先日、VALUのタイムラインで以下のような投稿をしました。
なかなかうまく伝えられる自信がないんですが、こんなご時世だからこそ、これを買えば儲かるんだろうなっていうものに、欲をだしたらダメだと思うんですよ。
イベント登壇前だったのでコメントは差し控えましたが、騒動のタイミングでヒカルさんのVALUを買っておけば儲かる、それは誰の頭にもよぎったことだし、彼の性格やVALUの理念上、絶対に救済措置が取られるということはわかっていたことです。
少なくとも絶対に損はしないだろうなって。
でも、それをやりはじめたら、なんというか、キリがないと思うんです。「これをやったら儲かるんだろうな」という発想だけしかないものには、はじめから手をださないこと。
そんなことが、これからとっても大事なことになってくるような気がしています。
最近、この理由について自分の中でずっと考えてみました。
決断する時の4つの軸。
そんな時にふと思い出したのが、投資家・藤野英人さんの「投資バカの思考法」という本の中に書かれていた「決断」の話。
藤野さんは、投資の決断をする時に、4つの軸を大切にしているそうです。
少し引用してみます。
「決断」とは、ひとつを選び、他を捨てることです。 「何を捨てて、何を残すか」は、次の「4つの決断軸」で考えるとはっきりします。
第1の軸……損得(どちらが得をして、どちらが損をするか)
第2の軸……善悪(どちらが正義で、どちらが悪か)
第3の軸……美醜(どちらが美しくて、どちらが醜いか)
第4の軸……好き嫌い(どちらが好きで、どちらが嫌いか)多くの人は、この4つの決断軸を持っていますが、どの決断軸を拠り所にしているかは、人によって違います。「損得」が大事な人もいれば、「善悪」が大事な人もいれば、「美醜」が大事な人もいれば、「好き嫌い」が大事な人もいます。
どの軸を優先するかは、決断する人の「哲学」や「スタイル」の問題であって、どの軸が正しくて、どの軸が間違っているということはありません。
いかがでしたでしょうか。
僕は、この話を思い出した時にハッとしました。
つまり、僕の中で第1の軸は満たしていても、その他3つの軸が全く満たしていなかったということなのだと思います。
だから、上述したような行動に違和感があったんだなと。
この4つの軸を基準にして、自分自身で決断することが大事。
もちろん、これは投資に限った話ではありません。
人生のあらゆる場面で、この4つの軸を基準にして決断することが大事になってくると思います。
また、もし自分が投資される側にまわるのであれば、単純に相手の損得について主張するだけではダメ。他の3つの軸においても高評価をしてもらえるようにならないといけない。
もちろん、誰からでもってわけじゃないですよ。自分が投資して欲しいと思う相手から、です。
それはつまり、自分の中の「哲学」や「美学」に決して反するなということだと思います。
最後に
最近、たまたま見かけた以下のツイートがとても刺さりました。
【メモ】自由とは「自分で選択できること」ではない。自分の考えで選択の基準をもつ。これが自由な状態。自分で選択したとしても、判断基準がお仕着せのものであれば自由とはいえない。したがって、カネは選択肢を拡げるが、カネそのものは自由をもたらさない。逆にカネがなくても自由になりえる。
— 楠木建 (@kenkusunoki) 2017年8月27日
自分の中の選択の基準を明確にして、自分自身の力で決断していく習慣を身につけたいものですね。
今日のお話が、皆さんにも何かしらの参考になれば幸いです。