「息の長いコンテンツ」という言葉から考えたこと。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

さて、息の長いコンテンツってなんなんでしょう?

バラバラになっても読み応えのあるコンテンツ。

この点、「息が長い」ということに直結するかどうかはわかりませんが、最近とても重要だなって思っていることがあり、それは「バラバラにされても読み応えがある」ということです。

そもそも、ウェブのコンテンツというのはアンバンドル。媒体ごとに読んでもらえるなんて、絶対に期待しちゃいけません。一記事ずつ切り離されて読まれていくことがウェブ上では当たり前。

しかし、僕がここで言う「バラバラ」というのは、それ以上にもっと細分化された意味のバラバラであって、ひとつの記事の中でもテキストと画像が切り離されてしまったとしても、読み応えがあるということです。

テキストだけで読んでも十分おもしろいし、写真だけで見ても十分見応えがあるということ。

写真の雰囲気などで、ごまかさない。

紙の雑誌で、特にカルチャーマガジンとかにありがちなんですが、写真の雰囲気だけでなんかソレっぽく見せていることってよくあります。

もしこれがテキストだけになってしまったら、途端に陳腐な文章になってしまい、誰も見向きもしないよねっていうもの。

紙の雑誌だったら、それで誤魔化せたのかもしれません。その雑誌を手に取る人というのは、テキストと写真がバラバラになったものを見るということは絶対にあり得ませんから。

どんな風に切り取られたとしても、美しくいられるコンテンツ。

でもウェブだと違う。

ニュースキュレーションアプリとか、RSS配信など別のフォーマットで観るかもしれないですし、そもそも各自で見ている端末毎によっても見え方が全く変わってきます。

また、再編集される可能性が非常に高いのもウェブコンテンツの特徴です。

だからこそ、どんな風に切り取られたとしても、美しくいられるようなコンテンツを目指さないといけないと思いますし、そんなコンテンツを作っていかないと生き残れないと思っています。(めちゃくちゃ難しいことですけどね…)

媒体全体、パッケージになった時の見え方も徹底的にこだわったほうがいいということは間違いありませんが、そのまま届くと期待するのは絶対にしないほうがいいのだと思います。

最後に

これからのウェブ時代のコンテンツというのも、人間と一緒で「ソロで生きられる力を身につけろ」っていうことなのかもしれません。

参照:チームでより高い山に登るために。「ソロで生きられる力」を身につける重要性。 | 隠居系男子

もちろん、「チームでより高い山に登るために」という話とも同じで、そのバラバラなコンテンツが一つになった時に、足し算ではなく掛け算になるくらい化学反応が生まれるようにするっていうことも、同時に意識していかないといけない。そして、それが両立するときに初めて、本当の意味で媒体認知してもらえるようなブランド価値となっていくのだと思います。

参照:「グッズ販売」「個人を全面に」「そもそも体制や目的が・・・」 Webメディアのブランド化に関するいくつかの考え方 – メディアの輪郭

だからこそ、「灯台もと暮らし」ではバラバラに読まれるとわかっていても「特集」という部分に全力で力を注ぎたいと思っていますし、バラバラで読まれることがわかっているからこそ、「ソロで生きられる力を身につけた、息の長いコンテンツ」を作っていきたいと思っています。

参照:Web記事で特集の期待感を煽ることはできるのか? | 隠居系男子

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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