前々から思っていたことなのですが、インタビュー取材って学生時代のテスト勉強とすごく似ているなあ、と。
どのあたりが似ているかと言えば、やっぱり事前準備がものすごく大事。
「事前準備で、インタビュー取材の出来の9割が決まってしまう」と言っても過言ではないっていうぐらい、事前の下調べが大事だと思います。
関連書籍を読み込んで、周辺の話も網羅的に調べて、直前までその人のブログやSNSをチェックして、インタビュー中にどんな話が繰り広げられたとしてもしっかりと対応できるように徹底的に準備していく。
これって驚くほど、学生時代のテスト勉強に似ています。
「既視感のあるものに出会ったとき」の対応の仕方。
そして、特に似ているなあと思う点が、インタビュー中とテスト中の「既視感のあるものに出会ったとき」の対応の仕方です。
テスト用紙を渡されて、一通り問題を眺めたときに、事前に勉強してきた問題が出ていると、めちゃくちゃ嬉しくなるじゃないですか。
「きたきたー!これ事前に勉強してきたよ!」って。
でも、ここで勇み足になってしまうと、完全に落とし穴にハマるパターンです。
教科書や参考書に頻繁に出てくる典型的な問題ほど、最後まで問題文を読んだほうがいい。
内容が少しだけ変わっていたりするんですよね。意地の悪い先生ほどそういう問題を仕掛けてくる傾向にあります。
インタビュー取材も同じで、「この話のオチ(教訓)はここに繋がるんですよね!?」とか勘ぐっていると、めちゃくちゃ痛い目にあう。
でも、よくよく考えてみると人間だからそれも当然なんです。
生きている間に同じ事実(経験)に対して、評価が変わることなんて往々にしてあります。
ときには真逆の結論に至っている人だっている。
「昔は大嫌いだった、でも、今は大好きです。感謝しています。」みたいな感じで。
最後に
何が言いたいかと言えば、取材対象者の話と問題文は最後まで読もう。
もう、本当にこれに尽きます。
知っている問題(話)だからといって、絶対に食い気味になってはいけない。
知っているときほど、冷静に。
常に、その問題(話)に初めて出会ったときのような気持ちで臨みましょう。
皆さんの何かしら参考になれば幸いです。