「なんでもすぐ全体に置き換えて判断してしまう」という人間の悪い癖。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

人間、なんでもすぐに全体に置き換えて判断してしまうという悪い癖があります。

これは誰にでも備わっている、人間の習性みたいなもの。

具体的に言うと、例えば学生時代に、数学の空間図形が苦手だという理由だけで、「数学が苦手だー!」って思ったような経験ありませんか?

実は「関数」は意外に得意だったとしても、一つだけ妙に不得意なジャンルがあると、それを科目全体に置き換えて判断してしまうというような。

他にも、初対面の相手がものすごくロジカルな人だった場合に、そのロジカルさに圧倒されてしまって「この人は完璧な人間だ…!」と判断してまうというようなことも。

でも実際はその人にも弱点があって、実はものすごく感性が乏しい人かもしれません。

このように、人間はどうしても自分にとって分が悪い状況に追い込まれてしまうと、勝手に全体で判断してしまうという悪い癖があります。

その結果、過大評価でムダに自分を卑下してしまったり、相手に媚びてしまったり。逆に過小評価で相手をバカにしたり、自分に溺れたりもします。

面で判断せず、“点”で判断する。

だから僕らは、常に全体に置き換えて判断してしまわないように注意していかなければいけません。

すぐに面で判断せず、あくまで“点”で判断するように心掛ける必要がある。

上記の例でいえば、空間図形が苦手だからという理由だけですぐに、「私は数学が苦手だ」と判断してしまわず、「あくまで空間図形が苦手なだけ。数学は嫌いじゃない。」と冷静に思えること。

そうやって判断できると、改善策だって自然と見つかってきます。

たとえば、繰り返し「空間図形」の部分の練習問題を解いて弱点を克服していくこともできるかもしれません。

それでも空間図形が苦手だった場合は、テストの時に空間図形が出てしまったら運が悪かったと諦めて、一切その問題には手を付けずに、自分が得意な部分だけに集中して、余った時間は配点の高い部分を何度も見なおし、最悪70点は取れるようにすることだって可能です。

面で判断してしまうから、突如として絶望感が襲ってきて、「もうダメだ…諦めるしかない…」と思ってしまうだけで、局所的にみていけば、必ず改善策というのは存在するものです。

そうやって判断できるようになると、下手に焦らなくても済むようになる。もちろん諦める必要もなくなります。

「なかなか消化できないタスクというのはその粒度が大きいだけ。実際にすぐ行動に落とし込めるまで小さなタスクに細分化していけば、大抵のことは片付いてしまう。」という、あの話にも似ていますよね。

面でみせることによって、ハッタリをかます必要がなくなる。

コレを逆手に取り、この人間の習性をうまく利用することによって、実際よりも大きな効果を発揮してくれるという場面も、実は意識的につくり出すことができます。(少しあざといと思われそうですが…)

なるべく点で見せず、面で見えるように心掛けるというような。

そうすると、たとえ一つ一つが弱々しく見えて一見頼りなく思えてしまうような場合であっても、それを面で見てもらえるようにすることによって、その“弱み”を相手が勝手に補正してくれる。

自分たちから無理にハッタリをかまして、大きく見せようとしなくても、勝手に価値あるものだと相手が判断してくれるんです。

最後に

誰もが持ち合わせている人間の習性だからこそ、それに振り回されないように常に意識しつつ、逆にうまく利用できるようにすること。

こうやって改めて書いてみると、なんだかズルいように聞こえますが、意外と大切なことだと思います。

それでは今日はこの辺で。

ではではー!

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