ベンチャー企業や鞄持ちで、ノウハウやスキルなんて学べるわけがない。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

最近、ベンチャー企業で働いたり、能力の高い人の鞄持ちをしているっていう人が周りに増えてきたので、少し自分の考えというか、アドバイス的な話を書き残しておきたいと思います。

ベンチャーで働くべきか否かを悩んでいる人は、ぜひ一読してみてください。

具体的なスキルやノウハウなんて教えてもらえない。

まず、多くの方が誤解しているのが、「ベンチャー企業に入ったり、能力の高い人の鞄持ちをすれば、具体的なスキルやノウハウを教えてもらえる。」ということです。

断言します、具体的なノウハウやスキルなんて教えてもらえません。

そういったことは、本を読んで自分で勉強しなければ一生わからないままです。無料で良質な教材も、ネット上にゴロゴロ転がっている時代なので、とにかく調べる癖を付けるべきで、そうしなければ一生身につかないでしょう。

もしそれが嫌であれば、最初から人材豊富な大企業へ入り、2〜3歳年上の先輩から、手取り足取り全てを教えてもらった方が賢明だと思います。

“姿勢”を学ぶため。

じゃあベンチャーで働いたり、鞄持ちをするメリットは何なんだろう?というわけですが、僕は“姿勢”を学べることだと思っています。

時間の使い方、勉強の仕方、本の読み方、社内の人への接し方、社外の人への接し方、プライベートの時間の使い方、家族との付き合い方…そういった様々な“姿勢”を個人・企業単位で学べるのが、一番のメリットなのではないでしょうか。

具体的なスキルやノウハウというのは、ある程度マニュアル化出来てしまうものです。しかし、“姿勢”や“態度”という微細なモノは、決してマニュアル化することができません。

1日の行動や、1プロジェクトを通しての感情の起伏のような変化は、決して文字起こしすることができませんし、その場に一緒に居合わせて実際に体験しなければ伝わってこないものです。

良い上司は何も教えてくれない。

そして更に厄介なことは、その全てが正解ではないことです。むしろ半分以上が間違っていて、反面教師になるものばかり。

でもそんな反面教師でも、「もし自分だったらどうするのか」それを徹底して考えることができる良い機会だと捉えるべきであって、最高の演習問題だと思えるかどうかだと思います。

そもそも、良い上司というのは、何も教えてくれないものです。

実際の行動の中で語るだけで、助言的な注意を時折してくれる程度。決して怒ったりしません。

それよりも、「自分で考える機会」を沢山与えてくれるものです。

そういった機会や環境が整っている可能性が高い場所というのが、ベンチャー企業や鞄持ちなんだと思います。

最後に

自分も北京の日系ベンチャー企業で働いた経験があり、まさに社長の鞄持ちのようなことをやっていましたが、そこで学べたこともやはりここで書いたようなことばかりでした。

スキルやノウハウなどマニュアル化できてしまうことは、ドンドン独学で学んでいかなければ、いつまでたっても上達しません。

本やネットを読み漁って学んだ後は、実際に手を動かすしかなく、今の自分が担当している仕事にドンドンと落としこんでいくしかない。

上司に相談する際も、自分なりの仮説を立てた上で相談しない限り、まともな答えすら返ってきませんでした。

最初から教えてもらえると思って、受け身の姿勢でこういった場に乗り込んで行っても、絶対に相手にされないでしょう。

今、そういった状況下に置かれている人、もしくはこれから飛び込もうとしている人の何かしらの参考になれば幸いです。

それでは今日はこのへんで!

ではではー!

(蛇足ですが、やはり今日本で一番羨ましい「鞄持ち」はやっぱりこの人です。)

参照:糸井重里✕川上量生の対談から考える「21世紀の新しい徒弟制度」のカタチ | 隠居系男子

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