どうも鳥井(@hirofumi21)です。
MATCHA代表・青木さんのhibilogで、「インバウンド観光メディア「MATCHA」名前の由来について」という記事が公開されました。
2人で名前を考え続けた日々は、今思い出すだけでも目に涙が浮かぶぐらい本当に難産の日々でした。しかしその分、この名前に対する愛着もハンパなくて、本当に大好きな名前です。
せっかく名指ししてもらったので、上記の記事に書かれている3番目の理由「日本の古くからの和、西洋や現代にでもなんでもあう」について、自分なりに深めてご紹介してみようと思います。
伝統文化とポップカルチャーが平行して存在する唯一無二の国・日本
日本らしい文化とは、大きく分ければ2つに分かれると思っています。
一つは、侘び寂びや茶の湯のような、古き良き伝統文化。
そしてもうひとつは、アニメやKawaiiのような、ポップカルチャー文化。
それらが、当たり前のように平行して走っているのが日本という国だと思います。
これってよくよく考えるとスゴいことです。
結局どちらかに引っ張られてしまって、その国の代表文化になっていくはずなのに、それが当たり前のように両立してしまったいること自体が、世界に類を見ない国だと思っています。
MATCHAという常に“真ん中”を保つ存在。
メディアの名前というのは非常に大切で、名前の印象がその媒体のコンテンツを左右していきます。伝統っぽい名前をつければそちらに、ポップな名前をつければそちらに自然と流れていたでしょう。
「JAPAN」というひとつ高次元のワードを付けて、上位概念で伝えていくという方法もあり得たのですが、そこまで抽象的なものにもしたくなかったです。青木さんの言うように、非常に行政っぽくなってしまいますので…。
この両方の要素を本当の意味で両立できるような名前を付けなければ、日本の本来の姿を自然体のまま“人”に伝えることができないなと。
そんな時にふと思いついたのが、「抹茶」です。
抹茶というのは、茶の湯でも振る舞われるように、日本の伝統文化に古くから精通している食材です。
しかし、抹茶ケーキや抹茶ラテのように、現代的なモノに対しても当然のごとく融合していきます。
更に、抹茶の凄さというのは、そのどちらの文化に対してもスルスルっと溶け込んで行きながら、その“個”を保つことができること。“抹茶らしさ”や、“抹茶風味”というものを決して失いません。
相手に寄り添い過ぎることもなければ、対立し過ぎることもない。そして決して華美過ぎない。常に“真ん中”を保つことができる、そんな日常的な食材なんです。
固形物としてそこに存在するわけではないのに、その存在感と個性を常に保ち続け、融合するモノの本来の良さを最大限引き出し、“掛け算”することができるモノ。
これに気がついた時、本当の意味で日本の文化を“ありのままに”発信していくことができるなと確信しました。
最後に
そんな思いを込めて、訪日外国人向けウェブマガジンに「MATCHA」という名前を付けたんです。
この名前になったことにより、以下の記事でも書いてきたように、媒体の色を考えていく上でも非常に良い影響を与えてくれました。
日本家屋のような「ボトムアップ構造」のウェブメディアにしていきたい。 | 隠居系男子
個人メディアを持つ者同士が結束し「祭り感」を創り出せば、「潮流」は生まれてくる。 | 隠居系男子
“社会のカオス感”を見せていく方が、今の日本には適している。 | 隠居系男子
日本の良いところはカオス感だと言うのは、言語化をサボっているだけ。 | 隠居系男子
新宿ルノアールで、ガラスケースの中に入っていた抹茶ケーキが何気なく目に入り、ぼそっと「まっちゃ?」とつぶやいたのが始まりでした。
あの時あの場所に、何の変哲もない抹茶ケーキがガラスケースの中に鎮座してくれていて本当によかった。
大好きな名前です。
今後もこの名前に恥じることのないように、日本を代表するようなインバウンド観光メディアを皆と一緒に作っていきたいと思います。
それでは今日はこのへんで。
ではではー!