一昨日から昨日にかけて、僕のタイムラインはZOZOSUITの話題で持ちきりでした。
参照:【ZOZOSUIT】服が人に合わせる時代へ – ZOZOTOWN
肯定派も否定派も、どちらの意見も非常に納得感があるもので、きっとどちらも正解なんだと思います。
肯定派は「アパレル」のビジネスモデルの話をしているし、否定派は「ファッション」の感性の話をしている。
これから一気にアパレル分野のビジネスモデルは変化していくのだと思うし、いい人がいるセレクトショップ(ブランド)も絶対になくならない。
今までずっと曖昧だったアパレル分野とファッション分野がより明確に分かれてくることになるのでしょう。
最終的には互いに良い面を尊重しながら、手をとりあえばいいと思うのです。
その上で、今日はこのプロダクトが発表されて僕が気になったことを少しだけ書いてみようかなと思います。
ファッションの分野で思うこと。
まず、ファッション分野で思うこと。
ファッションは「なりたい自分になれるかどうか」という意味合いがとても強いです。
さらに「流行」という意味でファッションを捉えれば、欲しいものというのは、自分にジャストサイズのモノよりも、憧れのあの人が着ているアレだったり、みんなが着ているアレだったりする。
そう考えてくると、Googleが以前、個人に最適化した検索結果を表示する実験を行った際に、その評価とは裏腹にあまり流行らなかったことと同じように、ZOZOSUITがその道も辿る可能性も少しはあり得るのかなと。
自分に最適化されているものよりも、やっぱりみんなが着てるものが欲しかった、と言うような。
また、みんながジャストサイズを着ている中で、あえてそこから逸脱した洋服を着ることで目立とうとする流れも生まれてきそうです。
このプロダクトが世の中にドンドン普及していく中で、ファッションの分野にどんなカウンターカルチャーが生まれてくるのかはとても気になるところです。
アパレルの分野で思うこと。
次にアパレルの分野で気になることは、リユース市場に与える影響です。
最近個人的にリユース市場に興味関心があるので、リユース市場にどのような影響を与えるのか?が気になるなと。
参照:「誰が持っていたのか?」にも付加価値が生まれてくる。 | 隠居系男子
具体的にはメルカリのようなフリマアプリ市場にどのような影響を与えるのかが気になります。
サイズ展開が限定的だからこそ、フリマアプリ市場は盛り上がる。
個人の体型に最適化されたオーダーメイド商品は、フリマ市場に流すのは難しい。それは多くの方がすでに認識しているところだと思います。
一方で、モバオクの時代から、出品者の体型や趣味が近いからという理由でフォロワーを多く獲得している人気出品者という方たちも存在しました。
そう考えると、より自分と体型や価値観が似ている人をフォローするという方向によりシフトしていくのでしょうか。
多くの人がフリマアプリを利用し、洋服の二次流通を前提として商品を購入している人が多い中、各人の体型に“合いすぎてしまった”商品が二次流通市場の中でどのような経路をたどるのか、このあたりの変化も非常に気になるところです。
最後に
なにはともあれ、これからのアパレル市場とファッション市場を妄想する上で、とってもいいプロダクトだと思います。
これからの“服”の行く末や、その変化が楽しみです。
いつもこのブログを読んでくださっている方々の何かしらの気付きにもつながれば幸いです。