分のこと、家族のこと、友達のこと、さらには自分の生まれた日本のこと。

引用元:吾唯知足

堤さんのことは、以前こちらの記事でも紹介させてもらっています。合わせてご覧になってみてください。

参照:現場の暮らしを見に行くことの大切さと、その土地に暮らす若者の視点。 | 隠居系男子

ポイントは「実体験」。

さて、なぜ僕は彼らのような人たちと話すときに面白いと感じるのでしょう?考えてみると、その理由は2つありました。

まずひとつは、「実体験」を通した話をしてくれるからです。

どこかの記事で読んだことのあるような話を、あたかも自分が体験したかのように語ってくる人に出会った時にうんざりさせられるように、話し手の実体験が含まれていないと、やはり引き込まれません。

彼らは、自分が訪れて実際に見てきた感じてきたことをありのままに語ってくれるから面白いのだと思います。

しかも、感度も高くて情報収集もしっかりとしている人たちなので、もともと地方に住んでいる人達と話している時とはまた違い、互いに前提知識を共有し合いながら話をすることができます。

彼らの中で咀嚼されたそんな話が、聞いていてとても心地よいのです。

「自己との対話」と「地に足の着いた旅」

「だったら、海外を放浪している人たちも同じじゃないか!」と思うかもしれません。そうなんです、海外を旅してきた人たちもその点で言えば面白い。

ただ、決定的に何が違うのかと言えば、日本国内を巡っている人の多くは、自分の内なるものを見つけるために行っているということです。

何事も自分事に落としこんで、自己の延長線上として捉え考えているんです。もしかしたら自分にもあり得たかもしれない人生として。

東南アジアなどでいくら路上生活をしている人たちをみても、やはりカルチャーショックを受けるだけで、そう容易く自分事として捉えることはできません。

極端な話、動物園で檻の中に入っているライオンを見るのと大して変わらないのかもしれません。「そんなのは、想像力の欠如だ!」と批判されようとも、残念ながら今の日本で生まれ育った以上、自分がこんな人生を歩むはずだったかもしれないとは正直思えません。

しかし、日本国内を巡り、その土地の職人さんや、その土地に根ざして半自給自足している人たちの生活を間近でみると、自分にもあり得たかもしれない人生として捉えることができます。そして、ダイレクトに「生きるとはなんだろう?」と考えるようになるのでしょう。

そこでの気付きや発見が、きっと大きな違いなのだと思います。そして今の若い世代に圧倒的に足りない部分がここであり、自分が彼らの話を聞きながらとっても面白いと思う部分もここなのです。

彼らは自分が探しているものは、どれだけ外を放浪しても見つからないと既に理解している人たちであり、自分の外側にある「青い鳥探し」をしているわけではありません。

言うなれば、「地に足の着いた旅」をしていて、自分の内側にあるものがその答えだと既に理解しているのだと思います。

それは、井上雄彦さんの「pepita2」や、樹木希林さんの「私の神様」の中で語られていた話と、とても近いものでもあると思います。

承 井上雄彦 pepita2を読んで。日本人が受け取って、受け継いでいくもの。 | 隠居系男子

『神宮希林 わたしの神様』いきることにつかれたら、眠りにきてください。 | 隠居系男子

2人で話しているのに、3人で話しているかのような感覚。

だからこそ彼らと普通に話している時でさえも、自分の内面としっかりと対峙しているなって事が伝わってくるのです。

確かにいま目の前にいる僕と会話をしてくれているのだけれど、同時に自分自身もしっかりと納得するように話している。それはまるで3人で会話をしているような感覚です。

その感覚がなんともズッシリと重たくて、時にまとわりついてくるような感じがして、聞きながらグイグイ引きこまれてしまいます。

最近「灯台もと暮らし」でインタビューさせてもらった発酵デザイナーの小倉ヒラクさんとお話をしている時もそうでした。ぜひ以下の記事も合わせて読んでみてください。

きんきら菌と恋に落ちた小倉ヒラクさんが語る「発酵デザイナー」ってどんな仕事? | 灯台もと暮らし

糀は超ラブリーな日本の宝。小倉ヒラクさんに聞く菌の可能性 | 灯台もと暮らし

最後に

今後「灯台もと暮らし」では、このような価値観のもと日本国内を巡っている方々のお話も、ドンドン掲載していく予定です。ぜひ期待していてください。

また、「だったらこの人取材したらきっと面白いよ〜!」という方がいれば、ぜひご紹介してください。自薦他薦問いません。以下のお問い合わせフォームからご連絡いただければ嬉しいです。

お問い合わせ | 灯台もと暮らし

それでは今日はこのへんで!

ではではー。

スポンサードリンク