昨日こんなツイートを見かけまして。
ぼくは、コーヒーから「降りた」。そのときそのときで、趣味人においしいのをご馳走されたり、インスタントを飲んだり、コンビニで買ったり、お店で味わったり、家で家人につきあったり…主体性を消した。 https://t.co/DqWubvGih2
— 糸井 重里 (@itoi_shigesato) 2017年4月10日
僕はまだ、降りるところまではいけてません。
だって、まだ若いから。ちゃんと楽しみたいと思ってしまう。まだまだ好奇心旺盛なんです。
でも僕も、こだわることはしないようにしています。
「違いがわかる」と「こだわる」は違うもんね。自分も、コーヒーに限らず、日本酒とかワインとか沼系の飲み物は絶対にこだわらないって決めてる。安いものから希少なものまで、その時々で違いを確かめながら、楽しんで飲むのが一番だと思ってる。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2017年4月10日
先日書いた洗剤の話もそうですが、何かをこだわり始めると、途端にそれ以外を受け付けない体になってしまいます。
だから、大切なことは、今目の前にあるものを全力で楽しむこと。
更に一歩進んで、目の前のものに興味を持つこと。
でもね、バカみたいにただ「目の前のものを楽しむ」だけでも、ダメな気もしていて…。
例えば、とっても美味しいのに、めちゃくちゃ安いものって世の中には存在します。
これは、消費者としては非常にありがたいこと。「あー、財布にも体にも美味しかったー!」と思って、その場を終えようと思えば終えられます。
でもそんな時に「なぜ、この値段で提供することができるんだろう?」って一歩立ち止まって考える必要もあるのかなと。
この仕事を始めてから、一流の商品という仮面をかぶった、二流の生産背景があることも知りました。
どこかに無理が生じていて、搾取構造が生まれないと、絶対に成立し得ない商品が存在します。
もちろん、企業のたゆまぬ努力の結果であるということも十分にありえるので、そこは冷静に見定めなければいけません。
だからこそ大事なことは、ちゃんと「目の前のものに興味を持つ」ということなのかもしれません。
最後に
一流と二流の違いを見分けられる力はちゃんと身につけたい。そこはシビアでありたいです。
その上で、今目の前のものを全力で楽しむ姿勢も保ち続けたい。
更に、そこから一歩踏み込んで「なぜだろう?」と興味を持ってみること。
背景も知りながら、心から応援したいと思える人たちと交流を深めていきながら、応援したい人たちをちゃんと応援できる人間でありたいなと、僕は思います。