どうも鳥井(@hirofumi21)です。
このブログでは、もはや定番となったPodcast番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』
先日配信された以下の回でドワンゴ会長・川上量生さんがコンテンツクリエイターのネット上での動きについて大変興味深い話をしていました。
参照:「映像パッケージの今後」についてお話します。ー 鈴木敏夫のジブリ汗まみれ
今回はこの話をご紹介しつつ、作り手とファンのネット上の交流の場を形成する重要性など、個人的に思うところを少し書いてみようと思います。
情報ハブを握っていれば、チラシ配りさえも数千人規模のイベントとなる!
この番組ではいつも、ドワンゴ会長・川上量生さんネット事情にあまり詳しくない鈴木敏夫さんに対して、ネット上で起き始めている変化についてわかりやすく説明してくれます。
今回は、「ネットを使えているクリエイターが、今どうやってファンとつながっているのか」というお話。川上さんは以下のように述べています。
ネットにおける情報のハブを、コンテンツクリエイター側が持とうとする動きが今起きています。
例えばネットに対応したクリエイターたちが、今どうゆうことをやっているかというと、クリエイター自身でTwitterのアカウントやHPを開設しているんです。
彼らのファンはTwitterのアカウントをフォローしていますし、クリエイターの発言を常に聞いている。
そうすると、クリエイター側で何かをやるってつぶやいたら、それに皆がすぐに乗っかってくるという流れが生まれているんです。
更にこの具体例として、川上さんはコンテンツクリエイターが用意したチラシ配りさえも、大きなイベントになると仰っています。
コンテンツクリエイター側が、こういった情報のハブを持つことで色々な面白いことが起きています。
広告費をかけるのが難しい状況の中で、「◯月◯日に秋葉原のこのお店でチラシを無料配布します!」っていうつぶやきをするわけですよ。
そうするとファンが何千人単位で集まってくるんです。配っているのはチラシだけなんですけどね。チラシ配布自体がイベントになるんです。
コンテンツクリエイターが情報ハブを持つ重要性
本当にチラシ配りがイベントになるのかどうかは、その現状を目の当たりにしたことがないのでわかりません。
しかし、最近アニメなどの動画コンテンツに詳しい友人に話を聞いてみたところ、DVD配布だけでも既にそういったイベントと化しているようです。
たった4〜5分程度の動画で、youtubeを使えば同じ動画を高画質で見られるのにもかかわらず、やはり有名クリエイターが作ったということで、そのPVの動画が収録されたDVDを配布するだけでも、何百人とファンが集まってきてイベントの様相を呈するのだそう。
しかも、告知に関して、自身のHPやTwitterアカウントでしかやっていないにもかかわらずです。まさに川上さんがここでお話しているようなことが実際に起きているんだろうなと。
仮にこれがアイドルであれば、確かにその意味は理解できます。アイドルなどは実物を見ることそれ自体に、十分価値のある行為だと思いますから。
しかし、今起きているのは、ただ無料コンテンツを配布しているだけです。それなのに何百何千という人が集まってくるのだそうです。
密な情報交流の場を創りあげることは誰にでもチャンスがある!
このような現象は、コンテンツクリエイター側がネットに強く、ネット上での情報の流れを握って、常にファンと交流しているからこそ生まれるもの。
今後クリエイターを目指す人は、必ずこのような情報のハブは自身で握った方がいいことは間違いないでしょう。
…といっても、これからクリエイターを目指す人というのは、平成生まれのデジタルネイティブ世代だと思うので、こんなことは容易いことだと思いますが…。
それよりも問題なのは、今までネット上の管理を全く意識してこなかったクリエイターの人たちです。告知に関しては全てマスメディアに頼りきってきた人々が、こういったハブをこれから握ることは非常に困難だと思います。
だからこそ、ここで主張しておきたいことは、今もう既に作り上げられているコンテンツに関しては、熱狂的なファンでも情報ハブを作り上げることは可能だということです。
激動の時代だからこそ、この部分を若いファンが担うことも十分に可能。
若い世代からすると、「なんであのコンテンツはTwitterとか使ってドンドン情報を出していかないのかなー?」と不思議に思うことも沢山ありますよね?
でも「あの人達が取り組まないのは、きっと自分たちにはわからない大人の事情があるからなんだろうな~」と捉えてしまい、考えるのを諦めてしまいますが、実はそうではなく単純にやれないからなんです。
デジタルネイティブ世代からしてみれば至極当たり前なことでも、上の世代の人達からすると驚くほど難しい。若い世代が新聞を読めないことと同じように、上の世代は“ネット”が読めない。
だから僕は思うんです。
まさに時代の変わり目、激動の時代だからこそ、この部分を若いファンが担うことも十分に可能であると。
はじめから、有名クリエイターさんに直接アポを取って「この仕事、やらせてください!」なんて言ってもたぶん無視されて終わるでしょう。まずは無償で、いちファンとしてドンドン情報を発信しつつ、情報を整理していく。
そうすれば、いつかその情報はファンの方や、クリエイター側にも届くはずですから、そうすればあとは「次世代を生きる若者が、好きなモノに囲まれた人生を送るための唯一の方法。」の記事で書いたような事が自然と起きてくるでしょう。
もしかしたら、それこそ鈴木さん・川上さんコンビのように徒弟制度に繋がっていく可能性すらもあるかもしれません。
参照:糸井重里✕川上量生の対談から考える「21世紀の新しい徒弟制度」のカタチ | 隠居系男子
最後に
自分が本当に好きで好きでたまらないモノがあるのなら、まずはその情報を体系的に、そして時系列にドンドン並べていけばいい。
あなたが作ったタイムラインに流れる情報をフォローしておけば、絶対に取りこぼしがないとゆうところまで持っていけば、もう勝ち取ったも同然です。
情報が散乱している分野であれば、自らがハブとなり、まとめるだけでも十分に需要があると思います。
小難しいことは考えず、自分のコレクションを作るような感覚で始めてしまえば、きっと同じようにそれに興味を持つ人が、あなたのそのコレクションをフォローしてくれるでしょう。
これを読んで、パッと頭にアイディアが浮かんだ方は、楽しみながらぜひ始めてみてください!
それでは今日はこのへんで!
ではではー!