製品に値段以上の高い価値を与えられる「IKEA効果」が目からウロコだった!

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

IKEAの組み立て式家具は、組立作業が鬼のように面倒くさいので、正直あまり評判が良くありません。IKEAの家具を組み立てた経験がある人は「もう一生IKEAの家具は組み立てたくない!」って思っている方も多いはず。

引っ越しする際もIKEAの家具は本当に厄介です。重たいし解体しづらいしで、引越し業者には嫌がられ、買い取り価格もかなり安いです。

参照:引っ越しの予定があるなら、IKEAの家具を安易に買ってはいけない。 – レールを外れてもまだ生きる – 派遣OLブログ

そんな“安かろう悪かろう”の代名詞とも言えそうなIKEAの組み立て家具。しかし、その組立作業が実はIKEAの製品価値を値段以上に高めているというのです。この“IKEA効果”が、目からウロコが落ちるような話だったので、今回このブログでご紹介しておきたいと思います。

製品により高い価値を与えられる、IKEA効果。

「IKEA効果」を知ったのは、こちらの本。

いつも読んでいる、以下のブログで知りました。
参照:これは買いでよいのでは「Hooked ハマるしかけ」書評 – FutureInsight.info

本書の内容から、“IKEA効果”について少し引用してみます。

世界最大の家具小売業者であるイケアは、手頃な価格の組立式家具を販売しているが、同社の重要なイノベーションは、その包装過程にある。これによりイケアは、人件費の削減、物流効率の改善、店舗不動産の有効活用を達成している。

組立済みの商品を売る競合他社と違い、イケアは顧客に商品を組み立てさせる。顧客が自分の身体を使って製品を組み立てることで、普通には得られない恩恵が生じるのである。

折り紙の実験の被験者と同じく、イケアの顧客は自分で家具を組み立てることでその家具に非合理的ほどの愛着を持つというのがアリエリーの主張である。

イケアのようなビジネスは、ユーザーが製品に労力を費やしたというだけの理由で、製品により高い価値を与えられるのだ。ユーザーは自らの作業を通じてその製品に投資をしたと言える。

苦労話さえ自慢したくなる、IKEAの家具。

IKEAの家具って、人が家に遊びに来た時に、必ずと言っていいほど話題に上がります。

それはまさに、以下のさまぁ~ず三村さんのつぶやきのように。

日本の家具メーカーにはない北欧の洗練されたイメージにも関わらず、想像以上に安い価格。それを頑張って組み立てたという苦労話…。

毎回そんなやりとりを続けていれば、そりゃあ愛着も湧いてきますね。

心なしかさまぁ~ず三村さんも、これ以降このテーブルの上で撮ったフィギュアの写真投稿する機会が増えたように感じます。

最後に

このIKEA効果、色々なサービスに応用可能ではないでしょうか。今あなたがやっている仕事やサービスにも活かせる部分があるはずです。

表面的にはユーザーにあまり喜ばれない部分ではありながらも、コストカットには欠かせない部分。しかし、結局は巡りめぐってユーザーの“愛着”に繋がりそうなこと。

本書には、その他にも面白い話が沢山載っていました。特にウェブサービスを運営している人はぜひ一度読むべき本だと思います。人間の真理と、今ウケているウェブサービスの関係性が驚くほど手に取るように分かる本です。

気になる方はぜひ!Kindle版もあります。

Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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