最近よく考えていることなんですが、今の世の中にはコンテンツのクリエイティブに関して学ぶ場はたくさんあります。
だけど、仕組み(システム)のクリエイティブを学ぶ場が圧倒的に少ないなと。
でも、いま学ぶ必要があるのは、間違いなくコンテンツのクリエイティブではなく仕組みの方。
今日はそんなお話です。
届け方、その仕組みが悪いだけ。
世間がなんだか停滞しているように感じるのは、仕組みのほうが硬直してしまっていることが原因なんだと思います。
僕は日本の地方に行く機会が多いのですが、そこで見つけるコンテンツ(モノ)が劣っていると思うことは、まずない。
むしろ知れば知るほど、コンテンツ自体は圧倒的に優れているなと思わされます。
最近訪れた福島県昭和村の「からむし」なんかもまさにそう。本当に感動してしまうぐらい素晴らしいモノでした。
ただ、届け方、その仕組みが悪いだけ。
コンテンツのクオリティを高める方向に労力を使うから疲弊する。
にも関わらず、停滞感を感じている当事者の方々は、コンテンツが悪いと思い込んでいる。
だから、更にコンテンツのクオリティを高める方向ばかりに労力を使って、疲弊してしまう…。
全体で同じ労力をかけるのであれば、そのうちの3割ぐらいの力は仕組み(システム)のクリエイティブさを見出すために使ったほうがいいと僕は思います。
時代に合った新しい仕組みを生み出して、成功している人たち。
発酵デザイナー・小倉ヒラクさんは、従来の出版の仕組みをリデザインして、自身の新刊を多くの方に届けることに成功しています。
参照:【発酵文化人類学】一週間で重版出来!の舞台裏。マーケットではなくコミュニティに届ける。 | hirakuogura.com
同じように、従来のアパレル業界の仕組みに疑問を呈して、新しい小売の在り方にチャレンジしている「EVERY DENIM」も、現在クラウドファンディングに挑戦中で、既に267人の賛同者を得て、調達金額も570万円を突破しています。
参照:キャラバンで「移動型販売」をしたい!デニム兄弟が新しい小売りにチャレンジします! – CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
このような成功事例から考えてみても、仕組みのアップデートすることによって、まだまだできることは沢山あるなと思わされるわけです。
最後に
今この時代、テクノロジーがドンドン発達してきて、クラウドファンディングやオンラインサロン、VALUなど、資金調達する方法がドンドン多様化してきました。
同時に、受け手の方々にダイレクトに届けるためのツールなど一気に整い始めてきています。
これほど大きくアップデートするタイミングって、そうそうないと思います。
ゼロベースで新しいアイディアをいくらでも考え出すことができて、お金を掛けずにその方法をチャレンジすることができる。それが今です。
だからこそ、コンテンツやモノの届け方について、新しい仕組み、そのクリエイティブさにおける楽しみ方を共に学び合い、実験する場があったらいいなあと思います。
今日のお話が皆さんの参考にもなれば幸いです。