松井忠三著『無印良品は、仕組みが9割』マニュアルで現代の若者はもっと自由になる。

無印良品は、仕組みが9割  仕事はシンプルにやりなさい (ノンフィクション単行本)

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

最近読んだ、『無印良品は、仕組みが9割』という本が自分にとってど真ん中だったので、今回はこの本をご紹介してみようと思います。

「マニュアル」や「仕組み」というモノに悩んでいる方、考えを深めたい方は必読の本ですよ。

マニュアルは「無機質で、冷たいもの」ではない。

無印良品には、「MUJIGRAM」というマニュアルが存在するようです。

このマニュアルには、「ここまで書くのか?」というほどの事が、山のように書かれているそうです。

具体例は本書を参照して欲しいのですが「それぐらい、口で言えばわかるのでは?」ということも容赦なくガンガン明文化してあるんです。

こうやって聞くと、「なんだか無機質で、冷たいマニュアルなんじゃないか?」と思うかもしれないですが、それが全く違うんです。

むしろその真逆で、この本の中で提示されているマニュアルというのは、従業員が自分の意志に基づいて自由に行動するために書かれているもの。

マニュアルとは、仕事に“潤い”を与えてくれるもの。

ではなぜ、無印良品のマニュアルに従えば、従業員は自分の意志に基づいて自由に行動する事ができるようになるのでしょうか?

それは、「MUJIGRAM」が“仕事の細部”までマニュアル化しているからです。そして、常に現場からの声によってそのマニュアルをブラッシュアップすることができるから

少し引用してみましょう。

無印良品では、お客様がどの店舗に言っても、同じような雰囲気の中で、同じサービスを受けられることを目指しています。店の雰囲気は、店内レイアウトや商品の並べ方、スタッフの身だしなみ、掃除の仕方・・・といった“細部”の積み重ねでつくられますが、このような“細部”は往々にして、個人個人で判断してやってしまいがちです。だから、社内で統一することが難しい。マニュアルにする必要がある所以です。

「細かいことまで決められていて、ちょっとめんどくさいな」「仕事がルーティンだらけになりそうだ」と思われるかもしれません。

それは逆です。

マニュアルは、仕事に潤いさえ与えてくれます。

無印良品のマニュアルは、現場で働くスタッフたちが、「こうしたほうが、いいのに」と感じたことを、積み重ねることで生まれた知恵です。

また現場では毎日のように問題点や改善点が発見され、マニュアルは毎月、更新されていくのです。仕事の進め方がどんどんブラッシュアップされるし、自然と、改善点がないかを探しながら働けるようになります。

マニュアル作ることにより、今の若者は一番自由に働ける。

つまり、仕事の細部までマニュアル化することさえできれば、あとは個人の裁量に任せることができるわけです。

「これに従っていれば、ミスに繋がることはあり得ない。」その上で、改善点を発見し、常にブラッシュアップすることができるとなれば、現場の個人レベルでもかなり働きやすくなるでしょう。

最近常々思うのですが、今の若者は本当に賢くて真面目です。

昭和生まれのおじさま達とは、比べ物にならないほど賢くて真面目。それは間違いありません。

ただし、いい意味でも悪い意味でも“野心”がないんです。そして、極端に“失敗”を恐れます。

だからこそ、上の世代から見たら、いまひとつ何もできないでいる「ゆとり世代」や「さとり世代」のように見えてしまうのだと思います。

しかし、彼らの考えていることや、自己プロデュース力の高さなどをみると、それが世代間の認識の齟齬でしかないということがよくわかります。

ヒトツでも明確に自信を与えてあげれば、彼らは思いのほか自由に動き出すんです。

だからこそ、その自信を作ってあげることが、大切なのではないかと。

そしてまさに、この本の中で語られている無印流のマニュアルが、その“自信そのもの”なのだろうなと。

「これに従っていれば、失敗はない。あとはあなたの裁量と改善力次第。」それを明確に伝えることができれば、とてつもない能力を発揮するのが今の若者達なのではないでしょうか。

最後に

皆が自由に働きながら、最大限の力で行動することができるようになるために。

インバウンド観光メディア「MATCHA」でも、この新しい働き方の中で「何が最適なのか?」を必死で探っているところです。

参照:インバウンド観光メディア「MATCHA」の組織、運営について | Hibilog | 世界一周と日常と考察ブログ

先人たちのやり方を踏襲しつつ、自分たちの強みは何かを徹底して考え続けながら、僕らなりの答えを探していきたいと思います。

なにはともあれ、本当に参考になる本です。興味がある方は是非手にとってみてください。

それでは今日はこのへんで!

ではではー。

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