今朝、こんなツイートをしてみました。
最近よく思うのだけれど、「社員を育てる」のではなく、「同じ志を持った仲間を社内外に増やしていく」っていうほうが圧倒的に正しい戦略だと思っていて。そうやって、社内外の優秀な方々と一緒に仕事をしているうちに、結果的に社内の人間も育っていく。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2018年8月24日
なぜそう思うのか?
もちろんこれまでの実体験もありつつ、「子育て」がまさにそうだよなあって思ったからです。
今日はそんなお話を少しだけ。
「子育て」のあり方から考える。
多様な価値観を持っている立派なひとと出会うと、「きっとこのひとは、ものすごく教育熱心な親御さんに育てられたんだろうなあ」って思ってしまうけれど、よくよく話を聞いてみると、案外そうじゃなかったりすることが多いんです。
親御さん自身は自分の人生を精一杯生きていて、実はそこまで子育てに対しては熱心ではなかったりする。
ただ、彼ら・彼女らに共通することは、家庭内外で様々な立場のおじさんや、おばさんと出会っていること。
それは両親の友人だったり、両親の仕事仲間だったり、地域コミュニティの方々だったり。
そして、その大人たちの背中を親の背中と同じように眺めながら育ってきたからこそ、今の彼ら・彼女らの価値観や考え方を構築しているんだと。
逆に、親が一生懸命育てようと思って、家庭内で手をかければかけるほど、それに反発して道を踏み外している子が多い気がします。
ただ、そうやって道を踏み外した先でも、賢い子は色々な大人と勝手に出会って、勝手に成長していくから、子どもというのは本当に強いなあと関心してしまいます。
自分の人生を自分の決断で選び取るために。
さて、最初の話に戻ると、きっと「社員を育てる」という話もこれに近い気がしていて。
もちろん、教育ママのもとで育てられたとっても素直な子が、優秀な学校に入って、優秀な大学を出て、立派な企業に務めるということもあるでしょう。
でもそれは、あくまで誰かにとって優秀であることを目指したに過ぎない。
だから、誰かのコマになることには長けていても、自分自身で人生を選び取ることができないため、親御さんの手から離れたときに突然萎縮してしまう…。
会社内だけで育てられた優秀な社員も、そういう方が多いような気がしています。
最後に
だからこそ、多少は遠回りになるのかなとは思いつつ、より多くの優秀な方々と出会うきっかけを提供していくことが、本人にとって一番の成長につながるのかなと。
そして、その成長を余計な口出しをせずに黙って見守っていくことが、僕らのような人間の役割だと思っています。
いつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても、何かしらの参考になれば幸いです。