地域の憩いの場を目指すコミュニティスペースのコーヒー価格設定の難しさ。

どうも鳥井です。

僕がよく行く某チェーン店のカフェには、声の大きいママさんグループがよく訪れます。

そんな彼女たちの会話を最近小耳に挟んで、「なるほどなー」と思うことがあったので、今日はそんなお話です。

声の大きいママさんグループの会話。

そのママさんグループは、いつも4〜5人で集まっていて、少し声が大きめ。

いつも店内に響き渡る声でおしゃべりをしています。

イヤホンをしていないと、嫌でも彼女たちの会話が耳に入ってくるぐらいです。

そんな彼女たちを、最近はあまり見かけないなーと思っていたら、久しぶりにその某カフェでばったり遭遇。

そして以下のような会話をしていました。

「そういえば、◯◯のコーヒーが200円から、300円に値上げされたらしいわよ〜!」

「やっぱり、私達みたいな人が入り浸ってしまうのかしらね〜!あはははは〜!」

地域の人々の憩いの場にも使って欲しい、オシャレ系ゲストハウスの苦悩。

彼女たちの会話にある、◯◯と言うのは、この地域に最近新しくオープンしたオシャレ系ゲストハウス。

国内外から訪れる観光客の人々だけではなく、地域の人たちにも使って欲しいと願い、オープンしたばかりのお店です。

ウェブ・紙問わず、多くのメディアで取り上げられています。

地元の人々にも訪れて欲しいという理由から、コーヒーを地域最安値に近い200円に設定したのでしょう。

でも、それが原因で上述したママさんグループのような人たちに入り浸られてしまったわけです。

価格設定の難しさ。

僕らが取材するような地域にある、意欲的な若者たちが始めているお店では、「価格設定が難しい…。」と皆さんいつも口にします。

いわゆる観光客向けのぼったくりビジネスのように、何の変哲もない商品を法外な価格で販売することを忌み嫌う。

それよりも「いい商品を安く提供したい!そして、地域の人たちにも気軽に楽しんでもらえるようにしたい!」と言います。

地域最高値だとしても、地元の人は来てくれる。

そうすると、その価格設定が地域の最安値に近い価格になってしまう。

でも、それが良くない。

提供できる空間に自信があって、提供する商品もこだわり抜かれているのであれば、逆に地域最高値だとしても構わない。

実際、地域で成功している新しいタイプのお店は、どこも東京の青山と同じぐらいの価格設定で勝負しているところばかりです。

上記の例で言えば、コーヒー300円も決して高くはない。

だからこそ、僕は今回このゲストハウスがコーヒーの値段を上げたことは英断だったと思います。

最後に

「地域の人々にも使って欲しい」という願いから、安易に価格を安く設定してはいけないのだなと。

それよりも、「なぜこの値段なのか」それをしっかりと説明できることの方が大切。

そして、お客さんにそれをちゃんと理解(共感)してもらうこと。

旅行というハレの日テンションの色眼鏡を外しても、十分その値段に満足してもらえるよう、商品のクオリティや環境の良さで勝負するべきなのでしょう。

結果的にそれが一番、観光客の方にも地元の方にも、満足してくれるものになると思うのです。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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