『神宮希林 わたしの神様』いきることにつかれたら、眠りにきてください。

神宮希林私の神様

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

ブログ「紡ぎ、継ぐ」を運営している美咲さんにオススメしてもらい、先日ドキュメンタリー映画『神宮希林 わたしの神様』を観てきました。

これがとっても良かったです。日本人なら誰もが感じるであろう懐かしさ、「眠る」という感覚がとても上手く表現されていたなと。

ぜひ多くの方に劇場で観て欲しいので、今回ご紹介してみようと思います。

画像引用元:映画『神宮希林 わたしの神様』公式サイト

「いきることにつかれたら、眠りにきてください」

樹木希林さんにしか出せない飄々とした空気感の中で、自分にとって大切なもの(神様)とは何なのか、自然体で考えさせられる映画です。

排他的でもなく衒学的でもなく、フワッと温かいのだけれど、どこか凛とした感じ。

副題のように使われている「いきることにつかれたら、眠りにきてください」という言葉もそれを非常に上手に表しているように感じます。

とても不思議だったのですが、この映画を見終わった時、熟睡した後と同じすっきり感が自分の中にありました。

「あー、“眠る”というのは、決して床につく行為だけではないのだな」と。

きっとそれは、自分の(を)中心に戻す行為。

実際に床について、眠りにつくという行為も「疲労回復」を目的に、体力的に中心に戻す行為です。

日々の生活に追われている中だと、なかなか自分の中心に立ち返るというのは難しいこと。樹木希林さんがお伊勢参りをして、式年遷宮に立ち会うということを通して、自分の中心に立ち返るきっかけを与えてくれるのが本作品だと思います。

日本人なら誰もが感じられるような懐かしさ、そんな片鱗が表現されていたように思いました。

本当にこの映画を表現することは難しいのですが、一言でいうならば、「日本人が眠りにつくことができる作品」だと表せば一番しっくり来るような気がしています。

最後に

この映画は、樹木希林さんがご自宅をスタッフの方に紹介するところから始まります。その描写があることで、日々の生活からの延長であるということがしっかりと伝わってくるように描かれています。

「旅人・樹木希林」と紹介されるように、きっと「日本国内の旅」とはこうゆうもの。

井上雄彦さんが、同じく式年遷宮について書いた『承』という本にも繋がるところがあるかもしれません。

参照:承 井上雄彦 pepita2を読んで。日本人が受け取って、受け継いでいくもの。 | 隠居系男子

「神様のこと」「この時代のこと」「日本のこと」を考えたい人は、ぜひ映画館に“眠り”に行ってみてください。

映画『神宮希林 わたしの神様』公式サイト

それでは今日はこのへんで。

ではではー。

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