テレビの特集とウェブメディアの特集は決してバッティングしない。むしろ相性が良い。

どうも鳥井です。

ウェブメディア上で地域特集をやっていると、「テレビで大きな特集を組まれると辛いでしょ?」って言われることがちょくちょくあるのですが、全くそんなことはありません。

むしろ、テレビで特集が組まれると、嬉しくなってしまいます。

それはなぜか?今日はそんなお話です。

テレビの放送時間中に、アクセスが急増する。

例えば、テレビ東京あたりの経済番組で、「地域創生」の文脈から徳島県神山町や島根県海士町の特集が組まれたとしましょう。

そうすると、神山町特集や海士町特集を組んでいる「灯台もと暮らし」のアクセスも急増するんです。

しかも、テレビの終了後ではなく、テレビの放送時間中に、です。

なぜなら、昨日のブログでも書いたように、今の時代に生きる人々は常に複数のタイムラインを同時に追っていたいから。

参照:「複数のタイムライン」でストーリーが展開される映画が今持て囃されているというお話。 | 隠居系男子

テレビの視聴者の方々はとても賢くなってきてるので、テレビの一方向からの恣意的な編集はもう鵜呑みにはしません。

自分で検索してみて、「本当にそうなのか?」「ネット上ではどんな声が上がっているのか?」を調べようとします。

そんなときに「灯台もと暮らし」の記事がヒットして、テレビを観ながら読んでくれるというわけです。

ウェブメディアで特集となっていれば、2〜3記事は必ず回遊してくれる。

他にも、東京都台東区の「蔵前」特集や、島根県石見銀山にある「群言堂」さんが「カンブリア宮殿」で特集されたときも全く同じ現象が起きました。

さて、そうなると、どうなるか?

この点、テレビの視聴者は一瞬やってきてすぐに去ってしまい、メディアの認知にも繋がらない。「どうせ一過性のものだ」と諦めてしまう傾向もあります。

逆にサーバーが落ちてしまう危険性もあるので、この現象を「イナゴ」みたいなものだと毛嫌いする方々もいます。

確かにその意見も間違いではないのですが、それはそのメディア上に1記事しかその事柄に関する記事(上記の例で言えば、神山町や海士町の記事)がないからです。

僕らが作っている「灯台もと暮らし」では、各地域ごとに特集として、少なくとも10記事、多ければ30記事以上の記事が存在します。

暮らしている人の顔が見たいから【徳島県神山町】特集、始めます。 | 灯台もと暮らし

この島は未来の縮図たり得るか【島根県海士町】特集、始めます。 | 灯台もと暮らし

そうすると、必然的に同特集内の記事も合わせて読んでくれるのです。

その結果、幾つかの記事を回遊してくれているうちにサイト認知にも繋がり、気がつけば、定期的に訪れてくれる「もとくら読者」になってくれていることが多いわけです。

テレビとウェブメディアが連動して特集企画を作るべきなのではないか?

つまりウェブメディアの特集企画というのは、ウェブ上に「雑誌の特集のアーカイブ」をいつでも無料でアクセスできるように公開しておくようなもの。

より詳しく・より深く知りたいテレビ視聴者の方々にとってみれば、非常に価値がある記事になるわけです。

さて、ここまでが、今日主張したかったこと。そして、ここからが提案です。

テレビの特集とウェブメディアの特集が、このように相互補完関係になりえるのであれば、最初からそれを目論んだ上で、テレビとウェブメディアが連動して特集企画を作ってしまってもいいのではないでしょうか。

地域のドキュメンタリー番組は、広く浅くになりがち。

地域のドキュメンタリー番組というのは、どうしてもひとりひとりの紹介が希薄になりがちです。

芸能人やスポーツ選手ならまだしも、市井の人々を何分間もずっと放送し続けたところで、視聴率が落ちていってしまうのは当然ですからね。

なので、テレビの場合はその地域の人々の様子をたくさん映し出して、地域全体が盛り上がっているようにみせながら、1番組を成り立たせようとします。

そうすれば視聴者も飽きることはありません。

でも、ですよ。

今の世の中、広く浅く知りたいという欲求とともに、「この人!」って思えたら、その人の事をトコトン深掘りしたいっていう欲求も同時に存在するわけです。それがたとえ市井の人であっても、です。

参照:ウェブ上では取材対象者も、有名人より一般人の方が拡散力ある時代。 | 隠居系男子

ウェブメディアのインタビュー記事で深掘りしてもらう。

もちろん、その方が普段からブログなり、Twitterなどで頻繁に情報発信をしていればいいのですが、地域の方々、特に中年からご高齢の方々はネット上での情報発信が得意ではありません。

そんなときに、「灯台もと暮らし」のように5,000字〜1万字で、ボリュームのあるインタビュー記事が既にネット上で公開されていれば、より深く知ることができるはずです。

実際に、「テレビで徳島県神山町特集が組まれている番組を観て、灯台もと暮らしを読むようになり、その中でいろいろな記事を読んでいるうちに『岩丸お父さん』が気になって、実際に会いに行ってみました!」という方もいました。

参照:【徳島県神山町】移住者と地元をつなぐ、岩丸お父さんが教えてくれた「人」ひとりを大切にすること | 灯台もと暮らし

本当の意味での「続きはウェブで!」

これこそが、まさに「続きはウェブで!」という言葉の本意なのではないでしょうか。

テレビを利用して、まずは広く一般視聴者に届けて「認知」をしてもらう。

その上で、気になった人にはウェブで更に深掘りしてもらう。

テレビや雑誌とは異なり、時間的制限や紙面上の制限もないウェブでは、思う存分深掘りしてもらう事ができます。

このような取り組みが一番、視聴者の方々のニーズを満たすことに繋がると思います。

最後に

テレビ関係者の方々の中で、そんな連携企画をやってみたいと思う方がいれば、「灯台もと暮らし」までぜひご連絡ください。

お問い合わせフォーム | 灯台もと暮らし

一緒にそんな特集企画を作り出すことができたら、僕らとしても本望です。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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