編集者からプロデューサーの時代へ。単発コンテンツから、メディアづくりに。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

昨日、社内のミーティング中に「これからは編集者と同じぐらい、プロデューサーも注目されるようになるんじゃない?」という話をしました。

そうしたら、noteで「共同運営マガジン」をリリースしたばかりのケイクス加藤さんが、以下の様なツイートをしていました。

今日は、編集者とプロデューサーの違いを明確にしつつ、「ウェブ上でも今後プロデューサーが求められるようになるのではないか?」という話を少しだけ書いてみようかなと思います。

プロデューサー不在のウェブコンテンツ界隈。

ながらくウェブ上にはプロデューサーが不在でした。

なぜなら、ウェブでは一人でコンテンツを作り上げてしまうことができるから。それこそが、まさにウェブの利点でもあったわけです。

マスメディアが行ってきた分業制とは異なり、ガジェットやSNSの進化によって、ライティングも編集もマーケティングもプロデュースも全て一人でできてしまう。

その結果、今まで世の中に存在しなかった優れたコンテンツが、ウェブ上にドンドンと溢れてきたわけです。

クリエイターと編集者の関係性。

すると自然に飛び抜けたクリエイターがポコポコと現れてきて、その人が何度もヒットを連発するようになります。

そのうち、その人がコンテンツではなく、人として評価されるようになってきました。

ただ、大抵そういう人たちというのは、一般教育を受けている人間だったら当然持ち合わせているであろう能力が、スコンと抜け落ちていたりします。

(手前みそですが、「灯台もと暮らし」編集長の佐野は、鬼のように数字が苦手です。本当に驚くレベル…。笑)

そうすると、その欠落している部分を補完し、支えようとする人たちが現れてきます。

ここで、クリエイターさんと編集者さんの関係が生まれてくるわけです。

単発のコンテンツから、メディアづくりへ。

ここまでが、ここ最近の5年ぐらいの話です。

でも、これだと単発で終わってしまう。なかなか安定していきません。

結果、そのクリエイターさんの突出した才能や能力を、メディアに憑依させることができないのかという考え方が徐々に生まれてきます。

コンテンツ単体ではなく、継続的かつ計画的に拡大させていこうと思ったら、当然の帰結だと思います。(このタイミングで、個人ではなくチームになるから。)

参照:ウェブ記事で誰が書き手なのかが重要になってきた今、思うこと。 | 隠居系男子

単発のコンテンツづくりではなくて、更に一歩進んでメディアづくりへと変化していくわけです。

そうすると、コンテンツ単体ごとの編集よりも、更にもう一段上の高い視点から物事を判断して、その優秀なクリエイター&編集者をプロデュースしていけるような人が必要になってきます。

コンテンツづくりには直接携わらず、メディアの方向性を定めていくような人たちです。

あ、もちろん、この流れは今に始まったことではありませんよ。

これまでも、優秀だと言われる編集者さんたちの中には、編集寄りの編集者さんと、プロデューサー寄りの編集者さんが混在していました。

今まではそれがまるっと「編集者」と呼ばれていたわけです。

でも今後は、この流れがもっと顕著になってきて、これからは明確にすみ分けが始まってくるのではないかと思うのです。(プロデューサー寄りの人たちが、徐々に編集者からは切り離されていくイメージ。)

最後に

以上のような流れから、これからはウェブ上でもプロデューサーという役職の人たちがもっともっと求められていくようになるのではないでしょうか。

そして、僕がいま天才的だなと思うウェブのプロデューサーの方は、やっぱり「greenz.jp」の小野裕之さんと「北欧、暮らしの道具店」の青木耕平さん。

次回ご一緒させてもらうイベントでは、この辺りのお二人のお考えについてもぜひ聞かせてもらいたいなあと思っています。

気になる方は、ぜひ会場に遊びに来てください!

7月16日(土)green drinks Tokyo『greenz.jp 10歳の誕生日』イベントに登壇します。 | 隠居系男子

それでは今日はこの辺で。

ではではー!

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