日本は東大以外エリートじゃない。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

昨日、佐々木俊尚さんが朝キュレで紹介して話題になっていた以下の記事。

僕は自分がこの国でエリートコースに乗れると素朴に信じて疑っていなかった

佐々木俊尚さんのツイートまとめ/若者たちを縛る「レールから外れる」という不安/「僕は自分がこの国でエリートコースに乗れると素朴に信じて疑っていなかった」 – Togetterまとめ

この記事を読んで、自分もいつか書こうと思っていた“エリート”に関する話があったので、この機会に書いておきたいと思います。

「外国人からすれば、日本のエリートは東大出身だけなんだ」と、この2年ぐらい日本を離れて実感したという話です。

外国人は「東京大学」以外の日本の大学を知らない。

僕は大学を出てからすぐに中国・北京に渡って、最初の頃は清華大学の語学コースにも通っていたのですが、そこには世界各国から中国語を学びに来た学生達が集まっていました。

もちろんアメリカのアイビー・リーグの学生も多く、ハーバードから来ている学生などもいるわけです。

そんな彼らと「どこの大学出身?」という話になって、自分が「慶應」と言ったところで、もちろん誰も知りません。

彼らが知っているのは、東大だけ。東大が日本のエリートだと思っていて、それ以外は全て「大学」という一括りです。たまに京都大学を知っているひともいますが、いたとしてもそこまで。

中国人にとって、「私立大学」の印象は良くない。

また、清華大学・北京大学などの本科生と話す機会もあり、出身大学の話題になることも多かったのですが、彼らももちろん自分の母校のことなど知りません。

そして、「お前の大学は私立なのか?」と聞いてくるわけです。なぜなら中国において私立大学と言うのは、あまり印象が良くなく、優秀な学生は皆、北京大学や清華大学、復旦大学など国立の大学を目指すからです。

ここで「私立だ」と答えると、あからさまに「あぁ…残念。」という顔をされてしまいます。そこから妙に丁寧に話しだしてくれたりもして…笑

たまに、日本好きの女の子が「あ、私知ってるわ!その大学!」と言われて、「おー、知ってる人いたー!」って思うわけですが、「嵐の櫻井翔くんが通ってた大学よね!私、嵐の大ファンだから!」とか言われてしまうわけです…。

ただ、中国人の中で、東京大学と並び比較的有名なのが早稲田大学。この記事「早稲田と中国」にも書かれていますが、日本の早稲田大学が中国のエリート達をいち早く留学生として受けれたので、中国での知名度が高まったのだそう。

なので、日本人ばかりを教えている中国人教師などは、早稲田と慶應が日本ではよく比較される大学だと知っており、気を使ってそのことについて言及してくれたりもするのですが、まさに“虎の威を借りる狐”のようでなんとも哀れなこと…。

海外では、泥にまみれる覚悟が必要。

このように、学歴社会の中国や韓国、アメリカからすると、日本人のエリートとは東大生のことだけで、それ以外はどの大学でも全て同じ。極端な話、4年制の大学も短大も「大学を卒業した」ということは同じわけですから、東大以外は皆同じスタートラインです。(博士課程などはまた別。)

本当に海外で働きたいと思うなら、まだ高校生であれば東大を目指すか、海外の世界的にも有名な大学を目指した方がいいと思います。特にグローバルマッチョ人材を本気で目指すなら、このポイントはとても重要でしょう。その際は以下の本も参照してください。

参照:瀧本哲史著『僕は君たちに武器を配りたい』オーディオブック版のススメ! | 隠居系男子

既に東大以外の大学に入学、または卒業したという人は、それこそ“自分は鰈(カレイ)なんだと思って、本気で泥にまみれる覚悟”が必要となってきます。これでもかっていうくらい泥臭いことをやって、海外ではやっと人並みになるんだなと。

それが嫌であれば、世界的有名な企業の駐在員か、国家公務員として現地に入ってください。そうすれば企業や国のブランドがあなたを驚くほど“快適に”守ってくれるはずです。

参照:「すごい勢いで日本化するアジア」を読んで思うこと。 | 隠居系男子

最後に

日本の中ではエリートと言われるような大学でも、結局は日本国内だけの話であって、日本から一歩足を踏み出してしまえば、そんなのはもう関係ありません。

結局海外に出てしまうと、“人間力”こそが大切になってきて、いかに当たり前のことを当たり前にやれるか、そしてそこにプラスαしてどこまで踏ん張れるのか、それがイチバン重要なんだと。

使えるモノはガンガン使ったほうがいいと思いますが、使えないモノは早いうちに見切りをつけて、次に挑戦した方がいい。

賛否両論あると思いますが、そんな風に僕は思っていて、今回いい機会だったので書き出してみました。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

鳥井弘文(@hirofumi21

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