どうも鳥井(@hirofumi21)です。
昨日まで、浅草では三社祭が行われていました。
参照・画像引用元
100基の神輿が町で踊る!700年続く、浅草の「三社祭」とは | MATCHA – 訪日外国人観光客向けWebマガジン
祭りを極めた地元の方々に聞く、浅草「三社祭」を楽しむ4つの心得 | MATCHA – 訪日外国人観光客向けWebマガジン
浅草に引っ越す前までは、三社祭というのがあると聞いて、少しはテンションが上がっていたのですが、実際に引っ越してみると大して行きたいと思えなかった。
「何でかなー」って考えてみたのですが、それはきっと「ハレとケ」に関係があるのかなと。今日はそんなことについて少し書いてみようと思います。
ハレとケ
祭りは、いわゆる”ハレ”の行事。“ケ”の日常とは違います。
毎日同じ仕事を繰り返し、日常の生活を営む上でのエネルギーが枯渇したとき、つまり“ケガレ”の状態を回復するために、祝祭を行うということ。それがハレの行事の役目です。
浅草で言えば、毎日同じせんべえを焼いたり、毎日同じモノを売っている人たちがケガレを回復するために、今も行っているのがこの三社祭という行事なのでしょう。
毎日がハレの状態になってしまっている。
だから、農耕民族の日本人にとって、この「ハレの行事と、ケの日常」というのは、すごく相性がいいのだということはよくわかります。
東北地方に大きな祭り行事が多いのも、あの地方の色がすごく出ている。毎日を淡々と過ごし、自然環境にも負けない我慢強い人たちが多い地だからこそ、ケガレを回復するために、ハレである祭り行事も大々的に行っていると。
参照:自分に大切なことを知り、必要なモノを持てることが豊かさだ。 | 隠居系男子
しかし一転して、今の自分は、毎日何が起こるかわからない中で生きています。飛び上がるほど嬉しい事が起こる日もあれば、鬼のように面倒くさいことが突如降りかかってくることもしばしば…。
その日その日で、全くやっていることが異なり、毎日がハレのような状態。
そりゃ、「祭り」に興味が持てなくなるのも当然です。
ジェットコースターに乗っている最中に、「打ち上げ花火が上がっているよー!」と言われたところで、「ちょっと待って、今それどころじゃない。」っていう感じです。
最後に
決して、どちらの生き方が正しいというわけではないと思います。
個人的には今は今で十分楽しいですし、ルーティンのような生活も鬼のように大好きです。
そして、今の若者の中には、そうゆう人達が多いのではないでしょうか。
「淡々と生きたい」と求めている部分がありながらも、それを許してくれない時代の流れ。
だから今、空前の旅ブームですが一昔前の旅ブームと明らかに異なるのは、「旅」に出ている若者たちが「ハレ」を求めて旅をしているわけじゃないということです。
現地の人々の「日常」を覗きたいと考えて旅をしている若者が非常に多く、その地の人々の当たり前の生活に触れるなかで、そこに喜びを見出している。
つまり、日本の地方であれ、海外であれ、行く場所関わらず人々の「ケ」を覗きたいんだろうなと。
このあたりの感覚というか、今の若者の中にある漠然とした欲求をうまく捉えることができれば、旅ブームの次にくるムーブメントを一足早く見つけ出すことができるのかもしれませんね。
そんなことを考える、今日この頃です。
それでは今日はこのへんで。
ではではー!