どうも鳥井(@hirofumi21)です。
先日、岡山県の倉敷を訪れた際に、国の重要文化財に指定されている「大橋家住宅」に行ってきました。
参照:共通認識を持ち、自他共栄の精神で。岡山・児島のジーンズ工場見学で思ったこと。 | 隠居系男子
建築目線のうんちくは全くわからないのですが、どこか新しい土地に訪れるたびに、その地に昔からある建築物をついつい見学してみたくなるのです。(このあたりは今度タナカユウキさんに、色々な“けんちく目線”を教えてほしいところ。)
奈良県に訪れた際に行ってみた、「志賀直哉旧居」も大変素晴らしい場所でした。
参照:奈良の志賀直哉旧居と、鈴木敏夫✕アイフルホーム大竹会長の対談から考える、日本が進むべき未来とは。 | 隠居系男子
せっかく倉敷に来たんだから、どこか1箇所ぐらいは観光地らしい場所をめぐっておこうと思い、数ある観光スポットの中から、その土地らしさを一番感じられそうな「大橋家住宅」を選んでみました。
具体的にどんな場所なのかは、下記の動画を参照してみてください。
訪れた日は、絵に描いたような猛暑日。
この日は気温が35度を超え、日差しもカンカン照り。本当に絵に描いたような猛暑日でした。
たぶん、駅からは10分以上歩いたと思います。
汗だくになっているなか、エアコンどころか、扇風機もない町家。ここに行ってみたいと思い、目指して来てみたはいいものの、ちょっとミスったかなと思うほど、もう暑くてたまりませんでした。
吹き抜ける風の心地よさ。
でも、この「大橋家住宅」に入った途端、驚きました。めちゃくちゃ涼しいのです。
靴を脱いで、座敷に上がることができるのですが、部屋の中を吹き抜ける風がとっても気持ちいいんです。
あれだけ涼しければ、エアコンも、扇風機も全く必要ありません。
風の通り道を徹底的に計算して、それを見越したうえで設計されていることが素人目でもわかるほどです。
外を歩いているときは、「今日は風がほとんどないなあ…」と思って歩いていたのですが、この古民家に入った途端、風が驚くほど吹き抜けていく。
そのあまりの心地よさに感動してしまい、30分ぐらいただぼんやりとそこに居座ってしましました…。
(この日は日曜日のお昼ごろだったのですが、お客さんが僕以外に誰もいなく、風鈴の音だけが室内に響き渡っていました。)
最後に
真夏の倉敷を訪れた際は、ぜひ涼みに行ってみて欲しい場所です。
古民家の自然な涼しさに、感動することができると思いますよ。
今回の経験を通して、真夏の古民家見学になんだかハマってしまいそうです。どこかオススメの場所があれば、ぜひ教えてください。
それでは今日はこの辺で。
ではではー。
[追伸]
タナカユウキさんから、素晴らしい解説をしてもらいました。
おお!大橋家住宅!ご指名をたまわったけれど行ったことないから、今は詳しくは語れないのが残念‥‥。町屋建築のいちばんの特徴である、土間の空間をズドンと建物に通した「通り庭」が大橋家住宅にもあって、この通り庭が建物内に風を通す。つづく https://t.co/Nr8LaDZ61I
— タナカユウキ (@y_tanakarchi) 2016年8月25日
そんな通り庭は、風を通しつつ光を各部屋に届ける役割ももつ、とっても素敵な先人の知恵です。動画にもちらっと出てきたようだけど、大橋家住宅には、部屋と部屋との間に設けられた「坪庭」と呼ばれる小さな庭も設けられていて、鳥井さんはこの坪庭がつくる風も感じたんじゃないかなあ。つづく
— タナカユウキ (@y_tanakarchi) 2016年8月25日
坪庭は観賞用の庭だけと思われがちだけど、実はエアコンの機能も。坪庭の温度が上がることで、部屋と坪庭との間に温度差が生まれる。温度差は気流を生むので、そこでまた風が発生して涼しさをもたらす。たぶん鳥井さんは通り庭と、坪庭による風を感じたのだろうと。良いなあ、僕も行きたい大橋家住宅!
— タナカユウキ (@y_tanakarchi) 2016年8月25日