「目に見えない資本」とインターネット革命の関係性。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

さて、今回は昨日の記事の続きです。

参照:田坂広志インタビュー「目に見えない資本」という新たな、しかし、懐かしい価値。 | 隠居系男子

「目に見えない資本」を活かしていくためには何を意識する必要があるのか?そして、「目に見えない資本」と「インターネット革命」との関係性について、今日は書いてみようと思います。

「目に見えない資本」を活かすなら、「ボランタリー経済」が重要。

「目に見えない資本」を大切にし、活かしていこうと考えるならば、「ボランタリー経済」というモノを理解する必要があると田坂さんは言います。

ボランタリー経済とは「贈与経済」のことであり、善意や好意から価値あるものを相手に贈る経済活動のことです。

それは歴史的には「貨幣経済」が生まれる遥か以前からあり、貨幣経済の急速な発展の影で、一貫して社会を支え続けてきた重要な経済活動です。

例えば、かつての日本企業は、先輩が後輩を献身的に育てる文化や、社会貢献の志によって夜を徹して開発に取り組む技術者の文化など、このボランタリー経済を自然な形で活用していました。

この経済は、これから社会において、その影響力を急速に高めていくでしょう。

インターネット革命との関係性

では、なぜここにきて、「目に見えない資本」を活かすことができる「ボランタリー経済」が急速に影響力を高めているのでしょうか。

その原因が「インターネット革命」にあると田坂さんは主張します。

ネット世界ではボランタリー経済が花盛りです。

検索サービスは無償であり、情報の多くも無償で提供されています。また、リナックスのように、情報を無償で公開することによって、進歩した技術も数多くあります。

いま、インターネット革命によって急速に広がり、影響力を高めつつあるこのボランタリー経済は、これからの資本主義の在り方を大きく変えていくでしょう。

経済原理の「螺旋的発展」

このように「インターネット革命」を通じて、「目に見えない資本」、そして「ボランタリー経済」が再興してきた現象を、田坂さんは、経済原理の「螺旋的発展」だと述べています。

古くて懐かしい経済原理が、新たな価値を伴って復活すること。それが「螺旋的発展」であると。

最近までの「贈与経済」は、家庭や職場の片隅だけで行われていたことであったけれど、今はそうではないと。

インターネット革命という新たな価値が伴ったことにより、従来の経済原理だった「贈与経済」が世界中に広がり、それが影響力を持ち、世界を巻き込んだ「ボランタリー経済」へと変貌を遂げている。このように、螺旋状に発展してきている状態が正に今なのだということです。

最後に

「目には見えない資本」、そして「ボランタリー経済」というのは、これから更に重要になってくる概念だと思います。

以前、nanapiのけんすうさんがご自身のブログで書かれていた以下の様な話も正にこの「目に見えない資本」と「ボランタリー経済」についての話だといえるでしょう。

参照:就活生の人は、企業側の論理とかは気にしなくていいと思う – nanapi社長日記 @kensuu

気になる方にはぜひ読んで頂きたいのですが、このように、貨幣的価値やコストだけではなく、これから主流になっていくであろう価値を今から見出している人々、そしてそれを意識的に蓄積して活用していくことができる人物こそが、次世代を担っていくのでしょう。

昨日、今日と連続で書いてきた「目に見えない資本」のお話が、皆さんの今後の参考になれば幸いです。

それでは今日はこのへんで!

ではではー!

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