松浦弥太郎さんが「良い暮らし」をテーマにした新メディアを立ち上げるという話を聞いて思うこと。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

何かを期待してリンクを開いてくれた方、すみません。この件に関して特に「焦り」とか「危機感」とかは全く感じていません。

これからも、自分たちのやるべきことを淡々と続けていくだけかなと思っています。

今日はそんなお話を少しだけ書いてみようかなと。

松浦弥太郎さんが新メディア立ち上げへ “良い暮らし”を提案。

松浦弥太郎さんの考え方は、個人的にも非常に共感するところが多いため、このブログでも何度か書評記事を書かせてもらいました。

一人の時間。 | 隠居系男子

「あたらしいあたりまえ。」を伝えるということ。 | 隠居系男子

松浦弥太郎著「いつもの毎日。衣食住と仕事」を読んで。20代で“定番”があるってホント? | 隠居系男子

そんな松浦弥太郎さんが、今回新しく立ち上げるメディアのコンセプトは以下の様な感じらしいのです。

新メディアでは「あなたの暮らしはもっと楽しくなる」というメッセージを掲げた人々の暮らしに役立つメディアとして運営する方針。

食や住、働く、育てる、身につける、学ぶ、遊ぶ、という日々の暮らしを楽しく豊かにしていくための「知恵」と「学び」と「大切」を発信していくという。

松浦弥太郎は「僕らと一緒に、時代が過ぎても古びることのない、暮らしのアーカイブとなるメディアを作っていきましょう」と呼びかけている。

引用元:「暮しの手帖」前編集長の松浦弥太郎がクックパッドで新メディア立ち上げへ “良い暮らし”を提案 | Fashionsnap.com

順序が逆だったら、今の「灯台もと暮らし」はなかったかもしれない。

大変おこがましい話ですが、コンセプトだけみれば「灯台もと暮らし」にも少し近いのかなと思っています。

そしてきっと、この新メディアが先に世に出されていたら、今の「灯台もと暮らし」はなかったかもしれません。

なぜなら「暮らし」をテーマにした瞬間、これ以上深く明文化することはできないんですよね。これ以上でも以下でもない。

広すぎるのか、もしくは狭すぎるのか、これ以上絞れないんですよ。それこそ自分たちも三日三晩考えあぐねて似たようなコンセプトを作ったことがあるから、それがよくわかる。

もし、このコンセプトを先掲げられていたら、「あの◯◯(メディア名)とバッティングするから作れないよね。しかもあの天下のクックパッドと松浦弥太郎さんのコンビでしょ?絶対に勝ち目ないじゃん。」って諦めていたはずです。

でも、実際は自分たちのほうが先に始められたから、差別化するポイントもわかってきましたし、きっとバッティングもしないと思える。だから、今も何も焦らずにいられるんだろうと思います。

まずは、走りだしてしまう重要性。

だからこそ、思うんです。まずは走り出してしまうって、本当に重要だなと。

いつまでも皮算用していたはダメなんです。自分たちがこのテーマでやってみたいと思ったら、まずは走りだしてみる。実際にコンテンツを作ってカタチにしてみることが何よりも大切であると。

今の時代って、思想や価値観の部分(カタチにならないところ)では、どのジャンルでもかなり似たり寄ったりで画一化されてきています。

そこの部分でいつまでもウダウダと考えを巡らせてしまっていると、すぐに似たようなことをカタチにするところが現れてくる。

でも、実際に走りだしてコンテンツに落とし込んでみると、その違いが明確に見えてくるということもある。

自分たちにもわからなかった本当の強みもわかってくるので、自分たちがやる意味も見いだすことができる。だから、大企業や著名人が満を持して参入してきた時でも、それに惑わされることなく、ブレずに続けていくことができる。

今の自分たちもこの状況で全く焦らないでいられるのは、自分たちが積み上げてきたコンテンツがしっかりとウェブ上に存在していて、それを面白がってくれる読者の方々がいるからです。それは間違いありません。

「もとくら」ではなく「もと暮らし」とも呼ばれるようになった今。

これに近い話で最近実感しているのが、「灯台もと暮らし」が読者の方々から、自分たちの掲げた「もとくら」という愛称ではなく「もと暮らし」と呼ばれていることです。

たしかに、「もとくら!」っていう軽い音には、ふさわしくない記事も増えてきました。どちらかというと、今の内容であれば「もと暮らし」の方がしっくりくる理由もわかるので、「もと暮らし」と呼びたくなる気持ちもとっても理解できます。

でも、まさか自分たちが「もと暮らし」という音に近いコンテンツを作っていくようになるとは、コンセプトを練っている段階では思ってもみなかったわけです。

これもコンテンツを実際に作ってみて、読者の方に読んでもらったからこそ起きてくる齟齬です。

本当はドメインも「motokura.com」にしたかったのですが、「motokurashi.com」しかとれなかったというのも、どこか神様のイタズラ的なところがあるのかもしれません。「お前らにはこっちのほうが合っているぞ!」と。

最後に

さて、今日の記事で何を言いたかったのかといいますと、「目の前のことに全力であれ。まずはカタチにしてみろ。そうすれば自然と道は開ける。」ということです。

「自分たちの計画性のなさを棚に上げているだけじゃねぇか!」と思われるかもしれませんが、そんな構想を綿密に練っている間に、世の中なんてドンドン変化していってしまいます。

素人やベンチャーの強みなんて、世の中の時代の変化を感じ取った瞬間に行動を起こせることであって、大手と同じように綿密に構想を練っていたら、それこそ絶対に勝てるわけなんかありません。

なにかやってみたいと思っている人は、まずは走りだしてみることをオススメします。その立ち上げたものを必死で回しているうちに自分たち“らしさ”が自然と見えてきて、目指す方向性も自然と定まってくるはずですから。

参考:若いうちに貯めておくのは「共感」であって「お金」ではない。 | 隠居系男子

このブログの読者の皆さんの何かしらの参考になれば幸いです。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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