性別や世代、趣味趣向で区切るのはもう古い。同じ価値観軸を持った人たち同士で、異業種コラボする時代。

どうも鳥井です。

いわゆるこれまでの一般的なマーケティングって、性別や世代、趣味趣向で区切ることが良しとされてきました。

でも、最近はそれが変わってきていて、価値観軸で区切ることが増えてきた。そしてその結果、異業種コラボも増えてきた。

今日はそんなお話について、少し考えてみようと思います。

スノーピークと中川政七商店のコラボ。

例えば、具体的には以下のようなコラボのことです。

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画像引用元:中川政七商店×スノーピーク、アウトドアで茶会を楽しむ「野点セット」を発売 | Fashionsnap.com

アウトドアが好きな30代〜40代の男性をターゲットとしていそうなスノーピークと、インドアが好きそうな20代〜30代の女性をターゲットにしていそうな中川政七商店。

一見すると、全く違う市場で戦っているように見える両者。

でも、大切にしているコンセプトは似ていて、その価値観軸では繋がっているからこそ、異業種コラボしているわけです。

参照:コミュニティをつくりたい人は必読。『スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営』 | 隠居系男子

みんなが知っているキティちゃんとコラボしても、無駄にカロリー消費するだけ。

今の時代、単独でマスに届けようとしても、無駄なカロリーを使うだけです。

また、皆が知っているからという理由で、キティちゃんとコラボしても仕方ない。

みんなが似たようなことを考えるから、もう既に他のところもやっていることが多く、キティちゃんとコラボするんだったら、相当作り込まないと誰にも相手にすらしてもらえないわけです。

それよりも、まずは自分たちのコンセプトを明確に掲げて、エッジの効いたコンセプトを作り出す必要がある。

そして、その価値観軸が近い異業種のブランドやメディアと一緒にコラボしていったほうがいい。

なぜなら、そこに自分たちの潜在顧客は眠っているわけですから。

そのほうがよっぽどカロリー少なく、互いのユーザーさん(ファン)をシェアし、新規顧客開拓をすることができるようになるはずです。

ユーザーは、スノーピークというブランドの「価値観」に惚れている。

勘違いして欲しくないのは、これはユーザーさんに対して押し売りしているわけではないということです。

今、ユーザーさんたちも同じような価値観軸の、他の商品(サービス)を求めている。

それは、上記の例で言うと、アウトドアにハマったというよりも、スノーピークというブランドの価値観に惚れたから。

その価値観軸をもった、他のジャンル(アパレルや雑貨など)をユーザーさんは求めているんです。

「スノーピークが好きだったら、きっとこのブランドも好きだと思いますよ。」それを伝えるために、異業種コラボすることは非常にユーザーさん目線だと僕は思います。

「自社のライバルは異業種である」と同様に「同士」も異業種にいる。

よくマーケティングの本などで、「◯◯のライバルは、実は◯◯(同業者)ではなくて、◯◯(異業者)だ。」というお話がありますよね?

そのお話と同じように、価値観軸が近い「同士」だって同じこと。

実は全く別のジャンルに「同士」が存在することもあるわけです。

そこをもっと意識して、他業種コラボを仕掛けていったほうが良いよね!というのが、今日の僕の主張です。

「灯台もと暮らし」が行ってきた異業種コラボの事例。

例えばうちの会社だと、毎月行う連続イベント企画として「編集女子が“私らしく生きるため”の作戦会議」というイベントを昨年仕掛けてきました。

最初は、「箱庭 haconiwa」さんなど同業者の方を選んできましたが、第4回は、少し路線を変えてケータリングで有名な「MOMOE」さんをゲストにお招きしました。

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画像引用元:編集女子が私らしく生きるための食コンテンツ作戦会議を開催しました! | 灯台もと暮らし

なんで「灯台もと暮らし」と「MOMOE」さんがイベントでコラボしてるの?と思った方も多かったかもしれないですが、僕らは「灯台もと暮らし」と「MOMOE」さんの相性は絶対にいいと思っていて、現実にどちらも好きだと言ってくれる人たちもイベント前から存在していました。

だったら、イベントでコラボすることで、両者の知名度が上がり、ユーザーさん(ファン)をシェアし合うことができるのではないのかと思ったのです。

他にも、今期間限定で運営しているコラボサロン「僕らの理想のデニムってなんだろう?」もそう。

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この企画も、「暮らしをテーマにしたウェブメディアと、デニムブランドがなんで突然コラボしてんの?」って思われるかもしれないけれど、僕らとしては全く違和感なく、むしろ必然なんです。

最後に

そして今、エッジが効いたブランドやメディアというのは、東京に限らず日本中に増えてきました。

参照:あれから5年経って思うこと。きっと2020年の東京はローカルの文化を輸入してオシャレにみせる街に変化しているのだろう。 | 隠居系男子

エッジを効かせてしまうと、マスには届かないというジレンマがあります。

しかし、そのジレンマはこういった異業種コラボをすることで打開でき、新規顧客開拓しながら、更に事業拡大させていける可能性があると思うのです。

「えっ、そことそこがコラボしちゃうんだ!?」っていう驚きのコラボは、今後さらに増えていくことは間違いありません。

そんな時代に大切なことは、マス受けを狙って中途半端なものを掲げることよりも、エッジが効いたコンセプトを打ち出して、様々な企業や自治体からコラボしたいというお誘いを受けられるようになることだと思います。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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