『ジブリの仲間たち』から学びたいのは、知識じゃなくて知恵の部分。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

まだ第3章までしか読み終えていないのですが、いま「ジブリの仲間たち (新潮新書)」という本を呼んでいます。

「僕はこうやって、映画を売って来た。名プロデューサーがはじめて明かす宣伝と広告のはなし。」と帯に書かれている通り、スタジオジブリの鈴木敏夫さんが、制作サイドからではなくプロデューサー視点から、スタジオジブリの30年間を振り返りまとめている書籍です。

僕が読み終えた部分は「風の谷のナウシカ」から「もののけ姫」まで。時代で言えば、80年代のバブル期から、90年代後半までのお話です。

今とは全く状況が異なります。もちろん、インターネットやSNSがなかった時代なので、広告や宣伝を行う場合もマスメディアを活用したものばかり。

言ってしまえば、畑違いも甚だしいです。

ではなぜ、いま僕はこの本を貪るように読んでいるのか?今日はそんなお話を少しだけ書いてみようかと思います。

学びたいのは知識じゃなくて、知恵の部分。

「そんな過去の成功事例を読んで、何になる?」と思われるかもしれません。

「もう時代が変わってしまったんだから、当時のジブリの広告の打ち方、プロデューサーが仕掛けたことを今更知ったところで、仕方ないじゃないか。何も活かせる部分などあるはずない。」と。

確かに、今のインターネット時代に生きている僕らにとっては、直接的に役立つことは少ないのかもしれません。

しかし、この時代の鈴木敏夫さん、そして若いスタジオジブリが、今の状況下であればどんな施策を打ったのか、それを考えるための材料としては申し分ないほど貴重な資料です。

そもそも、たとえ同時代の成功事例を細かく知れたとしても、設立背景やメンバー構成、現在の置かれている状況などが少しでも異なれば、それをそのままトレースするなんてことは不可能です。

だからこそ大切なのは、このブログでも何度も書いてきた通り、知識(結果)じゃなくて、知恵(プロセス)の部分。

「この人がもし、今の自分の置かれている状況に立ったとしたら、どう考え、どう行動するのか?」それを学び取りたくて、僕はいまこの本を貪るように読んでいるんだと思います。

最後に

本書に掲げられたメインテーマ、「宣伝の本質は仲間を増やすこと」という言葉の意味。

何がなんでも、これを実現させるんだ!という決意と粘り、そしてそれを実行するために、まわりの人達を口説いてドンドン巻き込んでいくその姿勢。

まだまだ自分には、この部分が足りなかったなと読みながら反省しました。

先日「編集者からプロデューサーの時代へ。単発コンテンツから、メディアづくりに。」という記事を書きましたが、今後プロデューサー方面を目指そうと思っている人にとっては必読の書だと思いますよ。

気になる方はぜひ手にとってみてください。Kindle版もあります。

ジブリの仲間たち (新潮新書) Kindle版

全部読み終えたら、またこのブログでしっかりとご紹介してみようと思います。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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