リアルイベントの利点は、全身全霊で目の前にいる人を楽しませることだけに集中できること。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

5月31日の日曜日、「編集女子が“私らしく生きるため”の旅コンテンツ作戦会議」というイベントを開催しました。

当日の詳しいレポ記事は「灯台もと暮らし」の方で後日公開される予定です。

今日は、来場者の方々や知人方々によく聞かれる「どうして『灯台もと暮らし』では毎月イベントをやっているの?そんなに利益も出ないでしょ?」という質問に対して、少しだけ僕の考えを書いてみようと思います。

結論から言うと、イベントを行うメリットは「打算的な考えをすることなく、全身全霊で目の前にいる人を楽しませることだけに集中できるから」です。

出来る限り何かを得てもらって、それを持ち帰って欲しい。

リアルイベントは、会場代が大半を占めるため、今のところ利益はほぼ出ていません。完全にトントンです。

だから、やる意味がないと言えば、全くやる意味がありません。全く儲からないですからね。

でも、参加者の方々が会場までわざわざ足を運んでくれて、同じ空間を共有しているのだから、主催している側としては、今目の前にいる人達を全身全霊で楽しませたいと願う。出来る限り何かを得てもらって、それを持ち帰って欲しいと思います。そこに邪な考えは一切生まれません。

つまり、打算的にならないで、運営できるのがリアルイベント開催のメリットなんです。というか、打算的になっている余裕もないのが、リアルイベントの”生”感なのかなとも思っています。

ウェブメディアだけを運営していると、忘れてしまうこと。

そして、コンテンツを作っている人たちに足りない部分がまさにこの部分だと思っています。とくにウェブコンテンツを作っている人たち。つまり今の自分たちに足りない部分です。

店舗やお店などを構えているような企業であれば、また別だとは思いますが、ウェブコンテンツはスマホやPCの先にいる読者の顔が見えず、どうしても1PVとか1UUとか人間を数字で捉えてしまいがちです。

そうすると、その数字を最大化をしようとばかり考えてしまいます。効率化ばかりを追い求めてしまうんです。

そりゃ打算的になって当然です。顔が見えないんだから。できるだけ経費かけずに増やしてやろう、稼いでやろうと考えてしまいます。

いや、そうならないほうがおかしいんですよね。少なくとも、ウェブメディア単体で見れば、それがウェブメディアの進化であり、発展なんですから。

全ての優先順位が入れ替わるのが、リアルイベント。

でもいざ目の前に人がいると、そんな思惑は音を立てて崩れ去っていき、全ての優先順位が一変していきます。

トランプの「大富豪」で革命が起きたかのごとく、全ての優先順位が入れ替わっていくんです。

まず、なによりもいま目の前にいる人たちに満足してもらおうとなる。この人たちをいかに楽しませるか。そこが最優先事項になるんです。

「楽しかったです!」「参考になりました!」っていう声に少しでもつながるように。何一つ出し惜しみせず、今自分たちが一番できる限りのことをして、おもてなししようと思えてくるのだから不思議です。

きっと、これは人間であれば誰しもが持ち合わせている「与える喜び」という根源的な欲求だからなのでしょう。

最後に

古くは、日本のお遍路さんの「接待文化」などもそういったところから発展してきているのだと思います。

どうしても、読者との距離が生まれやすいウェブメディアだからこそ、常にこの感覚を持ち合わせながら運営していきたいと思っています。

そしてこれはきっと「煩悩」なんかと似ていて、油断すればすぐに忘れてしまうことなのだろうなと。1回や2回体験してみてわかった気になっても、定期的に体験していないとすぐに忘れてしまう。忘れては思い出しを繰り返して、死ぬ間際ぐらいになってやっと本当の意味で理解できるようになるものだと思います。

著名な経営者の方々も、定期的に現場に行ったり、売り場に立つようにしていると言いますが、きっとこういう感覚からなのだと勝手に想像しています。

僕たちも毎月イベントを行いながら、常に目の前の人を喜ばせるという根源的な喜びや欲求を忘れないようにしていきたいと思っています。

さて次回は「食コンテンツ作戦会議」です。

編集女子が“私らしく生きるため”の食コンテンツ作戦会議 | Peatix

また、以下のイベントも僕個人で登壇する予定なのでご興味があれば、合わせてどうぞ。

イベント「退屈と消費と、恋愛と。〜あのブロガーたちのアタマのなか〜」に登壇します。 | 隠居系男子

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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